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特集記事【2009年6/20日号】

駅弁にカレー!?と思われるかもしれませんが、そんな意表を突いた駅弁が話題を呼んでいます。佐賀県有田駅の駅弁「有田焼カレー」です。

有田といえば、古くから伝わる磁器の街。この地で作られた有田焼は、伊万里の港から海外諸国に輸出され、いわゆる「伊万里焼」と称されて絶大な評価を獲得しました。かつて焼き物の素材となる磁石を掘り起こしていた泉山磁石場は、現在ほぼ稼働していない状態ですが、焼き物文化はしっかりと根付いています。

そんな有田焼の器に入っているのが、駅弁「有田焼カレー」。駅前に店を構える「創ギャラリーおおた」さんには飲食スペースがあり、そこで出していたカレーのファンだったのが、有田駅の駅長さん。これを駅弁にできないかと試行錯誤して生まれました。

もちろん、食べ終わった後に残る有田焼の陶器は、そのままご家庭で丼として使うことができます。しかし駅弁の真髄は、その美味しさにあり。電子レンジで温めると、カレーの上に乗ったチーズがとろりと溶け出して、マイルドな香りが立ち込めます。

一週間ほど煮込んだルーの味わい、さらに焼き上げて一部「おこげ」状になったところの香ばしさも加わり、至福な気分に。辛味よりもコクを楽しむカレーといえるでしょう。辛い食べ物が苦手な方やお子さんでも楽しめそう。

ちなみに現地、有田駅の販売所には電子レンジもあるとか。駅で購入して旅路で食べたい方のために、温めサービスを行なっているそうです。冷めたカレーも味わいがあって、猫舌の方などは好んで食べますが、やはりチーズが乗っている分、温めて食べたいところですよね。

そんな「有田焼カレー」は全国の百貨店などで催されている駅弁販売会でも人気の的。昨年オンエアされたTBSの番組「ランキンの楽園」の「ギャル曽根が選ぶ全国47都道府県駅弁ランキング」で栄えある第1位にも選ばれたほどです。「創ギャラリーおおた」さんのホームページで通販として購入できるので、ぜひとも取り寄せてみてはいかがでしょう。

◇有田焼カレー(創ギャラリーおおた) http://www.sagafan.com/shop/shopinfo/shc/oota/
牛肉の名産地といえば但馬に飛騨、そして松阪。三重県松阪駅で販売されているのが、この「モー太郎弁当」です。包装紙をとるやいなや、牛をかたどったインパクト満点の容器が出現。さらにフタの内部に仕込まれたメロディセンサーにより、封を開けるとオルゴールの音色で童謡「ふるさと」が流れる凝りよう!ちょっと他では見られない、遊び心満点の駅弁です。

ただ単に仕掛けが面白いだけでなく、「美味しさ」も知名度を高める要因になっています。「モー太郎弁当」で使われている牛肉は、国産の黒毛和牛。照りの素晴らしい、見るからにジューシーな牛肉がご飯の上に敷き詰められています。ご飯の上に牛肉・・・というと牛丼をイメージする方も多いと思いますが、三重・松阪では牛肉をすき焼き仕立てで食べることが多いらしく、「モー太郎弁当」の牛肉もすき焼き風。噛み締めると口の中に広がる、牛肉特有の甘味。脂身も多すぎず少なすぎず、絶妙のバランスを保っているなと感じます。

そもそも、なぜ「松阪といえば高級牛肉」という構図が生まれたのか?一説には、もともとは但馬牛だったものを連れてきたら、この地に適応して育っていったとのこと。しかも明治に入って牛肉を食べる西洋文化が入ってくると、国内の牛肉需要は高まりをみせます。そこで松阪では、東京まで牛を連れて徒歩で行脚。このパフォーマンスが話題になって、知名度が広まっていったとのことです。

駅弁「モー太郎弁当」を製造販売する「あら竹」さんも、ちょうど「行脚」をしていた頃と同時期といえる明治28年の創業です。長い時を経て現在、「モー太郎弁当」をはじめ、あら竹さんの駅弁は全国区の知名度を得るようになりました。2003年には、同駅弁とイメージソングCDが、テレビ朝日系列「タモリ倶楽部」に登場したことも。以来、数多くのメディアで取り上げられています。

あら竹さんのホームページからは、「モー太郎弁当」のほか、「松阪牛物語」なども販売しています。ちなみに「松阪牛物語」のお値段は3,150円(税込)。駅弁にしてはけっこう高額ですが、その理由は牛肉が「松阪牛」だから。「松阪牛証明書」つきの駅弁で、すき焼き肉120グラムがドーンと入っています。ぜひとも取り寄せて、プチ旅行気分を自宅で味わってみませんか?

◇モー太郎弁当(あら竹)
http://www.ekiben-aratake.com/
旅行している際、美味しいものに目がない人は、ついついおやつ時にご飯を食べてしまう・・・なんてこともあるのでは?「1日4食になってしまうけど、せっかくの旅路だから駅弁食べたい!」と思う気持ちも痛いほどわかります!そんなときにお勧めなのが、寿司駅弁です。寿司といえば真っ先に浮かぶのがいわゆる江戸前の「握り寿司」ですが、押し寿司やちらし寿司など、全国には郷土色豊かなお寿司がたくさんあり、駅弁として売られています。仲間や家族との旅行で小腹が空いたら1つ買って、皆で分け合って食べる駅弁としては最適といえるでしょう。

そして、お取り寄せ可能な寿司駅弁としては、やっぱり富山の「源のますのすし」の右に出るものはありません。鱒寿司業者は富山に数あれど、「源」さんの鱒寿司は1912年から販売されています。このパッケージ、皆さんも一度は目にしたことがあるのでは?お酢が効いた押し寿司ゆえ、他の駅弁に比べると日持ちする点もお土産として重宝されている理由のひとつ。製造から丸2日間が賞味期限です。

竹で出来た容器の封を開け、笹を剥ぐと現れるオレンジ色の鱒の身。プラスチック製のナイフが同封されているので、切り分けていただきます。鱒の滑らかな舌ざわりと旨味、そこに酢飯の味わいが合わさって、美味しいこと、この上なし!良い駅弁の条件として「冷めても美味しい」か否かが重要となってきますが、「源のますのすし」は見事にクリアしています。

富山における鱒寿司のルーツは、江戸中期にまで遡るといわれています。“暴れん坊将軍”こと、八代将軍吉宗にも献上され、大いに喜んだとか。こうした押し寿司の文化は全国各地で生まれ、鯖を使ったバッテラや、柿の葉でくるんだ柿の葉寿司、越後では鮭の押し寿司など、実に多種多彩です。

お取り寄せする際は、「ますのすし本舗 源」さんのサイトにあるバナーから、オンラインショップへジャンプ。ワンランク上の鱒を駆使した「特撰ますのすし」や、ブリを使った「ぶりのすし」も興味をそそりますね。是非一度、その味を堪能してみてはいかがでしょう。

◇源のますのすし(ますのすし本舗 源)
http://www.minamoto.co.jp/
 
地方に旅行に出かけると、その土地の名産品をギュッと詰め込んだ駅弁に思わず手が伸びるもの。しかし、東京において名産とは何なのか?東京名物を詰め込んだ駅弁はあるんだろうか?そのひとつの答えといえるのが、東京駅や品川駅など、都内各所で販売されている駅弁「深川めし」です。

この「深川めし」、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」の駅弁特集で、北海道・森駅の「いかめし」や、かつて横川駅で売られていた「峠の釜飯」など、名だたる駅弁を抑えて、なんと第一位を獲得したことがあるんです。

深川めしとは、アサリを炊き込んだかやくご飯のこと。海のすぐ近くで、漁師や材木業で生計を立てる人々の多かった東京・深川において、彼らの「まかない食」といった感覚で庶民に親しまれていました。アサリもごくふつうに東京湾で採れていたんですね。

駅弁「深川めし」で使われているのもアサリ。少々粒は小さいながらもしっかりとした味付けです。その上に乗っているのが、これも江戸情緒をしのばせるアナゴの蒲焼とハゼの甘露煮。アナゴの蒲焼はふんわりと柔らかく、蒲焼のタレもちょうどいい塩梅です。アナゴはかつて、東京湾では大量に水揚げされていました。

ハゼもまたしかり。今でも夏から秋にかけて、江戸川の河口などでは老若男女が竿を出し、ハゼ釣りを楽しんでいます。こうした風景もまた、江戸時代からありました。江戸の町民たちはハゼ釣りを楽しみ、釣れたハゼを干物にしたり、お吸い物や雑煮のダシをとったりしていたそうです。そのハゼを甘辛い甘露煮に仕立ててあります。これがもう、ご飯が進む進む!甘露煮などの“佃煮”文化を育んだ、江戸の人々に感謝、感謝です。 その他、関東風のダシで煮たタケノコや、大根のべったら漬も美味。べったら漬けで有名だったのは東京・日本橋です。ちなみにカレーの添え物としてお馴染みの「福神漬け」は、東京・上野が発祥地といわれています。

さて、駅弁「深川めし」は、そんなに量が多くないにも関わらず満足度が高いところがポイント。これなら早朝、新幹線で出張に出かける方も「朝食」として楽しめる気がします。今となっては東京湾も埋め立てが進み、アサリやアナゴなど採れたとしても微々たるものになってしまいましたが、かつての江戸の庶民が味わった「深川めし」、ぜひとも駅弁で楽しんでみてください。
もうひとつ、貝をあしらった東京近郊の駅弁をご紹介しましょう。JR千葉駅や、JR東京駅の駅ナカにある「駅弁屋旨囲門」などで売られている「やきはま丼」です。

どうでしょう、このインパクト溢れる姿カタチ!このはまぐりの貝殻状の器は陶器製。「駅で買って電車の中で食べる」のが駅弁の王道ではありますが、昨今の駅弁ブームの影響か、お持ち帰りをして、レンジで温めて食べる人も増えているとか。そんな方にもうってつけですよね。食べ終えたら料理の器として使うのもアリ!?さらに潮干狩りを思わせるような赤いネット状の紐がかかっているのも、うまい演出です。

フタをあけるとまず目に飛び込んでくるのが、串に刺さったはまぐり。千葉の浦安をはじめとした一部地域では、「やきはま」といえばこの形状を思い起こす方も多いとか。一方、網焼きにしてパカッと開いたところに醤油とレモンを少し垂らして食べる姿を「やきはま」と呼ぶところもあります。

浦安もまた深川同様、かつては漁村として栄えていた街。貝を採る漁師や、貝を運ぶ人、貝をむく「剥き身屋」の人、そして「やきはま」を売る人・・・東京湾の海の幸で、村の経済が成り立っていたといえるでしょう。

さて、肝心のお味のほうはどうでしょう。2本の「やきはま」は、香ばしい醤油風味のタレが効いています。こちらも佃煮風の味付け。濃い目の味ゆえ、あっさりした炊き込みご飯がよく合います。酒の肴としても良さそう。他にも、醤油やみりんで煮たはまぐりと、タレを使わずに塩味で仕立てた白焼きはまぐりが入っています。三者三様の味で飽きが来ないところも工夫されていますね。

煮物は総じて関東風の味付け。にんじん、ふき、しいたけ、大根が乗っていて、こちらもあっさり目の炊き込みご飯との相性は抜群です。煮物は駅弁のおかずとしてもっともポピュラーですが、ご飯や他のおかずとのバランスが取れている駅弁が、良い駅弁だと思います。ちなみに、東北方面の駅弁は味が濃いめ、関西方面は薄めといったぐあいに、煮物は食文化の違いがよくわかります。お漬物もしかり。ぜひ旅行にお出かけの際は、それぞれの地方特有の味付けを食べ比べてみてください。

海の香りと旨味を陶器でギュッと閉じ込めた「やきはま丼」。東京近郊のお勧め駅弁のひとつです。
貝は貝でも“甲斐”の駅弁「うまい甲斐」も、ぜひとも皆さんに味わっていただきたい駅弁のひとつ。甲斐の国、現在でいうところの山梨県界隈の味覚を閉じ込めた駅弁で、JR小淵沢駅で販売しています。ただ、ときおりJR新宿駅でも売っているところがポイント。中央本線で運ばれてくる「輸送駅弁」のひとつです。

同駅弁の魅力は、なんといってもご飯の上に乗った馬肉。しっかり煮込まれているからか臭みはまったくなく、馬肉特有の甘味とタレの甘辛具合が絶妙に絡み合っています。ご飯の上に乗った馬肉、錦糸玉子、野沢菜炒めがいわゆる「三色そぼろ」になっているのですが、馬肉はそぼろよりも大きめなので、「お肉を食べている感覚」も損なわれず、ちょっと得した気分になります。もちろん馬肉は健康にも良いですよ。低脂肪・低カロリー・高タンパク、さらにカルシウムも豊富な優良食品です。

そして、ここでも「貝」が出てきました。ご飯の上に乗っているのは、サザエの仲間である「アカニシ貝」の煮貝スライス。食感と風合いはあわびを彷彿とさせます。肝心のあわびはというと・・・ご飯とともに炊き込まれています。駅弁であわびが堪能できる時代なんですね〜。

余談ですが、山梨県は海がないにも関わらず、全国でも有数のあわび消費量を誇ります。それはなぜか?かつて、伊豆や駿河などの地域から貝類を腐らないように醤油につけこみ、馬で運搬していました。馬の背に揺られて甲斐の国に到達したあたりで食べてみたら、これは驚くほどうまい!ということで、この地に貝の加工食文化が根付いたといわれています。新鮮な魚介類が簡単に手に入る地域では、こうした「加工のくふう」はなかなか生まれないかもしれませんね。

さて、その他にも「うまい甲斐」には甲斐名産のおかずがズラリ。きゅうりの漬物「武田漬け」は、しっかり漬け込まれた古漬けのようでいて、素材の味と食感を残す浅漬けのような味。非常に美味しく漬かっています。その他には、信玄かまぼこや白州町産の原木取り椎茸も。最後のデザートには、ワインのメッカ山梨県らしい紅白ワイン羊羹。甲斐の国の幕の内といえる駅弁「うまい甲斐」、駅の売店でみかけたらぜひともお試しあれ。
 
 
今後の特集の参考にさせていただきます。
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