特集記事【2010年5/20日号】

かつて映画館といえば、1つの劇場で1つの作品（もしくは同時上映で2作品）を上映することが一般的でしたが、昨今は複数のスクリーン（劇場）を持つシネマコンプレックスが出現し、同時期にいくつもの作品を上映する形態が増えてきました。

さらに、シネコンが大型商業施設と合体するケースも一般的になりつつあります。たくさんのテナントが入ったショッピングモールでお買い物した後に映画を観て、さらにレストランでお食事する、といったことが1箇所でできるようになり、休日ともなると大勢の家族連れで賑わっています。
そこで今回は、話題のショッピングモール＆シネマコンプレックスを厳選してご紹介。いずれも魅力的な施設ばかりです！ぜひとも家族揃って出かけてみませんか？

横浜の“顔”として、多くの人々を惹きつける「みなとみらい21地区」。昨年の来街者は5400万人に上り、ますます魅力的な街になりつつあります。

そんな同地区において、今年の3月19日にオープンしたのが「TOCみなとみらい」。ショッピングタウンにシネマコンプレックス、グルメスポット、フィットネスクラブ、ホテル、オフィスを擁する地下1階、地上19階の大型複合施設です。場所は、桜木町駅の駅前。お買い物をするにあたって、アクセスしやすいのも嬉しいところです。

地下1階から7階までを占めるのが、“横浜発ショッピング＆リラックス”をコンセプトにしたショッピングタウン「Colette・Mare（コレットマーレ）」。通路の幅や天井高にもゆとりが感じられ、開放的な空間の中でお買い物を楽しむことができるようになっています。

ショップの数は、ファッション、カフェ＆レストラン、スイーツ＆ベーカリーショップ、ビューティ系サロン、医療モールなど全130店舗。全店舗の約半数が、日本・神奈川エリア・横浜への初出店か、新ブランド店舗という真新しさを誇ります。

メーンターゲットは2～30代男女。1階の「TOPSHOP/TOPMAN」は、イギリスを代表するハイストリートファッションブランドで、神奈川エリア初進出。ラックなどの什器は、本国イギリスと同様のものを使用しています。

同じく1階の「kitson」は、ロサンゼルスのロバートソン通りにあるセレブ御用達のセレクトショップ。こちらも神奈川初進出です。インポート、オリジナルをメンズ、レディース共に幅広く取り揃え、思わず目移りしてしまうオシャレな雑貨も要チェックです！

新ブランド店舗としては、マツモトキヨシグループの「H＆B Place Colette・Mare みなとみらい店」。健康 (Health) と美 (Beauty) に特化した新業態の1号店で、コスメやサプリ、輸入雑貨を中心とした品揃え。これまでのドラックストアとは違う洗練されたスタイルのショップです。

TOCみなとみらいの6階～9階は、シネマコンプレックス「横浜ブルク13」。神奈川県最大級となる13スクリーンを持つシネコンです。

合計2,615席（車いすスペース30）を備えています。

大迫力の3D映像が楽しめる3Dデジタルシネマ対応スクリーンは6つ。その他のスクリーンにも最先端のソニー4Kデジタルシネマが導入され、13スクリーン全てにデジタル上映設備が搭載されています。映画はもちろんのこと、演劇やスポーツイベント、音楽ライヴのパブリックビューイング、他にも様々なプレミアムイベントを実施していく予定とのこと。

さらにメインエントランスでは、常にコンシェルジュスタッフがお出迎え。チケットの購入方法や上映ラインナップはもちろん、横浜市内の観光案内や電車の時間など、あらゆる質問に答えてくれます。

プレミアムラウンジ「サルーンヒメル」は、空間のデザインと港に面した窓からの眺めがなんともラグジュアリー！リッチな気分で映画の余韻に浸れそうです。

5月20日現在、上映されている映画は、『アリス・イン・ワンダーランド』『書道ガールズ！わたしたちの甲子園』『のだめカンタービレ最終楽章後編』『タイタンの戦い』『名探偵コナン天空の難破船（ロスト・シップ）』『劇場版TRICK　霊能力者バトルロイヤル』『グリーンゾーン』『パリより愛をこめて』など。他にもたくさん上映されていますので、横浜ブルグ13のホームページにてチェックしてください。

TOCみなとみらいの7階と8階には、フィットネスクラブ「MM Begin（エムエムビギン）」があります。こちらも横浜最大級の規模を誇り、ダイナミックな幅40mパノラマウィンドウには横浜の港が広がります。爽快な気持ちで運動できる環境、なんとも素敵ですね！さらに10階から19F階にかけては、ホテルスペース。240の客室を備えた「ニューオータニイン横浜」が入っています。海に面したベイビューのお部屋には、ぜひ一度泊まってみたいところです。

■TOCみなとみらい

住所：神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 （みなとみらい21地区28街区）

お問い合わせ：045-222-6500（代表）

ホームページ：http://www.colette-mare.com/index.html

かつて造船ドックがあった広大な土地を活用して、2006年10月にオープンした「アーバンドックららぽーと豊洲」。豊洲地区というと「ちょっと遠いかも・・・」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、電車ですと銀座から約6分、クルマでも昨年首都高速10号晴海線の豊洲出入口が新たに設けられ、ますますアクセスしやすくなっています。

アーバンドックららぽーと豊洲は、約185もの文化施設やショップで構成された大型商業施設。ロケーションは東京湾に面し、世界的に名高い平木コレクションを常設する浮世絵美術館や19世紀製のパイプオルガンなど、居心地の良い空間作りがなされています。

同施設のショップは多種多彩。ファッションをはじめ服飾雑貨、生活・趣味雑貨など、洗練されたテイストでありながら価格的にもお求めやすいショップが多く軒を連ねています。今年4月23日には、ユナイテッド・アローズが展開する「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」が新たにオープン。メンズ、ウィメンズのドレス、カジュアルウェア、キッズウェアなどが揃う洋服と雑貨のショップです。

同店も含め、キッズやファミリー向けのアイテムが充実しているところが同施設の魅力のひとつ。大人向けの雑貨店にもオシャレな玩具が棚に並んでいたりして、みているだけで楽しくなりますよ。

もちろん、お食事できるショップもふんだんにあり、東京湾の美しい風景を満喫できるフードコート「Food Circus」、大阪の鶴橋風月がプロデュースした「鉄板ダイニング Kirara風月豊洲店」など、魅力溢れるグルメを提供している名店が揃っています。

また、ペットを連れて来場される方にオススメなのが、都内最大級のドッグラン（有料）。休日になると、海に面した開放的なドッグランエリアで走り回るワンちゃんの姿が目につきます。さらに同施設内の「ペットショップイリオ」では、ペットカートの貸出しや一時預かりサービスも行なっています。ワンちゃんを含めた家族揃ってのお出かけができるのは嬉しいですよね。ドッグカフェ「レドゥブルー」も愛犬家達の憩いスペースとして活用されています。

先ほど、「キッズやファミリー向けのアイテムが充実」と述べましたが、その大きな要因は、同施設にある「キッザニア」の存在です。過去の特集でもご紹介したキッザニアは、子ども達が仕事や社会体験することができるアミューズメント施設。「遊び」と「学び」がうまく一体化したアミューズメントは、子ども達のみならずお父さん、お母さんにも人気です。

そして、シネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ豊洲」。ロビーからラウンジ、海がみえるカフェバーに至るまで、“余韻を楽しむ”というデザインコンセプトで創られた空間は、なんともモダンで贅沢。ワンランク上のシネマ鑑賞を約束してくれます。上映時間ピッタリに出向いて、上映終了後はそのまま出ていく・・・というのはちょっともったいないくらいです。

スクリーンの数は12。1,770席もの座席が、余裕を持って配置されています。ゆったり脚を伸ばせるハイグレードシートには専用肘掛けがあるため、隣りの人と奪い合いになることもありません！また、12スクリーンすべてに「プレミア・ペアシート」を完備。座り心地の快適さは折り紙つきです。

シネマに併設されているカフェ＆バーラウンジ「Breathe（ブリーズ）」も要注目。映画のワンシーンを思わせるようなオードブルのバリエーション、さらにスイーツも絶品！夜には夜景を眺めつつ、フルーツカクテルやワインを楽しむこともできます。さらに「Breathe（ブリーズ）」の2階専用スペースには、プレミア・ペアシートを利用した方だけがくつろげる「プレミアム・ラウンジ」があり、ワンランク上の優雅なひとときを楽しめます。

映画の感想をお喋りしながらくつろぐ時間・・・なんとも贅沢ですよね。ぜひともデートや記念日などにカップル、ご夫婦で利用したいところです！

冒頭で「都心からアクセスしやすい」と述べましたが、電車やクルマだけでなく、同施設内に停留所のある水上バスを利用する手もあります。お台場や浅草、芝浦などから水上バスで豊洲へ向かい、ショッピングや映画を楽しむ休日もオススメですよ！

■アーバンドックららぽーと豊洲

住所：東京都江東区豊洲2-4-9

お問い合わせ：03-6910-1234

ホームページ：http://toyosu.lalaport.jp/

埼玉県久喜市菖蒲町、国道122号騎西菖蒲バイパス沿いにある「モラージュ菖蒲」は、シネマコンプレックス「109シネマズ菖蒲」が入った大型ショッピングモール。

2008年11月にオープンし、現在のテナント数は約250店舗。食品スーパーマーケット「ヨークマート」をはじめ、ファッションはレディス・メンズ・キッズ・ベビーと幅広いショップラインナップ。さらにインテリア・生活雑貨、アウトドア・スポーツ、ヘルス＆ビューティー、アミューズメント、家電、ホビーなどなど、何でも揃う大型複合施設として人気を得ています。

最近新たにオープンした店舗も多数あります。4月23日にオープンしたのは「g.u.（ジーユー）」。ご存じユニクロから生まれたブランドです。昨年、「990円ジーンズ」を販売したことでも話題になりましたよね。現在は夏に向けたアイテムが相次いで登場しています。

レディスのアイテムを取り揃えた「ブティックファイン」も今年5月にオープン。カットソーやTシャツ、パンツ、スカートなどなど、プライス＆年代もストライクゾーンの広いブティックです。さらにまだオープンしていませんが、6月4日（金）にはレディス・メンズの水着を取り揃えた「三愛水着楽園」がオープン。夏に向けて、今年の新作水着をぜひチェックしてみてはいかがでしょう。

そうそう、夏といえば冷たいスイーツ。シュークリーム専門店の「ビアード・パパ」も5月26日（水）にオープンします。サクサクのシュー生地にヒンヤリ冷たい生クリームカスタード。これからの季節に最適ですよね。5月26日（水）から28日（金）までの3日間は、オープニングフェアを開催。オリジナルエコバックのプレゼントもありますよ。

その他、首都圏を中心に展開する食品スーパーマーケット「ヨークマート」が“フードセントラル”として出店しているほか、CD＆DVDが揃う「HMV」、デジタル＆生活家電の「ノジマ」、生活雑貨・インテリアの「ナフコ」などお馴染みの名前も。レストランやカフェ、フードコートも充実していますよ！

モラージュ菖蒲内にあるシネマコンプレックスは「109シネマズ菖蒲」。昨年末から今年にかけて、この名前をよく見聞きしました。その理由は、ジェームズ・キャメロン監督の映画「アバター」によるところが大きいといえるでしょう。

ご存じの方も多いと思いますが、「アバター」は3D映画です。映像の一部が浮き出てみえることにより、通常の映画には無い奥行きと臨場感が生まれ、全世界でブームを巻き起こしました。

全国各地で3D上映が行なわれましたが、とりわけ評価が高かったのは、IMAX-3Dで上映された映画館。「同じ3Dでも、迫力が段違い」「暗いシーンでもくっきりと見える」「映像の中に自分が入り込んだかのような感覚」などと評されました。IMAX-3Dが観られるIMAX(R)シアターがあるのは日本で4ヶ所のみ。そのうちのひとつが、ここ「109シネマズ菖蒲」というわけです。私の周りでも、「アバターを1度観たけど、もう1回、菖蒲まで観に行く」という人が何人かいました。

同シネコンのIMAX(R)-Digitalシアターで上映中なのは、ティム・バートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」IMAX-3D版。

ルイス・キャロル原作の小説をモチーフに、アリスの“新たなる冒険”を描いた作品です。そのファンタジックな世界観を迫真の3D映像で満喫したいのなら、迷わず菖蒲に足を運びましょう！

もちろん上記作品以外にも、洋画邦画問わずたくさんの作品を上映しています。スクリーンの数はIMAX(R)-Digitalシアター含めて全部で11。専用テーブル・リクライニング機能付きのエグゼクティブシートは、「Cinema point card」会員なら通常価格で利用することができます。

ちなみに2010年5月19日現在、久喜駅西口からモラージュ菖蒲まで、臨時無料シャトルバスが毎日運行しています。ぜひとも一度、足を運んでみてはいかが？

■モラージュ菖蒲

住所：埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲3555

お問い合わせ：0480-87-1700

ホームページ：http://www.mallage.com/shobu/