最後に2つご紹介するのは、全国でも屈指の規模を誇る秋祭り。長崎、京都と遠方ではありますが「泊りがけの旅行の最中に、こんな祭りを見られたら最高!」という観点から選んでみました。

まずは長崎県を代表する祭り「長崎くんち」です。長崎県長崎市の諏訪神社の秋季大祭で、毎年10月7日から3日間、町を挙げて開催されます。
380年以上の歴史を誇るこのお祭りは、古くから異国文化を取り入れてきた長崎らしさが全面に出た、ダイナミックさが特長です。まず目を引くのが、国指定重要無形民俗文化財に指定されている「奉納踊」。
数人で巨大な龍を操る「龍踊」や、江戸時代の古式捕鯨を表現した「鯨の潮吹き」、奉納のクライマックスに太鼓台を高々と放り投げる「太鼓山(コッコデショ)」など、様々な奉納踊が諏訪神社の門前で披露されます。
また、街中では神輿が練り歩き、八坂神社や中央公園くんち観覧場でも奉納踊が繰り広げられます。街全体が人びとの活気に溢れる秋祭りといえるでしょう。
続いては、京都の平安神宮で毎年10月22日に開催される「時代祭」。5月の葵祭、7月の祇園祭と並び「京都三大祭」のひとつに数えられています。

"時代"と名づいているとおり、歴史ある京都の時代ごとの風俗や特色が見られることが大きな魅力。時代風俗行列では、平安京への遷都が行われた延暦時代から明治維新に至るまで、各時代の衣装を纏った約2000人もの人びとが、京都の町を練り歩きます。衣装だけでなく祭具や調度品も、時代考証に基づいて細部まで再現されたものばかり。
幕末の京都で活躍した坂本龍馬や西郷隆盛や、戦国武将として名を馳せた織田信長、平安時代の才女、清少納言や紫式部といった歴史上の人物も登場します。
貴族や著名な人物だけでなく、時代装束に身を纏った京都の庶民や町娘たちも行列に参加。活気あふれるお祭りを盛り上げます。タイムスリップというより、タイムマシンに乗りながら、それぞれの時代を垣間見ることができる…歴史好きな方はぜひ見物に出かけてみてはいかがですか?