パソコンに保存した大切なデータが盗難や紛失により他人に読まれたり、ネットに流出したら、そのショックは計り知れないものがあります。
特に、ネットで流れてしまったら、そのデータを完全に削除する事は不可能と言われています。
今回はそんな事態に陥らないための対策をご紹介します。
1.データを安全に『保存する』
ときどき「盗まれたパソコンに個人情報が」というニュースが流れる事があります。
万が一このような場面に遭遇しても、データを読み取れなくしておけば、情報の流出を防ぐ方法として有効です。
ここでは、ファイルやディスク全体を暗号化するソフトウェアとして「TrueCrypt(トゥルークリプト)」をご紹介します。
TrueCrypt(本家:英語ページ)
TrueCrypt(Wikipedia)
TrueCrypt のユニークな点として、一般的なパスワードだけではではなく「キーファイル」も使える事があります。
このキーファイルは画像ファイルでも構わないので、家族写真をキーファイルとする事も可能です。
またキーファイルをUSBメモリーに保存して、パソコンとは別にしておけば、より安全になります。
Mac OS X には標準でホームフォルダを暗号化する機能があります。
FileVault を使ってホームフォルダを暗号化する(OS X 10.6)
FileVault を使ってホームフォルダを暗号化する(OS X 10.5)
2.データを安全に『持ち運ぶ』
「データを保存したUSBメモリを紛失した」ニュースもよく聞きます。
上でご紹介した TrueCrypt はUSBメモリでも利用できますが、USBメモリ自体が暗号化機能を持っているものもあります。
セキュリティUSBメモリー(バッファロー)
USBメモリに自動暗号化機能が搭載されているので、面倒なセットアップなどは不要です。
また、自分のパソコンをあらかじめ登録しておけば、コネクタに挿すだけで保存したデータにアクセス可能になる機能もあります。(他のパソコンで利用する場合は、パスワードを使用)
セキュリティUSBメモリー(I-O Data)
自動暗号化機能に加え、パソコンをロックする機能もあります。
3.データを安全に『消去する』
パソコンを処分したり、誰かに譲る際、内蔵ハードディスクに保存したデータを消去したり、ハードディスクを初期化(フォーマット)したりします。
しかし、それだけではまだ消去したはずのデータを読み出される可能性があります。
完全削除
Destroy(以上2点 窓の杜)
「完全削除」は普段のファイル削除でごみ箱の代わりとして利用できます。
また、「Destroy」はCDからパソコンを起動する事により、ハードディスク全体を消去する事が可能です。
(Destroy は家庭内の個人使用のみフリー)
Mac OS X ではいくつかのレベルで消去したデータを復元不能にする機能があります。
削除したファイルを読み出せないようにする(OS X 10.6)
削除したファイルを読み出せないようにする(OS X 10.5)
これらの他にも有料のソフトウェアから専門の業者まで、さまざまなものがあります。
ご注意:
※大切なデータはバックアップをとりましょう。
※今回ご紹介したものは、100%の安全性を保障するものではありません。
※各ソフトウェアや製品に関するお問合せは、それぞれの製作者または会社にお問合せください。