JR中央線の大月駅で下り、駅前から北を向くと、目の前にはこんもりとした山。スカイツリーの高さと同じ標高634mの岩殿山は、駅からすぐの"駅チカ"お手軽登山が楽しめるスポット。小さな山ながらも起伏に富んでいて面白味があることから、家族連れにも人気です。
スタート地点は、麓に広がる岩殿山丸山公園。じつは岩殿山には、かつて城がありました。山は天然の要塞で、巨石を利用した門や番所跡など、その名残りが随所に残っています。
あまり歴史に興味がない人でも「こんなトコロによく城を築いたな〜」と感慨深く登る楽しみがありますね。
途中の時点で、晴れていればすでに富士山を眺めることができますが、ゆっくりと眺めるのは頂上までとっておきましょう。登山道を登っていくと、あら?もう着いた?というほど簡単に頂上までたどり着きます。お手軽でありながら、雄大な富士山と大月の街を一望できるロケーションは抜群です。
でも、これだけで終わりではありません。少し下ったところの分岐点から「兜岩」方面へ向かうと、鎖をつかんで行き来する岩の道が出現(迂回ルートあり)。
岩にハシゴが備え付けられているところもあるあたり、まさに天然のアスレチック。でも油断せず、慎重に鎖場を進むと、岩殿山の象徴といえる「稚児落とし」と呼ばれる断崖絶壁に辿りつきます。
駅前から「稚児落とし」はすでに見ることができるものの、実際に馬の背のような断崖の稜線を歩くのは迫力満点!ぜひトライしてみてくださいね。その後は下って川沿いを歩き、大月駅に再び帰ってきます。11月は紅葉もキレイですよ!