日本には商売繁盛をもたらすといわれるものがたくさんあります。
ダルマもそうですし、関西ですとビリケンさん。「福助」や「熊手」も商売繁盛の縁起物ですよね。
そして「招き猫」もしかり。前足をあげて招くようなポーズに、愛くるしい顔。純粋に愛らしい置物としても通用しますよね。
猫の天敵といえばネズミです。その昔、農産物や蚕を食べてしまうネズミを退治するとして、猫は尊ばれてきました。そこで「招き猫」は養蚕業の守り神として当初尊ばれ、その後は広く「商売繁盛」を司る縁起物となったそうです。
そんな招き猫の発祥地といわれているのが、東京都新宿区の自性院と、東京都世田谷区の豪徳寺。今回は豪徳寺を紹介してみたいと思います。
豪徳寺があるのは、地名にもなっている世田谷区豪徳寺。最寄り駅は世田谷線の宮の阪駅ですが、小田急線豪徳寺駅からものんびり歩いて10分程度の距離。
駅を降りてのどかな商店街を歩いていくと、さすが発祥の地といわれるだけあって、お店のショーウィンドーに飾られた招き猫をみることができます。
商店街を抜け、閑静な住宅街をしばらく行くと、立派な門が見えてきます。曹洞宗のお寺、大渓山豪徳寺です。