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特集記事【2024年10/20日号】

ついこの間まで暑さでうだるような日々が続いていたのに、もうしばらくするとお風呂が恋しい季節がやってきます。

そこで今回は、温泉も含めたお風呂の特集。加えて近年、ちょっとしたブームになっているサウナにも注目してみました。

サウナといえばスーパー銭湯がもっとも身近ではありますが、今回はいっぷう変わったスポットをご紹介。長年にわたって親しまれてきた"銭湯"がリノベーションで生まれ変わった施設や、近年静かなブームとなっているテント型のサウナ、さらに手ぶらでリッチなアウトドア宿泊体験ができるサウナつきのグランピング施設まで多彩なラインナップでお届けします。

現在、東京都の銭湯の入浴料は大人550円。いつの間に500円を超えていたの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、昨今の燃料費高騰などにより、店じまいをする銭湯も増えています。その一方で、昔ながらの銭湯をリノベーションしてオシャレに生まれ変わるケースもあり、それらは"デザイナーズ銭湯"と呼ばれ、若者を中心に人気を集めています。

東京・三田にある「PARADISE」は、90年にわたって地元に根差していた銭湯「万才湯」をリノベーションして生まれたスパ施設。原則、男性専用施設となっていますが、毎月10日、20日、30日はレディースデーとして営業しています。

内装は、木の温もりを活かしたレトロな雰囲気と、洗練されたモダンさが見事に調和しています。受付後に広がる休憩室では洋楽が流れる「現世」、脱衣所に入ると渋い浪曲が流れ、浴室に足を踏み入れると水の音のみが響く「極楽浄土」を表現しているとのこと。男湯と女湯を隔てる壁を取り払っているため、サウナや水風呂のスペースにゆとりが生まれていることも魅力のひとつです。また、浴室中央には木造の階段があり、上ると畳敷きの休憩、すなわち"ととのい"スペースとなっています。

続いては、今も多くの銭湯が残る東京・大田区。雑色駅から程近い地に、長年にわたり愛されてきた銭湯をリノベーションして生まれたデザイナーズ銭湯「COCOFURO たかの湯」があります。

550円という銭湯価格で入浴できる同施設には「あつ湯」「炭酸泉」「冷水風呂」の3種のお風呂があり、大きな特徴は自動で熱風を発生させる「熱風オートロウリュ」がサウナ内に導入されている点です。

さらに20分に1回のペースで発生するのが「ミュージックロウリュ」。和洋さまざまな音楽が、かなりの音量で浴室内に響き渡ります。「この音楽が終わるまでサウナに入っていよう!」と時計の役割も果たしてくれるスグレモノです。同施設は男湯、女湯ともに健在ですので休日には混み合うこともありますが、サウナ好きな方にはぜひ足を運んでいただきたい銭湯です。
■PARADISE
ホームページ:https://paradise-mita.com/
■COCOFURO たかの湯
ホームページ:https://cocofuro.com/takanoyu/
コロナ期間を発端に広まったキャンプブーム。アフターコロナとなった現在も、キャンプを楽しみを知った人々が多く野外に出かけています。

その中で注目を集めているのが、テントサウナです。テント内に薪ストーブが設置され、換気用の煙突と、耐熱性で多層構造の素材を使ったものが一般的。個人でも購入・車での持ち運びができるため、テントサウナOKのキャンプ場ではしばしば目にします。そんなテントサウナが楽しめるスポットをご紹介しましょう。まずは東京・奥多摩町に位置する「白丸village」です。

同施設ではテントサウナをレンタルしています。自身で立てることになりますが、現地スタッフが教えてくれるのでご安心を。約5〜10分ほどでスタンバイが完了します。薪の熱でじっくり温まった後は、水風呂。ここでは目の前に広がる白丸湖が水風呂です!SUPのレンタルも行っているため、借りて湖上に浮かべて寝そべりながらの外気浴もおすすめ。バーベキュー機材のレンタルも行っています。

続いては埼玉県の飯能。都心からアクセスしやすいレジャースポットとして知られる地に、テントサウナを楽しめる「喜多川キャンピングベース」があります。

同施設は森の中に広がるキャンプ場。自然の地形を活かして、地元の木材「西川材」がふんだんに使われています。すべてのサイトが一般的なキャンプ場の区画よりも広めで、ウッドデッキ仕様。ウッドデッキ上でも使用できる特殊なペグを無料でレンタルしています。

テントサウナと木製の温浴風呂も楽しみたいところ。グループでの体験利用が可能で、予約制となっています。もちろんシャワーも完備。サウナでしっかりととのって、森の中でチェアに座って外気浴と森林浴をいっぺんに楽しんでみてください。
■白丸village
■喜多川キャンピングベース
ホームページ:http://www.kitagawa-cb.jp/
続いては、お食事やお部屋などが完備しつつアウトドア気分が味わえる、グランピング施設をご紹介しましょう。もちろんサウナも楽しめます!

まずは神奈川屈指の温泉地、湯河原にあるプライベートアウトドアホテル「THE BASE GLAMPING YUGAWARA」です。

ウッドデッキの焚火スペースを中心に配置されている全10棟、そのすべてに100%源泉掛け流しの客室露天風呂が付いています。客室露天風呂は得てしてこぢんまりとしているケースも多い中、同施設は約7平方mと広々。自家源泉「キヌノユ」をいつでも楽しむことができます。

夕食はご当地の海鮮ものやお肉がふんだんに振舞われる薪火バーベキューで、野菜や果物、ドリンクはマルシェコーナーから取り放題。朝食は和洋選ぶことができて、アメニティも充実。まさに"アウトドアホテル"といった仕様です。また、10棟のうち3棟にはプライベートサウナを完備。サウナ付きの部屋に泊まった場合はオリジナルサウナハットのプレゼントも受けられます。自然と近い距離で贅沢なひとときを過ごせるホテルといえるでしょう。

最後にご紹介するのは、ちょっと風変りなグランピング施設。群馬県利根郡みなかみ町に2021年にオープンした「DOAI VILLAGE」です。

JR上越線の土合(どあい)駅からは徒歩0分。なぜなら、駅直結の敷地内にあるグランピング施設だからです。土合駅は地下深くにホームがあり、"日本一のモグラ駅"の愛称で親しまれています。

赤いとんがり屋根の駅舎に駅員がいない無人駅でしたが、施設のオープンにより一年を通じて人の賑わいが戻ってきました。

オシャレなウッドデッキに、マシュマロのような見た目のかわいい部屋。そして本格フィンランド式サウナ。薪割りから火入れまでお客が体験できるようになっているため、温度調節も可能です。温まった後は雄大な谷川岳を眺めながらの外気浴。冬は降り積もったパウダースノーに裸でダイブ!なんてことも楽しめます。ぜひ旅行の計画を立てて、極上のサウナ体験を味わいに行ってみませんか?
■THE BASE GLAMPING YUGAWARA(湯河原温泉公式観光サイト)
■DOAI VILLAGE
ホームページ:https://doaivillage.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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