夏は岩牡蠣、冬は真牡蠣。これから牡蠣がどんどん美味しくなる季節です。焼いてよし、煮てよし、揚げてよし、もちろんお鍋の具としても美味しくいただける牡蠣ですが、特産地・広島の牡蠣料理といえば、牡蠣の土手鍋(どてなべ)です。
ベースは味噌仕立て。鮭をメインとした北海道の石狩鍋なども体がポカポカと温まる味噌風味ですが、牡蠣の土手鍋の場合は鍋の内側に、それこそ"土手"のように味噌を塗ってつくるところがポイント。牡蠣と野菜を入れ、食べる直前に土手のように盛った味噌を少しずつ崩しながら、お好みの味加減にして食べる逸品です。一般的に味噌は広島県府中市で作られている甘い白味噌「府中味噌」で作られますが、お店によってアレンジされ、さまざまな味を楽しむことができます。
広島は、全国の牡蠣出荷量の約7割を占める"牡蠣王国"。
そんな広島産の牡蠣を使った土手鍋を東京で楽しみたいのなら、「銀座 かなわ」さんがおすすめ。
幕末に養殖業者として創業した同店は、新鮮で安全な牡蠣を広く届けるため、生産から販売、料理までの一貫体制を敷いています。
同店の牡蠣は、広島湾の中でも有数の透明度を誇るきれいな海域、大黒神島沖の筏で育成採取されたもの。"海のミルク"と呼ぶにふさわしいジューシーさと、プリプリとした食感が魅力です。そんな牡蠣を使った土手鍋は、同店の名物料理。味わい深い味噌と牡蠣のマッチングを存分に楽しめます。
もちろん、お鍋以外の牡蠣料理も充実。その他、土鍋で炊き上げた瀬戸内海の郷土料理「鯛めし」やフグ、かになどのメニューも多彩。冬の味覚を存分に味わいましょう!