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特集記事【2024年7/20日号】

照りつける日差しの強さを感じる日々です。しっかりと水分補給して、冷房も使いながら体調管理して過ごすことがまず第一ですね。

その一方で、夏らしさを感じる風物詩にも触れたいところ。やはり夏は、花火です。近年は物価高で費用がかさむ中、予算不足によって縮小あるいは断念する花火大会も出てきているのは寂しいところですが、有料観覧席を充実させたり、地域のボランティアが活躍するなどして存続させている花火大会も少なくありません。

今年は、そんな花火大会の中からおすすめの大会を複数ピックアップしてみました。地元に伝わる神社の奉納花火や、水郷や海辺を舞台にした花火まで、バリエーション豊かにご紹介します!

まず最初にご紹介するのは神奈川県の箱根。大涌谷や芦ノ湖など名所が点在し、一年を通じて多くの観光客で賑わっています。この地の夏の象徴といえるのが、7月31日から行われる「1267芦ノ湖夏まつりウィーク」です。

「1267」という数字は、芦ノ湖畔に鎮座する箱根神社が開かれてから現在までの年数です。芦ノ湖の守り神とされる九頭龍を奉る「湖水祭(7月31日)」に始まり、「例祭(8月1日)」「御神幸祭(8月2日)」「奉幣祭(8月3日)」「龍神祭(8月4日)」「鳥居焼祭(8月5日)」と、神社が開かれて以来続いている神事が次々と行われます。地元の方々にとって大切な祭事として続く中、より多くの人に祭事に参加してもらう目的で、現在「花火」が加わっています。

6夜とも花火は20時スタート。打ち上げ数は日によって異なり、2000〜5000発です。31日(水)は元箱根湾を舞台に、花火と共に数百の灯籠流しも行われます。1日は箱根神社最大の祭事。日中は舞や獅子舞も行われ、夜の花火は元箱根湾です。

2日(金)は御祭神が箱根の街を巡行。古式ゆかしい行列が練り歩きます。花火の舞台は箱根園湾です。3日(土)は駒ヶ岳の神様を祀る駒形神社の祭礼。日中は子供たちによる神輿も出ます。花火の舞台は箱根園湾です。4日(日)は九頭龍明神のお祭り。花火の舞台は湖尻湾です。小さな湾だけに音の反響の迫力はウィークの中でも随一。夜店も並び、"里の夏祭り"の風情に包まれます。

最終日となる5日(月)は、湖水に映る火の影を龍神に捧げる「鳥居焼まつり」。箱根町湾を舞台に、湖の中に建つ鳥居周辺が灯籠や花火の火で明るく照らされます。

いずれの日も「祭事」であるため、日本らしい厳かな雰囲気と花火との競演が満喫できるウィークとなっています。古き良き日本の夏の風情をお楽しみください。
■1267芦ノ湖・夏まつりウィーク(芦ノ湖ネット)
千葉で開催される花火大会のうち、おすすめの大会を2つご紹介しましょう。
まずは佐倉市で開催される「佐倉花火フェスタ2024」です。

舞台となるのは印旛沼の湖畔。春はチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスが野一面に咲き、オランダ風車との競演が美しい「佐倉ふるさと広場」とその周辺です。

縮小される花火大会が相次ぐ中、この花火大会は「市制70周年」を記念して今年パワーアップ。8月3日(土)、19時〜20時30分にかけて開催されます。

その目玉はなんといっても「ビッグ・プレミアム・スターマイン」。音楽と連動して打ちあがるワイドスターマインの数は、10分間でなんと約8,000発!また、開花時に直径約500mもの大輪を咲かせる2尺玉や、市制70周年にあやかった尺玉・大玉70発なども夜空を彩ります。打ち上げ総数は2万発+70発です。

観覧場所によっては「オランダ風車と花火」という、珍しい風景を目にすることができますよ。

続いては、千葉県香取市の「水郷おみがわ花火大会」。明治時代から続く、由緒ある花火大会です。

小見川(おみがわ)は、古くから水郷として知られた地。利根川と、その支流である常陸利根川と黒部川が並行して流れ、豊かな風景を創り出しています。その河畔を舞台に打ち上げられる花火は約5,000発となかなかの規模。

今年の開催日は8月1日(木)で、19時30分スタートです。利根川の下流域ならではの広々とした空間に、超特大スターマインが華開く他、全国の花火師が自慢の尺玉を持ち寄り、美しさを競う「全国尺玉コンクール」も開催されます。

関東平野の東端に位置する銚子市や香取市は、沖合を流れる黒潮の影響で比較的気温が低い地。水郷での夕涼みと花火をぜひお楽しみください。
■佐倉花火フェスタ2024
■水郷おみがわ花火大会
続きましては、神奈川の花火大会。場所柄、海が打ち上げ場所となるケースが多いようです。今回も海が舞台となる花火大会を2つご紹介しましょう。

まずは「第50回金沢まつり花火大会」です。「金沢」とは、金沢八景や八景島シーパラダイスで有名なエリア。神奈川の花火大会は先陣を切って7月に開催されるケースが多い中、この大会は毎年8月の第4土曜日に「海の公園」で開催されます。ひぐらしが鳴き、夏の終わりの情緒が漂う中、"夏の締め"行事として位置づけることもできますね。

今年の開催日は8月24日(土)の19時スタートです。第50回目を記念する各種スターマインの連発や、金沢区のキャラクター「ぼたんちゃん」をイメージした花火、大切な人にメッセージを込めた「お祝い花火」など、約3500発が打ち上がります。

8月第4週ということで、酷暑も一段落している可能性もありますね。日中は八景島シーパラダイスで遊んで、そのまま夜の花火鑑賞というコースもおすすめです。

最後にご紹介するのは伊豆の温泉郷で開催される「湯河原温泉花火大会」です。8月3日(土)開催となります。2日(金)と3日(土)に開催される、湯河原最大の夏の祭典「湯河原やっさまつり」のフィナーレ的な位置づけの花火大会です。

やっさまつりでは、色とりどりの浴衣を身に纏った芸妓さん達が街中を舞台に「やっさ、もっさ」の掛け声と共に踊り歩きます。さらに勇壮な神輿と、この祭りの象徴といえる「花車」が登場。いくつもの提灯で飾り付けられた花車の上では軽快なお囃子が奏でられます。2日は湯河原小学校から桜木公園まで、3日は幕山公園通りが祭りの舞台です。そして3日の夜は約2200発の花火が打ちあがり、祭りの熱気と高揚感を味わいながら鑑賞することができます。その後は温泉で汗を流し、余韻に浸りながら夏の夜をお過ごしください。
■第50回金沢まつり花火大会(横浜金沢観光協会)
■湯河原温泉花火大会
今後の特集の参考にさせていただきます。
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