ではさっそく、浅草寺からスタートしてみましょう。浅草で最も有名で、都内最古の寺院といわれる浅草寺。そこに祀られているのは大黒天です。俗に"米びつ大黒"と呼ばれ、江戸時代より崇められてきました。
二体目の神様は、恵比寿様。浅草寺のお隣に位置し、"三社さま"の愛称で親しまれている浅草神社に祀られています。かの有名な三社祭は、この神社の祭礼です。現在の社殿は徳川家光の時代に再建されたもので、存分に歴史を感じさせてくれますよ。
次に巡るのは、本龍院(待乳山聖天)の毘沙門天。かつてこの地では、川底から金色の龍が出現したという伝説があり、古くからパワースポットとみなされてきました。境内で目に付くのは、大根です。
じつは大根は、縁結びや無病息災のご利益があるとされる縁起のいい食べ物。京都の各寺院では、12月になると"大根炊き"という行事が行われ、大根料理が振る舞われます。
本龍院でも大根を売っていて、お供えすると運気が上昇するといわれています。
お次は、縁結びのパワースポットとして絶大な人気を誇る今戸神社。福禄寿が祀られています。今戸神社といえば、招き猫の発祥地ともいわれていて、周辺には愛らしい招き猫がいっぱい。人を招いて縁を結びたい方には必須のお参りスポットです。
その後、不動院(橋場不動院)の布袋尊、石浜神社の寿老人、ちょっと歩いて吉原の大門をくぐり、吉原神社の弁財天へ。ちなみに吉原神社は1月1日から7日までの期間以外は無人です。千束稲荷神社を訪ねると、弁財天の授与品や御朱印を受けることができます。
さらに、酉の市発祥の地として知られる鷲神社の寿老人。最後は矢先稲荷神社の福禄寿を巡ると、浅草9社・七柱の神様を巡ったことになります。年末年始は運動不足になりがちですから、程よい運動にもなってオススメですよ!
なお、浅草名所七福神のホームページからは、9社を記した地図をダウンロードすることができます。プリントアウトして持参しましょう。