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特集記事【2008年8/20日号】

2008年6月14日に開通した新しい地下鉄、東京メトロ副都心線。もう皆さんは乗りましたか?ピカピカに光るコンコースや近未来的な建築、そして茶色をイメージカラーとした電車、そのどれもが新鮮ですよね。乗っているだけで、ちょっと心が躍ります。

副都心線は、埼玉県和光市から池袋、新宿、渋谷といった副都心を結ぶ路線です。和光市駅から小竹向原駅までは有楽町線の線路を走り、池袋駅から渋谷駅までの8.9キロの区間が新たに建設されました。

池袋駅〜渋谷駅間は、およそ16分程度。急行なら11分程度でたどり着きます。これはJR湘南新宿ラインの特別快速(池袋駅から新宿駅を経て渋谷駅まで)とほぼ同じ所要時間です。朝の混雑時には平均3分35秒間隔で運行しているのも、通勤で利用する方にとっては助かりますよね。

駅の数は全部で16駅。このうち、雑司が谷駅や北参道駅など新しく生まれた駅もいくつかあります。お住まいの方以外はなかなか訪れる機会がなかった土地へのアクセスが楽になり、ますます東京散歩の範囲が広がったといえるでしょう。そこで今回は、東京メトロ副都心線界隈のお散歩スポットを辿ってみます。自然あり、懐かしい風景ありの東京散歩をぜひ休日に楽しんでみてはいかがでしょう。
   

JR山手線をはじめ京王井の頭線、東急東横線などが乗り入れるターミナル駅、渋谷。ここに新たに副都心線渋谷駅が加わりました。

従来の地下コンコースを歩くと、急に近未来的な一画が出現。表参道ヒルズや2011年竣工予定の新東京タワー(東京スカイツリー)を手がける世界的な建築家、安藤忠雄氏がデザインした副都心線渋谷駅は、「地宙船(地中の宇宙船)」がテーマ。円形の吹き抜けや未来的なエスカレーターなど、ちょっと他の地下鉄では味わえない空間が広がっています。駅周辺はもとより、駅の構内も「東京散歩」の対象になるのが、副都心線の醍醐味といえるでしょう。

渋谷からは主に明治通りの下を走ります。次の駅は明治神宮前駅。その名のとおり明治神宮をはじめ代々木公園など、都内の行楽スポットとして休日には多くの人で賑わいます。

おりしも現在は北京オリンピックで世界中が盛り上がっていますが、代々木公園は昭和38年開催の東京オリンピックでは選手村として使われていました。あまり知られていませんが、今でも公園の一画にひっそりと当時の建物(オランダの選手が使用した宿舎)が残っています。ぶらりと散策してみてはいかがでしょう。

一方で、副都心線明治神宮前駅のある山手線の「内側」にも散策スポットがいっぱい。ケヤキ並木の緑が眩しい表参道を歩いて2006年にオープンした表参道ヒルズでショッピングを楽しむコースもおすすめですし、明治通りを北に歩いて東郷神社に赴いてもよいでしょう。特に東郷神社は、毎月第一日曜日に早朝から開催される骨董市が有名。早起きして出かけ、掘り出し物をみつけるもよし。ただ風情を楽しんで「ひやかす」もよし、のスポットです。
   
   
 
お次の駅は北参道駅。副都心線開通とともに生まれた駅です。

西側には明治神宮、北には少し離れたところに新宿御苑、東には神宮外苑がありますが、基本的には閑静な住宅街。その一画にひっそりとあるのが鳩森八幡神社です。境内には六角堂があり、中には御影石の将棋版の上に巨大な王将が。神社になぜ将棋の駒が!?その理由は、神社の斜向いに将棋会館があることも一因といえるでしょう。

連日、プロの将棋指し達が熱戦を繰り広げている将棋会館は、一部を除いて見学自由。1階の販売部では将棋盤や駒などとともにオリジナルグッズを販売しています。2階は将棋道場です。初心者から腕に覚えのある方まで、さまざまな方が将棋に熱中。子どもや女性を対象にしたスクールも随時開催中です。プロ棋士が常日頃から足を運ぶ同会館ゆえに、道場にプロが立ち寄って指導することもあります。

将棋会館に明治神宮、鳩森八幡神社。厳かでありながらピリリとした空気漂う北参道界隈のお散歩を楽しんでください。

さて、副都心線沿線の散歩は新宿へところを移します。新宿三丁目駅は伊勢丹や新宿高島屋などお買物のアクセスがとても便利。地下コンコースで快適に各デパートを回ることができます。また、11月の「酉の市」で有名な花園神社も程近く、同神社でも毎週日曜日の日の出から青空骨董市を開いていますので、一度立ち寄ってみてはいかがでしょう。
 
 
 
表参道の新しい夏の風物詩といえば「スーパーよさこい」。女優の広末涼子さんも毎年参加している高知県発祥の「よさこい」は踊りの自由度が高いため、全国に飛び火して各地でオリジナルの「よさこい」が生まれている状況です。原宿・表参道を舞台とした「スーパーよさこい」は今年で8回目。8月23日(土)・24日(日)の2日間に渡って開催されます。

普段は海外ブランドのブティックが立ち並び、エレガントな雰囲気漂う表参道ですが、この2日間は熱を帯びた活気に溢れ、「鳴子(なるこ)」と呼ばれるカスタネット風の和楽器を持った踊り手が自慢の踊りを披露します。表参道のみならず明治神宮の入り口や代々木公園イベント広場、NHK前ケヤキ並木通りも会場と化し、原宿界隈は大賑わいに。自由度の高さもあって、ロック調やサンバ調のよさこいが楽しめるのも醍醐味のひとつです。

当日は混み合うものの、確実に「元気」をもらえるお祭りといえるでしょう。一部道路は交通規制が敷かれるため、副都心線などの鉄道を活用しましょう。

スーパーよさこいオフィシャルサイト
http://www.yosakoi-harajuku.com/
 
 
副都心線は新宿を後にして一路、西早稲田駅へ。

同駅は文字通り早稲田大学のお膝元といえる位置にあり、大学構内に直結する出口もあるほどです。

この地で訪れたい散策スポットといえば、まずは戸山公園。明治通りの西側には戸山公園大久保地区、東側に戸山公園箱根山地区が広がっています。

大久保地区には、やくどうの広場、幼児コーナー、芝生広場、つどいの広場、いこいの広場、子供の広場、疎林広場、のびのび広場など、小さなお子さんも楽しめる遊具が豊富な広場が盛りだくさん。家族揃ってのピクニックにもよさそうです。また、スポーツ施設も充実。新宿スポーツセンターでは温水プールやトレーニング室をはじめ、卓球、バトミントン、バレーボール、バスケットボール、フットサルなどが楽しめる体育室もあり、個人開放の時間帯では区民でなくとも利用することが可能です(一部予約制)。リニューアルオープンした多目的コートではローラスケートやインラインスキーも楽しめます。また、公園内の新宿コズミックセンターも、同じようなスポーツ施設です。地下1階から地上3階までがスポーツ施設で、8階にはプラネタリウムもあります。

注目したいのは、子ども達が安心して遊べるスペースが減ってきていることを危惧する戸山公園周辺に住む住民の皆さん有志で「新宿・戸山プレーパーク」という期間限定イベントを行なっている点です。

木工遊びや木登り、水遊び&泥遊びなど、一昔前の子ども達なら誰でも行なっていた遊びを体験できます。

夏のプレーパーク開催日には、木のやぐらを組んで作ったウォータースライダーも(11:00〜12:00、13:30〜16:00)あり、子ども達の歓声が響いています。大人も楽しめますよ!
一方、明治通りの東側に位置するのは戸山公園箱根山地区。こちらは都内にいることをすっかり忘れさせてくれる、森に覆われた公園です。

もともと公園一帯は、寛文年間(1661年〜1673年)に尾張藩の徳川光友が東海道五十三次を模して作った庭園でした。その庭園にお椀を伏せたような築山(人工的に作った山)として作られたのが「玉円峰」、現在の箱根山です。

山といっても、公園内にあるふもとから山頂まではおよそ1分たらず。標高は44.6mですが、じつは山手線の内側で一番高い山なんです。山頂にはベンチなどもありますが、いかんせん標高が低いのと、木立に覆われているため、眺望は楽しめません。ただ、夜空の星を眺めたりするにはよさそうです。

その他、箱根山地区にも花の広場やひなたぼっこ広場、せせらぎ広場、アスレチック広場、運動広場、スズカケの広場、児童コーナーなどがあり、家族で遊ぶには最適です。

水が流れるジャブジャブ池は子ども達の人気の的。また、明治6年から終戦にかけて、同地区は陸軍の兵学校があったため、陸軍戸山学校跡記念碑も園内にひっそりとたたずんでいます。 そうそう、公園内の樹木に「ヘビに注意」の貼り紙を発見。毒のないアオダイショウやシマヘビが出現するそうです。「怖い!」というより「へぇ、こんな都内にもいるんだ」と妙に感心してしまいました。
 
 
戸山公園を訪れた後は箱根山通りを北へ向かい、早稲田通りの馬場下町交差点へ。早稲田通りをぶらりと散策する前に立ち寄りたいのが、交差点のところにある穴八幡宮です。

「穴(あな)」という風変わりな名前は、南の崖を切り崩して庵を作る際に、崖にぽっかりと空いた横穴が出現。その中から阿弥陀如来像が現れたことに由来するといわれています。この評判を聞いた徳川家光は穴八幡宮を幕府の祈願所にしたそうです。この界隈にはいくつもの神社やお寺がありますが、江戸時代から場所を移さずに存在しているのは同八幡のみとのこと。

横穴が掘れるだけあって、穴八幡宮はちょっと小高い丘の上といった立地にあります。そのため空をさえぎるものがなく、とても爽快。朱色の門、黒塗りの本殿ともに心を落ち着かせてくれる佇まいをしています。毎年体育の日には同八幡宮が取り仕切る流鏑馬(やぶさめ・走る馬に乗って矢を射る行事)が行なわれます。会場となるのは戸山公園です。
 
「スポーツ」と「自然」を戸山公園で楽しんだ後は、西早稲田の「文化」と「グルメ」を探訪しましょう。 早稲田大学や学習院女子大学がある早稲田は、いわずとしれた学生の街。そのため、早稲田通りは神保町につぐ古本屋街となっており、現在でも30ほどの店が軒を連ねています。もともとは早稲大学正門から神楽坂方面にあった古本屋街ですが、空襲によって焼失し、その後早稲田通りに移転してきたそうです。

早稲田通りを歩くと、次から次に古本屋が出現します。いずれの店もうず高く本が詰まれ、天井まで届きそうな本棚がびっしりと埋まり、店先には1冊100円、50円といった格安本がワゴンセールとして並んでいます。歴史ある店が多いため、本棚は味のある木製が多く、店内に一歩足を踏み入れると本の匂いと相まって、懐かしい空間が広がっています。しかしよくみると、この店は小説が充実している、あの店は哲学書が多いといった店ごとの個性があるのが面白いところ。古本屋巡りは確固たる目的を持たない「ぶらり散歩」に向いているといえるでしょう。

また、古本屋全体が一丸となって不定期で“市”を催しているところも見逃せません。8月29日(金)〜9月4日(木)の期間は「BIGBOX高田馬場」9回特設会場で古書感謝市を開催。早稲田界隈の18店舗が参加した古本市です。10月1日(水)から6日(月)の期間は「第23回 早稲田青空古本祭」が開催。会場となるのは穴八幡宮の境内。6日間でのべ30万冊が出品されます。早稲田のぶらり散歩に、古本巡りは欠かせません!
「安い」「美味い」「量が多い」は学生街の飲食店の法則ともいえます。早稲田界隈にもそんな定食屋さんがいくつもありますが、他の学生街とちょっと違う食文化を育んできたことも確かです。

その代表格が、ラーメン。昭和43年に早稲田で創業し、味噌仕立ての“サッポロラーメン”の名を全国に知らしめた「えぞ菊」を皮切りに、次第に有名店が軒を連ねるようになり、「早稲田(高田馬場)=ラーメン激戦区」というあらたな公式が生まれました。押しも押されぬ有名店「一風堂」、トマトを取り入れた「Sioトマトラーメン」が話題の「麺や RYOMA」、ロース合鴨スープの塩ラーメンが美味い「麺屋 宗」など、美味しい店を挙げればキリがないほどです。

そんな中で、静かなブームとなっているのが「つけ麺」です。専門店はもとより、既存のメニューにつけ麺を加えるようになったラーメン屋も多くあります。さらに各店が競い合う環境なだけに、創意工夫に満ちたつけ麺がたくさん誕生しています。

たとえば早稲田通り馬場口交差点に面したフジヤマ製麺。もともとは中目黒にあったお店が激戦区に名乗りを上げ、この地に早稲田支店を開きました。ひとくちにつけ麺といっても、野菜つけ麺やワンタンつけ麺、トロロ山芋つけ麺など、メニューも豊富。その中でヒットを飛ばしているのが、写真の「濃厚チーズソースつけ麺」です。つるつるしこしこの麺に、柚子風味を利かせたまろやかなつけ汁、そしてチェダーチーズを溶かしたチーズソース!このソースをまず麺にからませてから、つけ汁につけて食べます。これが意外や意外、美味しい!つけ麺といえば「和」「中華」を彷彿とさせるつけ汁が定番ですが、そこに「イタリアン」の風味が加わったような感覚。まろやかさが増す中で濃厚な味わいが後を引きます。ダブルチーズトッピングを注文すると、さらに麺の上にパルメザンチーズがかかって出てきます。創意工夫の変り種つけ麺、副都心線散歩の際にはぜひどうぞ!
 
 
西早稲田駅を過ぎて池袋方面に向かう副都心線、その路線に並行するように都電荒川線が走っています。

西早稲田界隈を散歩して少し北上すれば都電の面影橋駅がありますし、副都心線雑司が谷駅と都電鬼子母神前駅は、歩いて1分程度の距離。副都心線をお散歩しつつ、途中で都電に乗り換えてみるのも一興です。

都電荒川線は早稲田駅から三ノ輪橋駅を結んでいます。あらかわ遊園に行くなら荒川遊園地前駅、巣鴨地蔵通りに行くなら庚申塚駅で降りましょう。

また、熊野前駅では、これも今年に開通した日暮里・舎人ライナーの熊野前駅と接続しています。初詣で有名な西新井大師や、美しい都市型巨大公園の舎人公園、ザリガニ釣りの親子連れで賑わう見沼代親水公園など、ライナー沿線もレジャースポットが満載です。
 
 
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