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特集記事【2014年9/20日号】

もはやドライブの立ち寄りスポットとして定番化した道の駅。単に休憩するだけでなく、地元の特産品や地場野菜などを購入できるとあって人気を得ています。

そんな道の駅の中には、温泉が併設されているところもいくつかあります。大きな湯殿にどっぷりと浸かって運転やレジャーの疲れを癒すことは、ドライブの締めにもピッタリですよね!明日の活力をチャージするにも最適です。

今月は、温泉が楽しめる道の駅や鉄道の駅をご紹介すると同時に、その施設周辺の観光名所を併せて紹介しましょう。秋のレジャーを心ゆくまで楽しんだ後に入る温泉!の特集です。
「自然」と「温泉」、両方を楽しめる地として人気の埼玉県秩父郡。秩父盆地のほぼ中央に広がる小鹿野町、その町内を走る県道37号線沿いに、温泉が満喫できる道の駅「両神温泉薬師の湯」があります。

お風呂は男女ともに大展望浴場がひとつずつとシンプルなつくり。開放的な気分の中、つるりとした湯触りの泉質を満喫できます。

温泉施設に隣接している両神農林産物直売所では、地元で採れた新鮮野菜を購入することが可能。ちょっと珍しい桑の実のジャムや、平成の名水百選「毘沙門水」などが人気です。

地域資源活用センターで行われている各種体験もおすすめ。清らかな水があるところには、うまい蕎麦と豆腐あり、と言われます。同センターでは蕎麦打ち体験のほか、とうふづくり体験、うどんづくり体験、こんにゃくづくりの体験が可能。お食事処も併設されていて、うちたての蕎麦やうどん、そばぜんざいなどのメニューが揃っています。

周辺の観光名所でおすすめしたいのは、"森林浴の森百選"に選ばれている「両神国民休養地」。

じつは同道の駅もその一角にあり、ちょうど道の駅の裏手が、四阿屋山(あずまやさん)の登山口入口となっています。ハイキングコースの全長は約5kmなので、家族連れにもピッタリ。汗を掻いたあとの温泉は格別なものになるはずです!

ちなみに、小鹿野町のキャッチフレーズは「花と歌舞伎と名水のまち」。花と名水はわかるけど、なぜ歌舞伎?それは約200年前、初代坂東彦五郎が江戸歌舞伎をこの地の若者に教えたのが始まり。毎年10月、第1土曜日には妙見宮の「妙見宮祭り」で、第2土曜日は諏訪の森記念館で「諏訪神社例大祭」が行われ、この地に根付く歌舞伎を鑑賞することができます。秋晴れの日にお祭りと歌舞伎を楽しんだ後に温泉へ行くのもよさそうですね。
■小鹿野両神観光協会
 ホームページ:http://www.kanko-ogano.jp/
秋の紅葉シーズンに賑わいをみせる栃木県・日光も、関東の奥座敷として人気の温泉スポット。その中のひとつ、湯西川温泉の入口に位置する「道の駅 湯西川」は、全国でも珍しい"天然温泉が楽しめる道の駅"です。

泉質はアルカリ性単純泉。血行促進、冷え症改善、美肌、腰痛や肩こり等の改善効果が期待できます。男女別の内湯「明神の湯」「葛老の湯」は源泉かけ流し。開放的な展望風呂「高瀬の湯」「横瀬の湯」や、じっくりと汗を掻いて疲れをとれる岩盤浴も完備。ひとっ風呂浴びたあとは、日本家屋調で落ち着ける雰囲気の休憩室でひと休み。充実した時間を過ごすことができます。

なお、施設正面にある足湯は、どなたでも無料で利用可能。歩き疲れた足を、湯が優しく癒してくれます。

お腹が空いたらお食事処へ。アーチ式ダムの川治ダムと、重力式ダムの湯西川ダムの形状をお皿の中で表現した「ダムカレー」をはじめ、鹿肉コロッケとカレーの旨味が満載の「鹿コロ丼」、日光名物のゆばを使用した「ゆば入り鴨せいろそば」などが人気です。

レジャーのおすすめは、「水陸両用バス」で行くダム湖探検ツアー。実は「道の駅・湯西川」が、同ツアーの発着点となっています。ダム湖へダイビングする時は大迫力!そのまま水陸両用バスで湖をクルージングする貴重な体験を味わえます。その他、ダムのキャットウォーク(地上60mで、幅1m!)を歩くスリリングな体験や、ふだんは立ち入れないダム施設の見学もツアーに含まれています。運行期間は4月中旬から11月末までの予定です。

紅葉の季節、「いろは坂近辺は混雑するから…」と躊躇されている方にもおすすめですよ!
■道の駅 湯西川
伊豆半島の入口、静岡県伊東市の海沿いを走る国道135号沿いにある「道の駅・伊東マリンタウン」。カラフルな建物が立ち並ぶ、大きな道の駅です。

ここで堪能できる温泉は、海辺の源泉から豊富に湧き出ている天然温泉。浴室内は明るく、開放感に溢れています。海が一望できる階段状の大浴場と露天風呂で、心ゆくまでリフレッシュ。全身マッサージやアカスリ、アロマエステもあるので、日々の疲れをスッキリと取ってしまいましょう!ちなみに女性大浴場限定で、毎月第4土曜日は「バラ風呂」に。かぐわしいバラの生花がお風呂に浮かぶ中、女王様気分で入浴できます。

また、親しい人とプライベートな空間で寛ぎたい方には、建物の3階、海に面したグループジャグジーもおすすめ。窓の外にはマリーナが眼下に広がり、お天気のよい日は大島も一望できるのだとか。利用したい方は事前に電話予約してから出かけましょう。

温泉の前に楽しみたいおすすめレジャーは、海に面している立地ならではの遊覧船。

遊覧船「イルカ号」は、船底の両サイドがガラス張りになっているため、乗りながら海の中の様子を眺めることが可能。お子さんにも人気です。「道の駅」でありながら、海から誰でも船で立ち寄ることができる「いとう海の駅」でもある同施設ならではのレジャーですね。

また、海に沿って続く遊歩道「伊東マリンロード」には、関東最大級の足湯「あったまり〜な」があり、その長さは43m。

なんと最大70名がズラリと並んで足湯を楽しめます。もちろん、目の前は相模湾。心も癒される足湯体験は、なんとも貴重です!

グルメ関連も大充実。海の幸はもちろん、伊東市内の有名店も出店しているとあって、品揃えもバリエーションに富んでいます。

伊豆の旅の途中に立ち寄るもよし、この道の駅を目指して出かけるもよし。秋の休日に家族揃ってお出かけください。
■伊東マリンタウン
 ホームページ:http://www.ito-marinetown.co.jp/
八ヶ岳の南麓に位置し、豊かな自然に囲まれつつも、首都圏からおよそ2時間ほどのアクセスのよさを誇る「道の駅 こぶちざわ」。

日本経済新聞の「家族で一日楽しめる道の駅ランキング」の東日本部門で2位に選ばれたこともあるほどの人気ぶりです。

その道の駅の一画にある「スパティオ小淵沢」の温泉「延命の湯」は、1500mの地底から湧き出る、高濃度な天然ミネラル温泉。鉄分を含んだ薄めの茶褐色の湯が、体を芯から温めてくれます。

南欧を彷彿とさせる洒落た雰囲気の大浴場のほか、露天風呂や岩風呂、ジェットバス、サウナ等も完備。日帰りだけでなく、同施設は宿泊することも可能です。

また、道の駅内にはドライブの疲れを癒す足湯も設置(冬期を除く)。

その他、地元の新鮮野菜をはじめきのこ、山菜、クラフト品などが揃う農産物直売コーナーや、国産小麦のみを使用し、あん、具材は全て自家製のオーガニックな山のパン屋「桑の実」、新鮮な果物の旨味が凝縮したジャム工房「夢の木」、そば打ち体験ができる「延命そば」や、カフェレストランなどもあり、楽しみどころは満載です!

さらに、併設されている「スパティオ体験工房」では、陶芸やステンドグラス、機織り、押し花、フラワーアレンジ、シルバーアクセサリなど、お子さんから大人まで楽しめる14種類の体験が用意されています。

近隣にも、ショッピングしながら森林浴気分も味わえる「八ヶ岳小淵沢リゾートアウトレットモール」などの名所がもりだくさん。ハイキングや森林浴、登山などの拠点としても、同道の駅は重宝します。

人気の道の駅を目指して、ぜひ出かけてみてくださいね。
■道の駅 こぶちざわ
 ホームページ:http://michinoeki.spatio.jp/
駅は駅でも「道の駅」ではなくて、鉄道の駅に温泉があるケースをご紹介しましょう。群馬県の桐生と間藤を結ぶ、わたらせ渓谷鐵道の水沼駅です。

東武鉄道の浅草駅から特急りょうもう号に乗り、相老駅へ。そこからわたらせ渓谷鐵道で、山間に位置する水沼駅へ向かいます。同駅の上りホームに移動して駅舎に入ると「水沼駅温泉センター」の受付が。駅に隣接している温泉はいくつかありますが、駅舎がそのまま温泉施設というのはなかなかの珍しさです。施設はホームに沿って細長い"うなぎの寝床"状になっています。

猿川温泉の湯を引き入れた同センター、その浴室は、大きな窓から渡良瀬川の対岸の緑を眺めることができます。露天風呂もあり、その通称は"かっぱ風呂"。渡良瀬川をすこし上流にいくと"かっぱが出現する"伝説が残る「釜が淵」という淵があり、それにちなんで名づけられました。お風呂の片隅には、愛嬌のあるかっぱの置物が備え付けられています。

お食事どころやお土産店も併設。地元で採れた山菜や野菜、きのこなどもこれから美味しくなる季節です。わたらせ渓谷鐵道そのものも、秋はかきいれどき。"関東の耶馬渓"とも称される高津戸峡は、近代的な「はねたき橋」と30分程度で歩ける遊歩道が整備され、秋は紅葉に包まれた渓谷美を堪能することができます。

車窓からの眺めも格別です。おすすめは、トロッコわたらせ渓谷号での鉄道旅。窓ガラスがなく、開放的な気分に浸りながらゆったりのんびりと沿線の風景を楽しめます。日帰りで出かけるトロッコ列車&駅舎温泉の旅、ぜひ訪れてみてください。
■水沼駅温泉センター
 ホームページ:http://www.mizunuma-sb.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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