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特集記事【2014年1/20日号】

冬といえば、やっぱり温泉!近年は首都圏にも多種多様な入浴施設がオープンしていますが、今回は"日帰りできること"を前提としつつも、昔から温泉地として栄えてきた本格的な温泉郷をご紹介しましょう。

ニッポンの冬の贅沢といえば、雪が降り積もる中で入る露天風呂!でも、泊りがけの旅行でないと味わえないと思っていませんか?実は関東にも、雪深い風景の中に身を置いて温泉を楽しめるところがいくつかあります。

逆に「早く春の装いを感じたい!」という方におすすめの温泉郷もご紹介しますよ!雪見温泉から、早くも菜の花が咲く地の温泉まで、同じ関東地方でもここまで風情が違うの!?と思っていただけるはず。お好みの温泉郷に日帰りでお出かけして、充実した1日を過ごしてくださいね。

※各施設の休館日、日帰り入浴時間、料金等は、お出かけ前に各施設にお問い合わせください。
※地域によっては積雪により、道路が通行止めとなる可能性もあります。あらかじめ確認すると同時に、スタッドレスタイヤやチェーン、滑りにくい靴等の対策をとってお出かけください。
栃木県・日光といえば、世界遺産に登録されている日光東照宮をはじめとした社寺めぐりや、秋の紅葉をイメージする方も多いと思いますが、いろは坂や中禅寺湖よりも北の地域には、湯どころがたくさんあります。

しかも、冬は雪深く、関東地方でありながら東北のような雰囲気を味わえるところも魅力です。今回は、日帰りで出かけられて、なおかつ"雪見"露天風呂が堪能できる湯西川温泉をご紹介しましょう。

湯西川温泉は、源平の戦いで敗れた平家が逃げ、この地に隠れとどまった"落人(おちうど)伝説"が残る秘湯です。東京と日光・奥鬼怒方面をつなぐ東武鉄道の特急「スペーシア」で首都圏から約2時間、さらにバスで約50分程揺られてたどり着くため、午前9時頃に出発すれば、ちょうどお昼ごろに着く寸法です。 日帰りでも十分お出かけ可能ですね。

この地をおすすめする理由は、雪の豊富さ。関東地方では珍しく、毎年「かまくら祭り」が開催されているほどです。

今年の「かまくら祭り」開催期間は、1月25日(土)から3月9日(日)にかけて。メイン会場には大きなかまくらや雪のすべり台が登場し、かまくらバーベキュー(有料・要予約)も楽しめます。また、温泉街では、趣向を凝らした雪だるま達が街道に並んでお出迎え。夜になると、メイン会場や河川敷の会場ではミニかまくらのライトアップが行われ、幻想的な風景に包まれます。

かまくら祭りを楽しんでから、温泉で冷えた体を温める…そんな休日を、日帰りで堪能できれば最高ですね!おすすめの温泉宿をさっそくご紹介しましょう。
渓流沿いに佇み、ロビーやお部屋から四季折々の自然を満喫できるのは「湯西川白雲の宿 山城屋」さん。もちろん、いまのシーズンは雪景色です!温泉からの眺めも格別で、渓流に沿って大露店風呂が2つ、貸切風呂が3つ。貸切風呂は、木のぬくもりがやさしい檜づくり、グループでもゆったり入れる石づくり、同宿オリジナルの釜製があり、バラエティに富んでいます。泉質は、アルカリ性単純温泉です。

お風呂は、お昼頃から日帰り入浴が可能になります。平家の末裔が長年の隠遁生活から生み出した「平家鷹狩料理」も楽しみたいのなら、宿泊がおすすめ。山の幸を活かしつつも、平家らしく煌びやかで見た目も鮮やかな料理の数々を堪能できますよ。

もうひとつのオススメ宿は「彩り湯かしき 花と華」さん。同館の温泉は、関東では珍しくpH9.3のアルカリ性の泉質であること。神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩や疲労回復などの効果が期待できると同時に、角質を溶かす効果から"美肌の湯"としても知られています。

湯船の数は、男女合わせて10種。雪景色の中にすっぽりと身を置いて入浴できる露天風呂をはじめ、湯西川の水しぶきや瀬音も間近な美しい渓谷を望む露天風呂、巨大なガラス張りのパノラマ大浴場、ダイナミックな岩風呂、総檜風呂、貸切風呂など、どのお風呂にもそれぞれの風情があり、プチ湯めぐりを味わえることでしょう。

日帰り入浴のみ楽しむこともできますが、少しゆったりと過ごしたい方は、「花と華」特製の松花堂弁当がつく昼食と温泉がセットになったプランがおすすめ。さらに、休憩できるお部屋がつくプランもあります。

日帰りできる、日本の冬を満喫する旅。おすすめですよ!
■湯西川温泉(湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会)
■湯西川白雲の宿 山城屋
■彩り湯かしき 花と華
 ホームページ:http://www.yunishigawa.co.jp/
せっかく遠くへ日帰り温泉を訪ねに行くのなら、"ココでしか味わえない"ような風情を楽しみたいですよね。そんな方には、長野県の諏訪湖から程近い「片倉館」を推薦します!

"和風"レトロな温泉はたくさんありますが、"洋風"レトロな温泉施設として日本代表を名乗れるといっても過言ではない片倉館。大正時代から昭和初期にかけて、日本の主力輸出品だった絹製品で財をなした片倉財閥が、地域の人びととの社交の場として建てられました。

昭和3年に建造された建物の中には"千人風呂"と呼ばれる大浴場。大理石づくりの浴槽は100人が一度に入れるほどの広さで、深さも1.1m。浴槽の底に敷き詰められた玉砂利が、うまいぐあいに足のツボを刺激してくれます。

注目したいのは、建物をはじめ脱衣所や浴室に装飾されている、ステンドグラスや彫刻類。

ローマのお風呂を模したような、レトロなテーマパーク型温泉施設はいくつもありますが、片倉館の場合は、80年以上の年月が過ぎている"ほんもののレトロ"です。そのうえ、入浴料は大人600円とリーズナブルなのが嬉しいですね(2014年1月現在)。

片倉館は平成23年に国の重要文化財として指定されました。そんな中で温泉が楽しめるなんて、わざわざ出かける甲斐があるというもの!さらに昨年末より、これまで原則非公開だった片倉館の「会館棟」の一般見学がはじまりました。

見学は事前申し込み制なので、リアルなレトロ感を満喫したい方は、あらかじめ予約してから出かけましょう。

新宿駅から上諏訪駅まで、中央本線で約2時間30分。駅から片倉館まで徒歩8分。十分日帰りOKですね!
■財団法人片倉館
 ホームページ:http://www.katakurakan.or.jp/
東京から約90分、ひと足お先に春を満喫したい人にオススメなのは、南房総の館山温泉郷です。

温暖な気候と、静かな凪の海。海に面した旅館やホテルでは、客室やお風呂から雄大な海が見えるところもたくさんあります。

とりわけ「海ほたる」が出来てからは、首都圏からアクセスしやすい癒しのリゾートして注目を集めるようになりました。

館山周辺には、日帰りの旅をさらに楽しいモノにする名所が目白押し。いちご狩りのシーズンも始まり、館山市にある複数のいちご農園の窓口になっている南房総館山いちごセンターも盛況。5月上旬までいちご狩りを楽しめます。

館山市下町交差点から南房総市和田町まで、海岸線を走る道路「房総フラワーライン」は、風光明媚なドライブルート。例年1月頃から菜の花やポピー、地中海沿岸が原産のストックと呼ばれる花々が沿道に咲き誇り、春の装いを感じさせてくれます。また、房総フラワーラインの中で伊戸から相浜までの約6Kmは「日本の道100選」にも選ばれました。この区間には、クロマツの林と美しい砂浜がおりなす平砂浦海岸が続いています。「白砂青松 100選」にも選ばれている平砂浦海岸には遊歩道も整備されていて、クルマを停めて散策を楽しむ人で賑わいをみせています。

春の気分を通り越して南国ムードに浸りたいのなら、シンガポール国立植物園と姉妹園関係にあり、3000種類の植物や小動物たちが暮らす「南房パラダイス」がオススメ。館山のいちばん西に位置する洲埼灯台や、館山の街と海を一望できる城山公園も人気のスポット。

そして、存分に春のムードを楽しむ旅路を盛り上げてくれるのは、やっぱり温泉です!
■館山観光協会
 ホームページ:http://www.tateyamacity.com/
さっそく館山温泉郷の湯どころをいくつかご紹介しましょう。まずは"オーシャンビュー"が堪能できて、日帰り入浴が可能なところから。JR館山駅からも程近く、館山湾に面した北条海岸沿いに建つ「館山シーサイドホテル」さんです。

西に面して広がる北条海岸は穏やかな海に面し、お天気が良い日には富士山も望むことができます。もちろん、夕日の美しさも折り紙つき。同ホテル自慢の温泉、その大浴場からも、ゆったりのんびりと美しい風景を堪能することができます。泉質は、疲労回復効果が期待できるメタほう酸ナトリウム温泉。日帰り入浴は15時以降から可能です。

同じく館山湾に面した「休暇村 館山」さんも、日帰り入浴が可能で、海は目の前。見晴らしのよい日には富士山をはじめ、三浦半島や丹沢山系も一望できる、開放感のある温泉大浴場が人気です。

大浴場の海に面した部分はすべてガラス張り。さらに、海側に突き出た位置に露天風呂もありますよ。そうそう、同館には、ちょっと他にはない施設があることも見逃せません。それは「天文台」。天文台1階の大型スクリーンで星空の説明が行われた後、晴れていれば天体望遠鏡での観察会を毎晩実施しています。体験してみたい方は、一泊して満天の星空を満喫しましょう。

家族や仲間とプライベートな空間で温泉を楽しみたい方は「ホテル洲の崎 風の抄」さんがオススメ。日帰りでも利用できる、複数の温浴施設を備えた完全予約制の貸切りスペースが魅力です!海を眺めながらの入浴を楽しみたいのなら「トリートメントバス」、潮の香りと檜の香りの中で入浴できる「檜の露天風呂」、血行を促進させる「岩盤浴」など、貸切でありながら複数の温浴施設を楽しめるため、カップルはもちろん女子会や家族旅行にもピッタリです。

都会から1時間半なので、休日に早起きしなくてもOK。春めいたスポットを回ったり、お買い物を楽しみたい方はちょっと早起きして、ゆったりと優雅な休日を館山で過ごしてみませんか?
■館山シーサイドホテル
 ホームページ:http://www.tateyamaseaside.com/
■休暇村 館山
 ホームページ:http://www.qkamura.or.jp/tateyama/
■ホテル洲の崎 風の抄
 ホームページ:http://sunosaki.com/
たとえ日帰りでも、ゆったりと優雅に過ごしたい…そんな皆さんのニーズを満たすべく、気軽かつリーズナブルにプライベートなスペースを使える「貸切風呂」が充実した日帰り入浴施設もここのところ増えてきました。

2013年、日帰り温泉のメッカといえる箱根にオープンした「箱根湯寮」さんも、そんな温泉施設のひとつ。

「古民家風の里山温泉」というコンセプトで建てられた同館には、浴槽が備わった貸切個室が全部で19室もあり、首都圏最大級の規模を誇ります。

個室は3タイプ。2名利用の「壱ノ巻」は、円形の釜型浴槽などを配し、ゆったりと2人だけのひとときを過ごすことができます。2〜4名利用の「弐ノ巻」は24平米、「参ノ巻」は32平米。いずれのタイプも予約制で、利用料金は60分1室あたりで換算。延長も可能です。

もちろん、個室だけでなく大浴場も充実。里山の風景を楽しみながら入浴できる「見晴湯」をはじめ、岩風呂や沢水風呂、信楽焼の壺風呂に、ロウリュウサウナが体験できる「熱ノ室」など、ゆったりと満足できるスペースが広がっています。個室を利用した人は、割引料金で大浴場の利用が可能です。

お腹が空いたら、同館に併設された「囲炉裏茶寮 八里」へ。囲炉裏を配したテーブルで炭火を囲み、四季折々の食材を駆使したお料理を楽しめます。囲炉裏端でのお食事は、まさに里山の情緒たっぷりですね。

箱根湯本駅からは、毎日無料送迎バスが出ています。バスに乗ったとしても所要時間わずか3分!東京からひとっ飛びで行ける日帰り"里山"温泉、ぜひいかがですか?
■箱根湯寮
 ホームページ:http://www.hakoneyuryo.jp/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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