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特集記事【2014年4/20日号】

このところ、ずいぶんと日が長くなってきました。スカッと晴れた日の朝は、なんとも気持ちがいいですよね。

そこで今月は、関東近郊の「朝市」と「道の駅」にスポットをあててみました。冬の間はお休みしていた朝市も始まり、早朝から威勢のいい声で海の幸や山の幸を売る露店が並んでいます。

同時に道の駅も昨今は注目を集めていますよね。朝に収穫した新鮮なお野菜が並ぶ道の駅もたくさんありますし、その土地ならではの名産品を求めて足を運ぶ人も大勢います。午後になると売り切れてしまう生鮮食品もありますので、できれば午前中に出かけて、朝露に濡れたフレッシュなものを手に入れたいところです。

休日にちょっと早起きして出かけて、そのまま一日中レジャーを楽しんでもよいですし、美味しそうな食材をたくさん買い込んでお昼頃に帰宅して、一休みしてから贅沢な夕食を作るというのもよさそうですね。一日を長く有効に使えそうです。

関東近郊のおすすめ朝市と道の駅、さっそくご紹介しましょう。
東京からクルマで約2時間、房総半島の南に位置する勝浦市。ここで開催されている勝浦朝市は、石川県の輪島、岐阜県の高山と並び、日本三大朝市のひとつに数えられることもある、全国有数の朝市。なんと、天正の時代から400年以上続いているというから驚きです!

露店の数は、およそ70店。漁港のある街・勝浦ということで、四季おりおりの海の幸はもちろん、新鮮な農産物もズラリと並びます。

春は、さやえんどうやフキ、カリフラワー、房総半島の名物といえる菜の花やいちご、さらにはワラビやタケノコ、たらのめなどの山菜が狙い目。朝露のついた野菜の美味しさも格別ですよ。

海の幸では、金目鯛やヤリイカ、ヒジキ、わかめ、海苔などが並ぶ中、なんといっても注目したいのは初ガツオ!「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の俳句で知られるように、初鰹は初夏にあたる5月から6月にかけて出回ります。脂が乗りきった「戻りガツオ」に比べ、低カロリーでサッパリとした味わいは、江戸庶民が愛した「粋」そのもの。新鮮で美味しいですよ!

その他、自家製のお漬物や塩辛、なまり節や干物などの加工品や、竹細工やわら細工などの工芸品も並びます。

開催場所は、毎月1日から15日の間は下本町朝市通り。16日から月末までの間は、仲本町朝市通りで開催されています。朝市が開かれる時間帯は、午前6時から午前11時頃まで。毎週水曜日と1月1日が定休日です。

なお、5月6日までの土日・祝日には、勝浦市の市野川にて里山体験「たけのこ掘り」が開催される予定です。興味のある方はこちら(http://www.katsuura-sanpo.com/news/post-6626/)をご覧いただき、事前にお申込みください。
■勝浦朝市(かつうら潮風散歩道)
現在、千葉県には23もの道の駅があります。その半数近くが集まる房総半島南部は、まさに「道の駅」王国。それぞれの駅で、地元の新鮮な野菜が売られています。

これからの季節にピッタリなのは、南房総市に位置する「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」。実は南房総は、日本を代表する初夏の果実「びわ」の名産地。この地で収穫される肉厚でみずみずしい「房州びわ」は、明治42年から皇室に毎年献上されているほどです。

その収穫期は、温室栽培のびわが5月、露地栽培ものが6月。その季節になると、同施設に新鮮なびわが並びます。また5月上旬から6月下旬にかけて、他ではなかなか体験できない「びわ狩り」も楽しめます。果実の中には、もいだ後の出荷段階で熟して甘みを増すものが多々ありますが、びわの場合は「もぎたて」が最も美味しいとのこと。「これが本当のびわなんだ!」と、これまでのイメージを覆す食体験になりそうですね!

同施設では、びわを使ったオリジナル商品もたくさん販売されています。びわジャムにびわゼリー、びわの饅頭にびわ飴…さらにテイクアウトコーナーで提供されるびわソフトクリームも大人気!また、近年は健康志向でびわの葉も注目されていて、びわ葉を使ったパンやカップケーキ、お茶もおすすめです。

一方、すがすがしい花畑を眺めながらお食事できるオープンカフェのレストランも、一息つくには絶好のスポット。雑誌やテレビでも度々紹介されて話題となっている「びわカレー」は一番人気メニューです。

その他、びわ葉エキス配合のボディソープやルームスプレーなども販売され、まさに「びわ」づくしの「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」。ぜひドライブの途中で立ち寄ってみてください。
■道の駅とみうら 枇杷倶楽部
 ホームページ:http://www.biwakurabu.jp/
新緑の季節の鎌倉は、由緒ある寺社仏閣にツツジや新緑が映え、なんとも爽快な気分にさせてくれます。

そんな鎌倉で、4月から朝市が始まっていること、ご存じですか?その名もズバリの「鎌倉の朝市」は、鎌倉パークホテルの正面玄関で開催中です。

開催日は4月から12月の期間中の第一日曜日、午前10時からのスタート。春には近海で獲れたマアジやサバ、アオリイカ、イワシなどが出並びます。夏にかけてサバやマアジ、スズキや鎌倉ブランドの「鎌倉海老」なども登場。

その他、湘南しらすやサザエ、カマスなどは一年を通じて露店に並びます。

定置網や刺網によって朝に獲れたピチピチの地魚。

日によっては珍しい魚介類が網にかかることもあり、そんな出物を探す楽しみも味わえますよ。

海の幸だけでなく、昨今話題の鎌倉野菜や地元グルメもふんだんにあり、地元民だけでなく遠方から訪れる人も大勢います。

もうひとつ、鎌倉でおすすめしたいのは、「鎌倉の浜売り」。砂浜にノボリを立てた船が出現し、その船がお店となる究極の直売です!なにしろ先程まで泳いでいた魚ですから、鮮度は抜群。一般の方だけでなく、鎌倉の料理店なども御用達なのだとか。

開催場所は坂ノ下海岸と材木座海岸の2か所。それぞれ2回にわけての販売となり、4時半〜5時頃に定置網にかかるイワシやアジなどの地魚、7時〜8時頃に刺し網にかかるサザエ、タコ、カワハギなどの地魚が売られます。

ちょっと早起きして、ひとけのない海岸をお散歩しながら買いにいってみるのもよさそうですね。
■鎌倉の地魚直売
群馬県沼田市にある老神(おいがみ)温泉は、山々に囲まれた温泉郷。片品川に沿って温泉街が広がり、宿泊施設が軒を連ねています。"東洋のナイアガラ"と呼ばれる吹割の滝をはじめ、5月の終わり頃から咲き始めるミズバショウが美しい尾瀬への観光拠点として賑わいをみせている老神温泉の名物、それが朝市です。

観光会館正面の広場で、4月20日から11月20日にかけて、毎朝6時から7時半までの間、開かれます。地元でとれた新鮮野菜や山菜、自家製の漬物や味噌などが並ぶ朝市は、地元の方々との格好のふれあいの場。中には見たことのない品々もあり、「どう料理に使うの?」「どうやって食べると一番おいしい?」といった会話があちこちで繰り広げられています。そんな触れあいも、朝市の醍醐味ですね。

5月の第二金曜・土曜には、地元に伝わる伝説にちなんだ「大蛇まつり」も開催。日帰り入浴可能な宿泊施設も多いので、泊りがけでも日帰りでも楽しめますよ。

群馬のお隣り、栃木県の那須で開催される「那須朝市」も魅力たっぷり。近々では、2014年6月7日(土)と8日(日)の2日間開催されます。場所は道の駅・那須高原 友愛の森。

新鮮な地場野菜の露店はもちろん、地元の飲食店の出店も多数。いろんな品々を物色しつつ、牧場のヨーグルトや自家製プリン、天然酵母のパン、いれたての美味しいコーヒーで朝ご飯をいただくのもおすすめ。ヨーロッパのマルシェをイメージした朝市で、高原のさわやかなブレックファーストとしゃれ込んでみては?
■老神温泉旅館組合
 ホームページ:http://www.oigami.net/
■那須朝市
 ホームページ:https://www.facebook.com/nasuasaichi
さて、お次は北関東でおすすめの道の駅。まずは茨城県の「道の駅 ごか」です。

同施設の名物は、地元のブランド豚「ローズポーク」。実は茨城県は、豚肉の生産量全国第3位。中でもローズポークは、厳しい条件を満たした豚のみに与えられるブランドです。

精肉はもちろん、同施設のレストランではローズポークを使用したとんかつやポークソテー、ローズポーク重などに舌鼓を打つことができます。

程よい脂身と濃厚なコクを存分に味わってみてください。軽食コーナーで提供されている、ローズポークを100%使用した「ローズポークまん」も人気メニューのひとつです。

お次は茨城県の「道の駅 しもつけ」。下野市の特産品であるいちご、ほうれん草、たまねぎをはじめ、季節ごとの野菜を販売している農産物直売コーナーが人気です。

また、パン工房「パンデパルク逢」では、厳選した粉・水・天然酵母を用いて、栃木県に数台しかない平窯タイプの石窯を使って焼き上げたパンが人気。多彩なラインナップが楽しめます。

さらに、下野が全国生産量第一位を誇る名産品が「かんぴょう」。レストランや軽食コーナーにもかんぴょうをあしらった料理が並んでいます。かんぴょうは「かんぴょう巻」だけじゃない!と、意外な美味しさ、使い方に触れることができますよ。

茨城県の「道の駅 みわ」は、施設の前にある、ドーンと大きなしいたけのモニュメントが目印。

常陸大宮市の美和地域は、しいたけの産地として知られています。肉厚でプリプリとしたしいたけは、煮てよし、焼いてよしの逸品!その他、地元の生産者が毎朝採れたての野菜を運び入れ、これからの季節は茨城特産のメロンも多数並びます。

地元産の常陸秋そば粉を使ったお蕎麦や、炭火で焼いた那珂川の鮎の塩焼も、ぜひ味わってみてくださいね。
■道の駅 ごか
 ホームページ:http://roadgoka.gozaru.jp/
■道の駅 しもつけ
 ホームページ:http://www.kanpi-shimotsuke.co.jp/
■道の駅 みわ
 ホームページ:http://miwa.s55.biz/
朝市というと、地元の野菜や地魚が並ぶイメージですが、山梨県勝沼市で開催されている「勝沼朝市」はちょっと違います。

平成15年、たった4人の地元の有志によって始まった勝沼朝市。

少しずつ話題となり、いまでは会場となるシャトレーゼ勝沼ワイナリーの駐車場に、100店あまりの露店が並ぶようになりました。

開催日時は、1月を除く毎月第一日曜の午前9時から正午まで。並ぶ品は、なんでもありの自由!

野菜や果物は、他の朝市に比べると少ないものの、竹細工を売る人、自家製の手作りこんにゃくのお店、地元の養蜂場によるはちみつ商品、焼き菓子、天然酵母のパン、十割豆腐、マクロビオティックのお寿司、趣味が高じて作ったアクセサリーや小物、アート作品など、多種多彩です。

中にはマッサージコーナーやワインセミナーを開業している人もいれば、大道芸や楽器演奏を披露する人もいたりして、終始アットホームなお祭りのような雰囲気!朝市に「ノミの市」の要素が加わったようなイメージです。

出店者の中には、毎月県外から来ている人も。出店者との語らいもまた、すがすがしい日曜日を演出してくれますよ。ハンドメイドのぬくもりのある品々を眺め歩いているだけでも、心がリフレッシュされる思いです。次回の開催日は5月4日(日)。ぜひ家族揃ってお出かけしてみませんか?
■勝沼の朝市
 ホームページ:http://katsunumaasaichi.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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