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特集記事【2023年8/20日号】

「旬のものをいただく」ということは、美味しさの面でも、健康の面でも良いこと。季節ごとに不足しがちなビタミンやミネラルを、その時期に獲れるものが補ってくれる…よくできているなぁと感じずにはいられません。

今は夏野菜がみずみずしくて美味しい季節です。これから暑さがひと段落して秋の装いが漂うようになると、本格的なグルメシーズンが到来!

今月は"収穫"をテーマに、野菜の収穫体験や収穫祭、さらに秋の味覚の王様といえるまつたけとワインを楽しめるフェスに、お子さんも楽しめる天然鮎のつかみ取り&グルメなど、バラエティ豊かなレジャーをご提案。ぜひ充実した晩夏〜秋の休日をお過ごしください!

まず最初は秋の味覚の王様まつたけと、女王の気品漂うワインから。2023年9月23日(土・祝)と24日(日)の2日間、長野県上田市の上田城跡公園芝生広場にて「信州上田まつたけ&ワイン祭り2023ガストロノミーフェス」が開催されます。

「ガストロノミー」はフランス語。食事と、その土地の気候や文化、歴史、習慣を絡めた考え方のことを意味します。そこで注目されるのが、まつたけです。上田市は国内最大級のまつたけ産地なのですが、時代を追うにつれて里山がどんどん減り、その収穫量はなんと戦前の0.3%まで減少。危機的な状況の中、国産まつたけを次世代に残すためにも、今回のイベントは土地の恵みに感謝し、里山再生にむけた活動へつなげていく想いが込められています。

そしてワイン。上田は日本有数のワインの産地でもあり、新しいワイナリーも次々と生まれています。フェスでは、ワイン醸造所が立ち並ぶ「千曲川ワインバレー」のワインやクラフトビールなどを楽しむことが可能です。

一方、まつたけは和食をイメージしがちですが、ワインとのマリアージュを踏まえ、有名シェフたちがピザやパスタ、パエリア、ガレットなど洋風にアレンジ。まつたけ塩やまつたけオイルなどの加工品の販売も行われ、約25店舗が出店予定です。

なお、同じ2日間で「ガストロノミーツアー」も開催されます。こちらはまつたけ山の見学に始まり、里山やジビエについての話やランチ、チーズ工房の見学&ワイン付き試食、島崎藤村ゆかりの温泉旅館での夕食と食事、さらにナイトワイナリーツアーなど、初日から充実のスケジュールぶり。2日目もそば打ち見学やワイナリー見学、そして昼頃に「信州上田まつたけ&ワイン祭り2023ガストロノミーフェス」会場で解散となる予定です。地域の食文化、その根っこに触れられるツアーとなっています。

美味しいグルメを満喫しながら、自然の恵みに感謝を捧げる…そんな心穏やかな休日を過ごしてみてはいかがですか?
■信州上田まつたけ&ワイン祭り2023
ホームページ:https://matsutakewinefes.com/
収穫スポットは、山や畑に限ったことではありません。次にご紹介するのは"川"。栃木県と茨城県を流れる清流・那珂川(なかがわ)です。

実は那珂川は、昔から天然鮎のすみか。シーズンになると多くの釣り人が集います。天然鮎の漁獲量は全国1位、遡上する天然鮎の数は2位といわれているほどです。

鮎が生まれるのは秋が深まる頃。下流域で生まれ、冬は海に下って過ごします。春になると川を上り始め、中流域でなわばりを作り、コケを食べてすくすくと育ちます。そんな鮎を獲る伝統的な手法が簗(やな)漁です。川の一部を堰き止めて川幅を狭くして、そこに木や竹で作ったスノコ状の簗場を作ります。その簗場に立って、打ち上げられた鮎を掴まえる漁法です。簗漁が最盛期を迎えるのは秋。産卵のために川を下る鮎の習性を利用して、多くの鮎がかかります。

現在、全国各地の鮎が遡上する川で、観光目的の簗場がいくつも登場しています。那珂川にも観光簗が点在し、夏は水遊び感覚で簗に立つ子ども達の姿も見られます。

栃木県茂木町にある「大瀬やな」も観光簗のひとつ。那珂川最大級の規模を誇ります。夏から営業していますが、漁のピークは例年9月下旬から10月末にかけて。ピョンピョンと簗の上で跳ねる鮎のつかみ取り体験ができます。

たっぷり遊んで体験した後は、併設されているレストランへGO。新鮮な鮎の塩焼きをはじめ、フライや田楽、甘露煮、鮎の炊き込みご飯や刺身まで、鮎づくしの料理を楽しむことが可能です。

那珂川では他にも、栃木県大田原市の「黒羽観光やな」や、上流域に位置する栃木県那須烏山市の「あゆの里 矢沢のヤナ」といった観光簗があります。今年はまだ暑さも続きそうなので、思いきり水しぶきを上げながら、つかみ取り体験と獲れたての鮎料理を楽しんでみてはいかがでしょう。
■大瀬やな
ホームページ:https://oose-yana.com/
最後にご紹介するのは、千葉県成田市にある「成田ゆめ牧場」。ご存じの方も多いと思います。「たくさん牛がいて、新鮮なミルクやチーズなどの加工品を楽しめる」のはもちろんですが、それ以外にもプラスαの魅力がふんだんにあるんです。

ゆめ牧場の園内には農園があり、誰でも気軽に夏野菜の収穫が可能。ナス、ピーマン、きゅうり、オクラを自分の手で収穫することができます。小さなお子さんにもぜひ体験してもらいたいところ。ナスときゅうりが1本につき100円、ピーマンとオクラは1個につき50円とバラで換算してくれるため、献立を考えながら無駄なく獲れるところも魅力です。収穫体験は8月下旬までのため、今なら"滑り込みセーフ"。体験したい方は問い合せてからお出かけするようにしましょう。

夏野菜の時期が過ぎても、10月には秋の味覚狩り体験がスタートします。獲れるのは千葉県名産の落花生が10月上旬から下旬にかけて。「落花生とピーナッツって同じ?」「木に実っているの?」といったお子さんのギモンに、体験を通じて応えられるのがいいですね。10月中旬から11月下旬にかけては、秋の定番・さつまいも堀りが楽しめますよ。

ちなみに10月には、獲れたての秋の味覚や乳製品、千葉県産の美味しい食材が揃うマルシェ「まきばの食欲祭」も開催予定です。日程をチェックしてからお出かけください。

ちなみに今は、ゆめ牧場のひまわりがピーク。背の高い品種の「ハイブリッドサンフラワー」が咲く「Tallひまわり畑」は満開です。今年は例年にない猛暑のため終わりも早まってしまいますが、背の低い「サンフィニティ」と「アポロン」が咲く「Shortひまわり畑」は時期をずらして咲くようになっているため、例年9月中旬頃まで楽しめます。

他にも、牛の乳しぼり体験やエサやり体験、小動物との触れ合いやポニーの乗馬、トロッコ列車やアーチェリー、芝すべりなど、まるまる一日たっぷり遊べる成田ゆめ牧場。ぜひご家族や友人とともに秋の休日をお楽しみください。
■成田ゆめ牧場
ホームページ:https://www.yumebokujo.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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