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今月の特集記事【2025年1/20日号】

まだまだ寒さ厳しい日が続いていますが、暦の上では2月初旬に「立春」を迎えます。「この日を境に春が来るよ」という意味を持つ立春は、2025年は2月3日(月)です。その前日が、いわゆる「節分」にあたります。

「え!?節分って2月3日じゃないの?」と思われるかもしれませんが、地球の公転と暦がズレる関係で、立春が2月3日になったり、4日になったりします。それに伴って節分の日もズレるというわけです。

では節分は、どのように迎えるべきか?豆まき以外にも色々な興味深い風習があります。今月は節分にまつわる様々な情報をお届けしましょう。

節分は「これから新しい季節が始まる日」、すなわち立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日のことを意味します。すなわち厳密にいえば年に4回節分があるのですが、いつしか春の訪れの前のみを節分と呼ぶようになりました。

これはかつて、立春が「1年のはじまり」として人々から大切な日と思われていたことに由来します。立春が「正月」で、節分が「大晦日」といったイメージですね。そのため節分には、新たな年を迎えるにあたって無病息災で過ごせるよう、邪気を払う行事が執り行われました。そのひとつが皆さんご存じの「豆まき」です。

豆まきのルーツは、古代中国の鬼追い儀式「追儺(ついな)」だと言われています。日本でも平安時代から貴族たちの間で執り行われていました。邪気を払う縁起物とされる「豆」を「鬼は外、福は内!」の掛け声とともに鬼にぶつけ、現在もその風習は色濃く残っています。豆をまき終えたら、数え年(年齢+1歳)の数だけ豆を食べると一年を健やかに過ごせると言われています。

ちなみに、一部地域によっては「鬼は外」ではなく、「鬼は内」と呼び込む掛け声の場合も。京都府福知山市の大原神社では、「鬼は内、福は外」。この地がかつて九鬼(くき)氏が治めていたためという説があり、呼び込まれた鬼は本殿で改心し、福の神に転じると言われています。

では「泣く子はいねぇがー!」と家々を回る秋田の伝統行事「なまはげ」はどうなのか?

結論から言うとなまはげはコワモテながら鬼ではなく「来訪神」で、大晦日の夜に家々を回り、無病息災を祈願するもの。米どころには、田んぼを耕すのを怠けると出没するといわれる妖怪「泥田坊(どろたぼう)」や、囲炉裏に長々と座っていると足の裏にできる「あまめ」と呼ばれるタコを剥ぎにくる妖怪「あまめはぎ」といった伝承が残っています。

いずれも「怠けてはダメ。そうすれば向こう1年安泰だ」という意味合いが込められていますよね。すなわち、節分も1年の始まりに背筋を伸ばす良い機会だといえます。ぜひ「自分の心の中の邪気」をも払う気持ちで豆まきをしてみてはいかがでしょう?
続いては節分の日に食べると良いと言われているものをご紹介しましょう。

まずは近年スーパーやコンビニなどでも目にする「恵方巻」。年ごとに「縁起の良い方角=恵方」が定められており、その方角に向かって食べると良いと言われています。

2025年の恵方は西南西です。巻きずしはもちろん切ったほうが食べやすいですが、「縁切り」につながるので丸ごと、さらに幸福が逃げぬよう無言で食べることが推奨されています。

具に関しては特に縛りがありませんが、卵焼きやかんぴょう、うなぎ、桜でんぶなど、具の種類を7つにすると縁起が良いのだとか。これは「七福神」にちなんでいるようです。

続いては「けんちん汁」。ごぼうやこんにゃく、人参、大根、さといも、豆腐、小松菜、れんこんなど、具だくさんの汁は心も体もホッコリしますよね。

けんちん汁とゆかりが深いのは、鎌倉にある建長寺。同寺院では700年以上も前から食べられており、寺の名の「けんちょう」が「けんちん」に転じたとも言われています。

ダシも昆布やしいたけを用いて動物性の食材を使わず、根菜などの端切れも残さず使う思想に基づいた、れっきとした精進料理です。

現在、建長寺の節分会でも、豆まきを行う福男・福女には、けんちん汁が振舞われています。なお四国地方では、具のひとつであるこんにゃくそのものが節分に食べられる縁起物なのだとか。「砂おろし」として身体にいい食材をふんだんに取り入れましょう。恵方巻との食べ合わせも良さそうです。

食後のお茶は「福茶」がおすすめ。緑茶に昆布や梅干し、豆、山椒などを少しずつ入れたお茶です。その由来は平安時代にまで遡ります。疫病が流行った際、梅干し入りのお茶が治癒に効いたとの言い伝えがあり、以来関西地方の一部で大晦日や正月、節分に飲まれるようになりました。節分では福豆(大豆)や黒豆を使うと良いでしょう。

ちなみに、食べ物ではなく「飾り物」の風習もあります。その代表例が「柊(ひいらぎ)いわし」。

ひいらぎは、トゲトゲの葉っぱでお馴染みの冬の植物です。その葉っぱを残した枝の先端に、焼いたいわしの頭を刺し、玄関先に掲げておきます。そうすると、ひいらぎのトゲやいわしの臭気で鬼や邪気が嫌がって入ってこないと言われています。

節分の前日にいわしを食べて柊いわしを作り、節分の日に玄関に飾り、翌日の立春の日に塩で清めてから捨てるとよいでしょう。
今年の節分は日曜日となるため、家族揃ってご家庭で節分をゆったりと楽しめますね。その一方で、全国津々浦々の寺院では様々な節分行事が催されます。それらに出かけてみるのもおすすめですよ。

例年多くの参拝客が集まる東京・池上本門寺では節分追儺会を開催。例年多くの著名人が豆を撒き、今年も演出家の宮本亜門さんや俳優の若村麻由美さん、タレントの桃月なしこさん、プロレスラーの百田光雄さん、舞華さん達が参加予定です。同寺院は日本のプロレスの祖といえる力道山の墓所があるため、力士やレスラーの参加が多いところが特徴です。

他にも、浅草寺、川崎大師、成田山新勝寺、豊川稲荷、鶴岡八幡宮などで例年多くの著名人が豆の撒き手となり、投げられた福豆を求めて多くの方が集まっています。成田山新勝寺は例年NHK大河ドラマのキャストが登場することでも有名です。

また、豆まき以外の見どころがある行事も。右の画像は京都市上京区にある蘆山寺(ろざんじ)で節分の日に開催されている「追儺式鬼法楽(通称:鬼おどり)」。赤鬼、青鬼、黒鬼が登場し、堂内で執り行われている護摩供の修法を妨げようとします。しかし護摩供の法と邪気払いの弓、勢いよく撒かれる蓬莱豆と福餅の威力によって鬼は退散します。

広島県の備後一宮吉備津神社では2025年2月3日(月)に「節分祭・ほら吹き神事」を開催。豆まきが行われたのち、「ウソの話」を披露し合う「ほら吹き神事」が催されます。これはかつて、新しい年を前にして1年間の出来事を喋り合う風習から生まれたそうで、1年間練りに練ったウソが飛び交い、境内に笑いが溢れます。笑って新春を迎えようとする、人々の心意気に満ちた楽しい一日となります。

出かけて満喫するもよし、ご自宅で家族と楽しむもよし。思い思いの節分の日をお過ごしください。
■蘆山寺
■備後一宮吉備津神社
ホームページ:https://bingokibitujinja.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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