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特集記事【2010年1/20日号】

冬の食卓は、なんといっても鍋料理。基本的に根菜など冬に旬を迎える野菜には、身体を温める作用があります。エビや鶏肉もまたしかり。さらに温かい食事は胃腸に負担をかけず、消化吸収も良好。なにより、野菜が不足しがちな現代人にとって、より多くの野菜を摂れる鍋料理は、健康面でもしっかりサポートしてくれます。

そのお鍋に、しょうがをあしらうと、身体温め効果はさらにパワーアップ!寒さの厳しい日や、冷え性にお悩みの方にもオススメです。今回はレンコンとしょうが、エビで作るつみれを取り入れた鍋料理をご紹介しましょう。
【つみれ】
 しょうが(すりおろす)……1片(大さじ3)
 レンコン(すりおろす)……160g
 むきエビ………………………10尾
 小麦粉…………………………大さじ1
 片栗粉…………………………大さじ1
 卵………………………………1個
 白ごま…………………………少々
 味噌……………………………少々

【鍋ダシ】
 こんぶ…………………………1枚(10cm×10cm程度)
 水………………………………3カップ

【具】
 鶏もも肉………………………3枚
 白菜……………………………1/4株
 ねぎ……………………………1/2本
 小松菜…………………………適量
 えのき…………………………適量
 いんげん………………………適量
 にんじん………………………適量
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レンコンとしょうが、ともに皮を剥いてすりおろします。すった後、レンコン、しょうが共に軽く手で絞り、汁気を抜きましょう。 剥きエビをみじん切りにし、ミンチにします。 すったレンコンとしょうが、ミンチにしたエビをボールに移し、小麦粉、片栗粉、白ごま、味噌、卵と合わせ、よく混ぜます。
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混ぜ合わせたものを団子状のつみれにして、沸騰した昆布ダシの鍋に入れます。 つみれが浮き上がってきたら、白菜や小松菜、いんげんやさやえんどう、にんじん、鶏肉など、お好みの具を加えます。 煮立ったら出来上がり。つけダレはポン酢がオススメです!
※固めのつみれがお好みの場合は、小麦粉、片栗粉の量で調節してください。
※白菜は下茹でするとしんなりして鍋に入れやすくなります。
 
レンコンの主な成分はデンプンです。デンプン、すなわち糖質は、体内でエネルギーになり身体を温めてくれることにつながります。冷えを感じやすい人や、疲れやすい人におすすめの野菜です。 また、ビタミンCも豊富。 ご存知のとおり整腸作用や美肌、風邪の予防などの効果が期待できる、人体に欠かせないビタミンです。

ビタミンCは加熱すると壊れやすいのですが、デンプン量が多いため分解されにくいのが特長です。 食物繊維も豊富で、腸の機能を正常に保ち、便通を促してくれます。さらに鉄分の吸収をフォローするビタミンB12や、ビタミンB6も含まれているため、動脈硬化や心筋梗塞の予防も期待できます。
 
柔らかい食感になんとも癒される卵料理といえば、茶碗蒸し。
今回は豆腐を入れた茶碗蒸しに、しょうがベースのあんかけを乗せた一品のご紹介です。
全体的に柔らかい食感の中で、にんじんといんげんのみじん切りが程よいアクセントとして効いています。和食のサイドメニューとして、ぜひお試しください。
【具】
 鶏肉……………………………4つ(サイコロ大)
 にんじん………………………1/4本
 いんげん………………………適量
 青ネギ(薬味)………………適量

【卵地】
 卵………………………………2個
 かつおだし……………………1カップ
 みりん…………………………小さじ1・1/2
 しょうゆ………………………小さじ1
 塩………………………………少々
 豆腐……………………………1/4丁

【あん】
 水………………………………1カップ
 片栗粉…………………………大さじ1
 しょうが(すり汁)…………1片分
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豆腐をキッチンペーパーに包み、30分ほど置いて水気を切った後、レンジで20秒程度温めます。 豆腐を手で崩し、みじん切りにしたインゲンとにんじんを加えます。 (2)に、とき卵、かつおだし、みりん、しょうゆ、塩を合わせ、混ぜ合わせます。前もって酒、みりんでボイルしておいた鶏肉も加えます。
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3〜4分ほど蒸します。その間に、水、片栗粉、しょうがのすり汁を混ぜて弱火で温め、あんかけを作ります。ときおりかき混ぜながら、とろみがつくまで温めましょう。 蒸しあがった上に、あんかけをかけて、青ネギをちらして出来上がり。
クリーミーできめの細かい茶碗蒸しに仕上げるのって、なかなか難しいですよね。

蒸し器の性能や気温などにも左右されますが、一般的には蒸気を十分に発している状態の蒸し器に、フタをした茶碗を入れて約3分が強火。その後、2分ほど弱火で蒸すようにしましょう。 最後まで強火で蒸してしまうと、いわゆる「す」が立った状態(水分が蒸発して茶碗蒸しの表面にポツポツと穴が開いてしまう)になってしまいます。

もうひとつ、やり方としては「中火で8分間」蒸すこと。ただしこの場合は、蒸し器のフタの端っこに菜ばしを挟み入れ、フタが少し開いた状態にして蒸気を逃がすようにしてください。この方法だと茶碗にフタをする必要はありません。フタを伝って水蒸気が茶碗蒸しに落ちてこないので、見た目のよい茶碗蒸しに仕上がります。
 
しょうがは、東洋では生薬や漢方として、西洋ではハーブとして、その薬効が料理のみならずさまざまなシーンで活用されてきました。

しょうがの仲間であるうこんを粉末にしたターメリックは、インドにおいてカレーに入れるだけでなく、小麦粉と水を混ぜて女性が顔に塗る美容パックなどとしても活用されています。

東洋では「お灸」として使われることも。スライスしたしょうがの上にモグサを乗せて燃やすのですが、この方法でもしょうがを食べたときと同様に、血行が促されてカラダが温まるといわれています。

いわゆる“外用”として皆さんの自宅でも気軽にできるものといえば、しょうがのお風呂です。

生のしょうが2片くらいを皮付きのまますりおろし、ガーゼや市販のお茶パックなどに入れて湯船に浮かべるだけでOK。しょうがの成分や香りが湯に溶け出して、入浴後も「ポカポカ」がいつもより長持ちするといわれています。

風邪の引き始めや、寒さが厳しい日などに試してみてはいかがでしょう。ほのかなしょうがの香りにリラックスできますよ!ただし刺激が強い場合もあるので、長時間入浴される方や肌が弱い方は、お肌がピリピリするなと思ったら、しょうがを湯船から取り出してください。

また、「しょうが湿布」という方法もあり、実際に鍼灸院などでも行なわれています。これもお風呂と同様に、すりおろしたしょうがをハンカチなどに包み、70〜80℃のお湯を張った器に入れ、袋をゆすって成分を湯になじませます。5分くらいしたら取り出して、今度はタオルをお湯に浸し、軽く絞って患部に当てましょう。タオルの上を被うようにバスタオルなどを掛けると保温効果が高まります。湿布する時間は長くても20分程度。血行が良くなり、お肌が赤身を帯びてきたら終わりと考えてください。

しょうが湿布をする際は、心臓や脾臓(心臓の裏側)部分は温めないことと、湿布の前後1時間は入浴を避けるようにしましょう。関節痛や腰痛、肩こりなどにも応用できます。 食べるだけでなく、お風呂や湿布にも活用できるしょうがで、寒い冬を乗り切りましょう!
 
 
今後の特集の参考にさせていただきます。
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