次にご紹介するのは扇風機。昔から日本の家庭で活躍してきましたが、最近新たな進化を見せています。
まずひとつめの進化は、携帯型扇風機です。ハンディファンやポータブルファンなどとも呼ばれています。近年では充電機能の充実などもあり、街中や電車の中、郊外の公園などでも使用している人をよく見かけるようになりました。片手に持つタイプのものもあれば、首にかけるハンズフリータイプのものも出回っています。
いつでもどこでも簡単に涼を得られるスグレモノですが、使用する際に心掛けておきたいこともあります。当たり前ではありますが、送られてくるのはあくまでも風だということ。酷暑の屋外で使用すれば、温風を顔に当てることになります。特に首周りには太い血管が通っているため、ここを温めてしまうと全身に熱が伝播してしまいます。
また、「汗をはやく引かせたい」という気持ちも実は危険。汗は、先ほどお伝えした「気化熱」の作用で、蒸発する際に身体の熱を逃がしてくれる機能を持っています。
ファンを皮膚に当て続けると、通常よりも早く汗が蒸発してしまい、十分な効果を果たさないまま熱は体にこもってしまうのです。
そこで活用したいのが、濡れたタオルやハンカチなどです。また、ハンディタイプのミスとなども有効。
顔や首筋に当てたり、霧吹きすることで「気化熱」の作用が働き、効率よく熱を逃がしてくれるようになります。 ちなみに、この気化熱を利用して冷たい風を出してくれるのが「冷風扇」です。
エアコンが部屋全体の温度を下げるのに対し、冷風扇はピンポイントで冷たい風を送り出します。卓上タイプのものや、寝室や仕事部屋での利用に便利な静音タイプ、水だけでなく保冷剤や氷をストックできて冷え効果の高いタイプなど、ラインナップも多様です。
なにより、エアコンが苦手で体調を崩しがちな方や、電気代が高騰する中、エアコンよりもコスパの良いものを利用したい方におすすめです。ぜひ検討してみてはいかがですか?