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特集記事【2008年8/20日号】

   

副都心線の登場で一躍注目を浴びるようになったスポットのひとつが雑司が谷。副都心線雑司が谷駅は一部出口が開設しているものの全体は完成しておらず、現在も建築工事が進み、土埃をあげています。

そこを抜けると一転して閑静な住宅街。参道のケヤキ並木がゆったりとした時間を演出しています。この駅から伸びるケヤキ並木には他ではなかなか見られないほどの大木があり、古いものは樹齢400年。東京都の天然記念物に指定されています。そしてたどり着いたのが法明寺。俗にいうところの鬼子母神(きしもじん)です。

鬼子母神という文字だけ見るとなんだか恐ろしいようなイメージを受けますが、厳密には「鬼」の文字から“角”を取った漢字が充てられています。由来によると、もともとインドでは近隣の子ども達を食べてしまう存在でしたが、お釈迦様が鬼子母神の実子を隠して懲らしめたため、鬼子母神は改心し、以来安産・子育ての神になったといわれています。

境内に入ると、まずは左右に仁王様の像。左手にはなんと樹齢600年を数えるといわれる大イチョウの大木があります。柔和な表情で子どもを抱く鬼子母尊神が祀られる本殿のほか、金剛不動尊を安置した法不動堂、帝釈天王の石像、朱塗りの鳥居が濃い緑に映える武芳稲荷などが境内に所狭しと建てられています。

そしてもうひとつ、見逃せないのが境内にある駄菓子屋さん。

軒先に掲げられた看板には創業1781年の文字が書かれています。気さくな駄菓子屋のおかあさんと世間話を交わす参拝客も多く、昔懐かしい酢イカやミルクせんべいなどについ手が伸びてしまうこと請け合いです。
   
   
 
雑司が谷散策の魅力は鬼子母神にとどまりません。閑静な住宅街の中にひっそり佇む旧宣教師館にも訪れたいところです。

旧宣教師館は明治40年、アメリカ人宣教師のマッケーレブが自宅として建てた家。木造二階建ての洋風建築です。豪邸というよりも19世紀後半のアメリカ郊外にありがちな質素な住宅ですが、窓枠などのデザインや白と緑を基調とした美しさを見て取ることができ、長い月日を経て味のある雰囲気をかもし出しています。現在は豊島区立郷土資料館の分館として一般公開中。

「旧マッケーレブ邸」として、平成11年に東京都有形文化財(建造物)に指定されています。鬼子母神の「和」も、旧宣教師館の「洋」も楽しめる雑司が谷散歩です。

そして雑司が谷といえば雑司が谷霊園です。霊園をお散歩!?と思う方もいらっしゃるでしょうが、この霊園には文人墨客をはじめとした偉人のお墓があります。また、同霊園は特定の宗派がないため、日本のお墓の横に十字架があったりと、なかなか風変わりな風景を作り出しています。

まずは園内にある霊園管理事務所を訪れてみましょう。ここで100円寄付すれば、埋葬著名人一覧の案内マップがもらえます。著名人をざっと挙げてみますと、ジョン万次郎、小泉八雲、夏目漱石、島村抱月、竹久夢二、泉鏡花、東條英機、永井荷風、金田一京助など。夏目漱石は小説「こころ」でもこの地を舞台として登場させました。
 
 
 
副都心線の各駅(池袋駅〜渋谷駅間)へ赴いたら、改札付近の壁を探してみてください。美術館さながらの大きな壁画(パブリックアート)があるはずです。

また、駅のデザインそのものも画一的ではなく、それぞれにコンセプトがあります。たとえば池袋駅のコンセプトは「エネルギー×芸術の自由さ」。かつて池袋には画家や音楽家が集まるアトリエの集合地域があったことに由来します。

雑司が谷駅の場合は歴史ある鬼子母神や雑司が谷霊園があることから「木漏れ日×過去への思い出」。テーマカラーには青竹色で、駅のベンチなどでも使われています。それぞれの駅の個性を楽しむのも、副都心線散策の魅力のひとつです。
 
 
副都心線は渋谷、新宿を経て、山の手三大副都心のひとつ、池袋へ。一日平均乗降者数が約271万人というメガタウンには大手百貨店や専門店が立ち並び、常に多くの人々で賑わっています。

この地のレジャースポットといえばなんといっても高層ビル、サンシャインシティ。サンシャイン国際水族館やサンシャイン劇場、古代オリエント博物館、さらに池袋餃子スタジアムやアイスクリームシティ、東京デザート共和国などが軒を連ねるナムコ・ナンジャタウンなど、ビルの中でまるまる一日遊び尽くせるほど施設が充実しています。

しかしながら街中にも注目スポットがあります。

今回はちょっとレアな散策スポットをいくつか紹介してみますと、まずは池袋演芸場。現在はめっきりと少なくなった、落語を楽しめる「寄席」です(現在、都内には落語定席が4つのみ)。

通常、寄席は昼の部、夜の部の二部構成。演者にもよりますが、だいたい2000円前後で楽しめます。

単に落語だけでなく、漫才や講談、神楽やマジックなどさまざまな芸が次々に繰り出されることを考えると、かなりオトクといえるかもしれません。
高層ビルをはじめ、一大ショッピングタウンといえる池袋。駅周辺は都市開発が進む一方で、ひとつの時代が幕を下ろす一画があることも事実です。

道も街も公園も美しく整備された、池袋東口。
しかし一歩足を踏み入れると、一気に「昭和」の風情が漂う一画があります。

その名も「人世横丁」。「人生」ではなく「人世」と銘打った横丁には、文字通り人間同士がリアルに触れ合う「世間」がありました。もともと池袋駅周辺には戦後に闇市が出現していましたが、区画整理で立ち退きを命じられ、その移転先としてこの横丁が生まれたとのこと。以来、半世紀に渡って細い路地づたいに小さな飲み屋が立ち並び、一日の疲れを癒すお父さん達で賑わっていました。

しかし残念ながら、今年7月末をめどに横丁が幕を閉じました。一時期は50軒を超える店が入っていましたが、昨今は10数件にとどまり、木造建築の老朽化、店主達の高齢化が進んだことが理由とされています。いずれこの一画も大型ビルが建つと思いますが、最後の名残を惜しみつつ、ぶらりと訪ねてみてください。なかには立ち退きの交渉中で、まだ灯をともしている店があるかもしれません。そんな風景をみつけたら、ぜひのれんを潜って「昭和」を肴に一杯!というのもオツですよ。

さて、今回は副都心線の渋谷駅から池袋駅までの「ぶらり」スポットをご紹介してきました。皆さんの心が動いたスポットはありましたか?残暑厳しい折ではありますが、ぜひとも東京散歩を楽しんでみてください!
 
 
地下鉄の便利なところは、都心部と郊外を繋ぐJRや私鉄各沿線と「相互直通運転」を行なっている点です。東急田園都市線は東京地下鉄半蔵門線を経て東武伊勢崎線まで、小田急小田原線は東京地下鉄千代田線を経て常磐緩行線まで相互直通運転中。乗り換えのわずらわしさがなくなってとても快適ですよね。

現在、副都心線は和光市駅にて東武東上線、小竹向原駅にて西武有楽町線・池袋線と相互直通運転を行なっています。そして2012年には、副都心線の「南」側も直通運転で繋がる予定。渋谷駅から東急東横線経由で横浜高速鉄道みなとみらい線と繋がります。

また、2019年度には相模鉄道西谷駅から東横線の日吉駅を結ぶ神奈川東部方面線が完成する予定。完成した際には相模鉄道とも直通運転が繋がる計画もあります。

まさに「線路は続くよどこまでも♪」のことば通り、副都心線を南北の軸にしてますます便利になりそうです。
 
 
今後の特集の参考にさせていただきます。
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