コンピュータの発明以来、利用できる画面の解像度が上がるに従い、それを表示するディスプレイのサイズは徐々に大きくなってきました。
しかしここ最近では(テレワークなどの影響かもしれませんが)高解像度でも 20 インチ未満のモバイルディスプレイ(モバイルモニター)が増えています。
今回はそんなモバイルディスプレイについて、自分に合った製品を選ぶためのチェック項目をご紹介します。
モバイルディスプレイとは
モバイルディスプレイ(モバイルモニター)は、外付けのディスプレイの中で、持ち運び用途に適したものを指します。
鞄に入る大きさで、出先でも電源の確保が容易になっています。
ただ、「モバイル」とついていても、別に画面拡張の目的で据え置きで使ってもいいと思います。(ゲーム機につないでも OK です)
大きさ
大きさは大体 12 ~ 17 インチ程度です。
当然大きくなれば重くなります。
サイズを選択するにあたって、持ち運ぶ頻度が1つの目安になります。
毎日持ち運ぶなら小さい(軽い)方が良いですし、たまにしか移動しないとか、必要な時だけ持ち運べればいいといった感じならある程度大きくてもよいと思います。
解像度
現状製品化されているものは、FHD(1920x1080)、WQHD(2560x1440)、4K(3840x2160)位でしょうか。
そもそも画面サイズがそこまで大きくないので、文字の読み書き中心の使い方をする限り FHD で十分かと思います。
もちろん画像(静止画・動画)で高解像度のソースを扱うのであれば、4K を選ぶ意味はあります。
液晶の種類
液晶の種類によって、斜め方向からの見え方が変わります。
ほとんど自分しか見ないような使い方なら別にどんな液晶の種類でも大差ありませんが、プレゼンで使うといった複数人で見るような場面が想定できる場合には IPS 方式などを選んだほうがよいでしょう。
映像入力・電源入力
大抵のモバイルディスプレイには HDMI と USB Type-C のコネクタがついています。(一部 VGA がついたものもあります)
パソコン側に HDMI しかない(USB Type-C がない)場合は、映像・音声は HDMI 経由で入力し、電源は USB Type-A ⇔USB Type-C ケーブルを使ってパソコンから、または AC アダプターから供給します。(パソコンや AC アダプターの電源供給能力を確認しましょう)
パソコン側に USB Type-C があって、映像・音声と電源の供給が可能なら、USB Type-C ケーブル一本で利用できます。
また、電源に関してはバッテリー内蔵の製品もあります。
ケース・スタンド
「モバイル」ですので、持ち運び用のケースが付属する製品が多いです。
また、移動先で使用する際には、角度を変えられるスタンドが付いていると便利です。
ケースとスタンドが一体か別々か、できる事・できない事がありますので、買ってから「あれ、これ違う」とならない様に気を付けたいところです。
一部製品は縦長表示にも対応していますが、横と縦でスタンドの仕様が違う場合もあるので、しっかり確認しましょう。
その他
ケーブルの接続端子が製品のどこにあるか、とか、ケーブルはどのくらいはみ出すのか、とか、電源や調整用のボタンは使いやすいか、とか、使う前や後で気になりそうなところがいくつかあります。
また、スピーカーの有無も確認しましょう。
「せっかく買ったのに使いづらい」とならないように、要チェックです。