じょいふるねっとについて 生活情報 エンターテイメント 便利リンク よくあるお問合せ

特集記事【2013年5/20日号】

私達の暮らしに欠かせない水。いまではいろいろなミネラルウォーターも登場し、お好みの味を楽しんでいる方も多いのでは?

そこで今月は、お水の特集です。東京・山梨・埼玉の名水が汲めるスポットをご紹介しましょう。中には、遠くから車にポリタンクを積んで汲みに来る方も多いスポットもありますよ。自宅に持ち帰って煮沸して、コーヒーやお茶を煎れる際に利用するのがオススメです。

また、名水があったからこそ育まれた、ウィスキーや日本酒などのお酒をはじめ、蕎麦、豆腐など現地の名産品や、清らかな水が流れ、リフレッシュするにはもってこいの名所なども併せてご紹介。これからの季節ですと、蛍の名所も"名水ありき"の観光スポットですよ! お水以外にも楽しみどころ満載の散策を、ぜひ楽しんでくださいね!
深大寺の界隈は、国分寺崖線という"崖の連なり"が通っていて、そこから水が湧き出しています。はるか昔から水に恵まれていて稲作も盛んでした。

多くの人が水に感謝していたこの地に、仏教伝来にともなって"水神"である深沙大王が祀られ、深大寺が建立されたといわれています。

深大寺の山門の脇には小さなせせらぎが流れ、「東京の名湧水57選」にも選ばれている不動の滝があります。この滝の湧水は明治時代から使用されているんだとか。

また、深沙大王堂の裏手には緑の森が広がっていて、その中にひっそりと水源湧水池があり、水神様が祀られています。ただし、ここで汲むことはできません。湧いた水は、境内にあるポンプ場に送られているので、お水はポンプ場で汲みましょう。

深大寺をお参りした後は、名物の深大寺そばに舌鼓を打ちましょう!

江戸時代、深大寺の北側一帯の土は稲作に向いていなかったため、人びとはそばを栽培していました。また、水が豊富なため水車を使ってそば粉を挽くことにも適していたんですね。

人びとはお米の代りにそば粉を深大寺に納め、お寺ではそばを打って来客をおもてなししたのが深大寺そばのはじまりといわれています。その美味しさは評判を呼び、全国の諸大名からも支持を得ていたのだそうです。

現在も、深大寺の門前を中心に、20軒あまりのおそば屋さんがこの地で営業しています。そのうちのひとつ「湧水(ゆうすい)」は、国産の石臼挽きそば粉を使った手打ちそばが人気。ご当地ビールの「深大寺ビール」も楽しみたいところです。神代水生植物園の入口にある「多聞(たもん)」は、深大寺そばの他、そばの実を使ったそば雑炊も美味しいですよ。
■深大寺
 ホームページ:http://www.jindaiji.or.jp/
■深大寺そば(調布市観光協会)
園内には約4800種類、10万本・株の植物が植えられていて、バラ園やぼたん・しゃくやく園など、ブロックごとに配置されています。大温室には熱帯、亜熱帯の珍しい植物も植えられていて、四季を通じていろいろな花や緑を楽しめます。

いまが見頃の植物は、なんといってもバラの花。現代のバラが見られる沈床式庭園をはじめ、野生種・オールドローズ園、国際バラコンクール花壇で構成され、409種・約5200株が植えられています。色とりどりで、形も個性的なバラが咲き誇る園に足を踏み入れると、かぐわしいバラの香りが鼻をくすぐって、なんとも爽快な気分になれます!

5月26日(日)までは「春のバラフェスタ」を開催中。土・日曜は、バラの香りが最も良い朝を楽しめるように早朝開園として8時にオープン。同時に、開園時間も延長され、春バラのライトアップが行われます(20時閉園。入園は19時まで)。その他、バラ園のガイドツアーや、ツアーと香りの講義がセットになった香りのモーニングツアー、ばら園コンサートなども随時開催されます。

また、こんこんと水が湧く風土を活かした水生植物園も見どころのひとつ。湿地帯にはアシ、オギ、カキツバタ、ハナショウブなどが植えられています。ところどころに池が広がり、水路にはキレイな水が流れていて、なおかつ木道が整備されているので、ちょっとした「尾瀬観光」気分に浸れますよ。6月はハナショウブが見頃を迎えます。

さらに!穴場スポットは東京都立農業高等学校の神代農場。この農場は原則として毎週木曜日に見学することができます(生徒の実習や農場管理等のために見学できない場合もあります)。東京ドームの約2倍の広さで、豊富な湧水を利用したわさび田やニジマスの養殖場まであるんですよ!!

野鳥や昆虫、水辺のいきものにとっては、まさに天国。東京であることを完全に忘れてしまうほどの自然と静寂が広がっています。深大寺で、ひとけのいない静かなところを散策したい方はぜひ訪れてみてくださいね。
■都立神代植物公園
■東京都立農業高等学校 神代農場
ドライブの休憩はもちろん、地元の特産品やご当地グルメが楽しめるとして人気の「道の駅」。山梨県の道の駅には、全国屈指の名水が汲める道の駅があること、ご存じですか?富士山をはじめとした山々の雪解け水が、清からな地下水脈を作る山梨県の"名水系"道の駅をいくつかご紹介してみましょう。

まずは、 山梨県南都留郡の「道の駅なるさわ」。ちょうど富士五湖の中心に位置しているので、富士山を眺めるロケーションは抜群!視界が開けているため、裾野まで富士山の凛々しい姿がみられるとあって人気です。

道の駅の中には、展望台をはじめ、富士山を真正面に見据えた休憩ルームや、富士山の自然と成り立ちを学べる富士山博物館、自然探索路などがあり、家族みんなで楽しめるスポットになっています。

お目当ての名水が汲めるスポットは、物産館の脇にあります。その名も「なるさわ不尽の名水」。富士山の伏流水を地下300mからくみ上げていて、連日ペットボトルやポリタンクを持参した人びとが集まり、水を汲んでいます。清らかな富士山の恵みを堪能してくださいね。

次にご紹介するのは、山梨県北杜市白州町。白州といえば、「南アルプスの天然水」で知られるサントリーの天然水白州工場や、サントリーの「シングルモルトウイスキー白州」を作っている白州蒸溜所があることでよく知られています。

美味しい水やお酒をつくるうえで欠かせない、名水の里といえるでしょう。なお、天然水工場も白州蒸溜所も工場見学を実施していますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

また、日本名水百選にも選ばれている尾白川渓谷は、千ヶ淵や神蛇滝など、水と自然を満喫できる名所がいくつもあり、ハイキングには最適です。せせらぎの音を聴きながらリフレッシュできるのも、水の恩恵といえますよね。

そんな白州町にある「道の駅はくしゅう」では、実際に名水を汲むことができます。こちらは、地か50mから汲み上げた、甲斐駒ケ岳からやってくる水。

汲める場所は2つあり、安全を考慮して微量の殺菌を行っています。24時間汲むことができますよ。

帰宅後は、やわらかみのある天然水を使ってコーヒーやお茶を煎れて、優雅なティータイムを満喫してくださいね。
■道の駅なるさわ(鳴沢村)
■尾白川渓谷(北杜市)
■道の駅はくしゅう(北杜市)
お次は「道の駅富士吉田」。富士山麓の標高900mのところに位置する道の駅には、富士山親水公園や体験学習施設「富士山レーダードーム」のほか、富士吉田名物の吉田うどんも楽しめます。

吉田うどんはネギや七味にゴマや醤油、砂糖などを加えた「すりだし」と呼ばれる薬味が独特のご当地うどん。

農林水産省の郷土料理100選にも選ばれています。そして、名水。「富士の名水」と呼ばれ、美味しい天然水を持ち帰ることができますよ。

さて、富士吉田までやってきたら、ぜひとも立ち寄りたい名水スポットがあります。それが「忍野八海(おしのはっかい)」。

山梨県忍野村にある湧泉群で、富士山の雪解け水が長い年月を経てろ過され、湧水となって8つの泉を作り出しています。

神社の鳥居が淵にたたずむ出口池に、池の底の砂地から水が湧いていることがわかる銚子池。水車小屋が蕎麦粉をひく湧池や、菖蒲が生い茂る菖蒲池など、風光明媚な池の数々と富士山とのマッチングを楽しみながら散策することができますよ。

そんな清らかな水の恵みを受けた、この土地の名産品は「豆腐」。大豆本来の味と水の旨味が作り上げたこの地の豆腐は、昔から「忍野の豆腐は他と違う!」と評判で、いまでもテレビや雑誌などで取り上げられることもしばしば。現在は、大正時代から続く「八海とうふ」と「豆ふの駅 角屋豆富店」の2軒が営業を続けています。

「豆ふの駅 角屋豆富店」は、テーブル席が広がっていて食堂のような雰囲気。そこで、お店のさまざまな豆腐の試食ができるようになっています。いわゆるプレーンなお豆腐をはじめ、ゆず豆腐やしそ豆腐、黒ゴマ豆腐など、いろんな豆腐の味比べができるとあって、遠くから足を運ぶ観光客も後を絶ちません。

熱処理をせず、その日の朝に作った豆腐ならではのまろやかさとコクのある味は、まさに絶品中の絶品。ちなみに、お店の前では豆腐づくりに使われている富士山の伏流水を飲むことができますよ。

美味しい水がそこかしこで堪能できる、山梨の名水スポット。ぜひお出かけしてみてくださいね!
■道の駅富士吉田(富士吉田観光)
■忍野八海
 ホームページ:http://www.oshino.org/jp/
■豆ふの駅 角屋豆富店(富士の国やまなし観光ネット)
埼玉県にも、自然と歴史に彩られた名水の里がいくつもあります。さっそくご紹介してみましょう。

まずは埼玉県大里郡の寄居町。国土省(現・国土交通省)から町全域が「水の郷」に認定され、荒川や風布川(ふうっぷがわ)など、心を癒してくれる清流があります。

この地の名水は、その名もズバリの「日本水(やまとみず)」。環境省選定の「名水百選」のうちのひとつで、太古の昔から涸れたことがないのだとか。日本神話には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の折に、戦勝を祈願して釜伏山中腹の「百畳敷」と呼ばれる大岩壁に剣を突き刺したところ、この水が噴き出したそうです。

飲んでみると、あまりの冷たさに一杯だけしか飲めなかったことから"一杯水"との別名もあります。また、この伝説にちなんで、縁結びや安産、不老長寿など、"ごりやくのある水"としても知られているんですよ。

現在は、落盤の危険性があるということで水源の立ち入りは禁止されていますが、水源からは水道が敷かれていて、道路沿いに設置された水汲み場で汲むことができます。

水汲み場には、遠方からもポリタンクを持った人びとが訪れるほどで、蛇口式のため汲みやすい利点もあります。住所でいうと、埼玉県大里郡寄居町風布670付近です。

そんな寄居町で堪能できるグルメといえば、鮎。この地を流れる荒川は、関東では屈指の天然鮎のメッカとして知られています。清流だからこそ育まれる天然鮎を楽しみたいのなら、「京亭」に赴きましょう。

グルメで知られる小説家、池波正太郎のエッセイにも登場したことのある「京亭」は、二階建ての風情たっぷりな日本家屋の割烹旅館。二階の座敷からは美しい日本庭園のむこうに荒川の流れと鉢形城址を望むことができ、なんとも風光明媚です。

メニューはコースになっていて、鮎の塩焼きはもちろん、御造りや甘露煮、石焼に鮎飯など、まさに鮎づくし。入店は予約制で、昼のランチでも6000円くらいからとお値段は少々張りますが、他では食べられない味を、深い山の中で優雅に楽しみたい方はぜひ一度訪れてみてください。ちょうど6月から、荒川産の鮎シーズンに入りますよ!
■寄居水探訪(寄居町)
■京亭
 住所:埼玉県大里郡寄居町寄居547
 電話:048-581-0128
埼玉県小川町は、全国的に知られる和紙のふるさと。1300年の歴史を持つ小川和紙は、冬の厳しい寒さと清らかな水によって育まれてきました。

そんな地元の和紙と、地元の米と水を使ってお酒造りをしているのが青雲酒造。無農薬米100%で作った純米吟醸酒「おがわの自然酒」をはじめ、きりりと旨い日本酒を作り続けています。

青雲酒造では、年末年始を除いて酒蔵の見学を行っています。土蔵の旧仕込み蔵や酒蔵資料館などを無料で見学でき、さらには利き酒体験もできるとあって人気。さらに、見学蔵入り口には「玉の井戸」と呼ばれる井戸があり、湧き出る冷水を飲むことができるんです。

井戸の水は吟醸造りに適した硬水で、この水がお酒に命を吹き込む「仕込水」として使われています。見学の際には、その芳醇な味をぜひ味わってみてくださいね。

さて、名水にちなんだ観光名所をもうひとつご紹介しましょう。清らかな水でないと育たない「蛍」の名所です。

ご存じのように、昔は至るところで光を放っていた蛍ですが、時代を経るにつれて観測スポットがかなり減少しました。しかし、「蛍を呼び戻そう」と決意した自治体や市民団体などが、川を整備し直し、餌となるカワニナを育てたりして、地道な運動を続けています。それにより、昔ほどではありませんが、初夏の風物詩である蛍の姿がよみがえってきています。

埼玉県秩父市にも、例年6月中旬から7月上旬にかけて、現地で蛍ガイドが案内してくれる大野原の峰沢界隈、蓮の花も楽しめる武州日野駅そばの花ハス園、札所3番の常泉寺付近の沢など、各地で蛍の姿をみることができます。名水が育んだ、幻想的な夜の光を楽しんでみてはいかがでしょう。
■青雲酒造
 ホームページ:http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/
■ホタル観賞マップ(秩父観光なび)
今後の特集の参考にさせていただきます。
記事が面白いと感じましたらクリックお願いします。
  じょいふるねっとは
マンションライフに
快適なインターネット
接続環境を提供します。
 
ご意見・お問い合わせ
じょいふるねっとに関するご意見、お問い合わせは下記リンク先のお問い合わせフォーム、もしくはデジタルコミュニケーション株式会社までお電話にてご連絡ください。
 
トップページじょいふるねっとについて生活情報エンターテイメント便利リンクよくあるお問合せ個人情報のお取り扱いについてお問い合わせ