最後は再び西日本に飛びまして、一生に一度は眺めてみたい「ロープウェイからの紅葉」スポットをご紹介します。
まずは香川県、瀬戸内海に浮かぶ小豆島(しょうどしま)。オリーブやそうめんでも有名ですよね。近年はアニメーション映画「魔女の宅急便」のロケ地巡りで訪れる方も増えています。ただ、東日本にお住まいの方には、小豆島に「険しい山」や「渓谷」があることはあまり知られていません。その渓谷が、日本三大渓谷美のひとつに数えられる寒霞渓(かんかけい)です。
200万年の歳月が生み出した奇岩や大岩壁。その上をゆくのは「寒霞渓ロープウェイ」です。渓谷にかかるロープウェイは日本各地にあるものの、同時に海まで見えるのはおそらくここだけ。さらに切り立った岩山には50種を超える植物が生い茂り、秋になると赤や黄色に山々が包まれます。例年の見頃は11月上旬から下旬にかけて。今年はややピークが遅れるとの予測もあります。
2つ目の絶景ロープウェイは、兵庫県神戸市の「六甲有馬ロープウェー」です。神戸市街からバスやケーブルカーを乗り継ぎ、六甲山山頂へ。関西屈指の観光名所ゆえ、乗り物のアクセスもスムーズです。山頂に辿り着いたら、眺望や山頂に広がるレジャー施設などを堪能。その後は、ロープウェイに乗って反対側の麓に広がる有馬温泉へ。片道約12分の空中散歩を楽しめます。
紅葉の見頃は11月上旬から下旬にかけて。六甲山の山頂付近はブナの黄色、有馬温泉に近づくにつれてモミジやカエデの赤が目立つようになり、色彩のグラデーションを楽しめます。有馬温泉でも、鼓ヶ滝や紅葉の名所・瑞宝寺公園などの散策を堪能したいところ。もちろん温泉も!ですね。
小豆島も六甲も、ロープウェイ以外の観光要素が豊富なため、わざわざ足を延ばして旅をする価値が大いにあります。ぜひこの秋、出かけてみてはいかがですか?