千代田区の北の丸公園内にある科学技術館は、現代から近未来までの科学技術や産業技術にスポットをあてたミュージアム。その最大の特長は、参加型展示の多さ。見たり触ったりして楽しみながらテクノロジーを体感できるため、小さなお子さんから大人まで、多くの人々の笑顔が館内に溢れています。よくぞここまで、それぞれの展示に趣向を凝らして“遊びゴコロ”を加えたな、と思わず感心してしまうほどです。
同館は5階建て。1階はエントランスになっていて、展示は2階から始まります。2階は「乗り物」が中心。自動車各社のコンセプトカー展示をはじめ、運転気分を味わえるシミュレーターやエアバック体験、自転車の競争マシンなどがあります。3階は電気やガス、石炭などの資源にスポットを当て、いずれも実験を通して学ぶことが可能です。
4階は、コンピュータシミュレーションを用いて、様々な現象をわかりやすく解説した映像を上映する「シンラドーム」やロボットやナノテクノロジーに関する展示の他、盛りだくさんの内容。人類の進歩にとって大きな力となってきた「鉄」にスポットを当てたゾーン「鉄の丸公園1丁目」では、鉄製パイプのすべり台や、スプリングを使ったシューティングゲームを通じて鉄の特性を体感できる「ばねシューティング」など、遊園地感覚で楽しめる展示が数多くあります。
「建設館」ゾーンでは、展示室を「建設現場」として位置付け、建設に関する様々なことを学べます。人気なのは、タワークレーンの操作。
左右の操作レバーを操り、ボールをバケットで掴んでゴールまで運んで、制限時間内にどのくらい作業がすすんだか(得点できたか)を競うことを通じてタワークレーンの仕組みや役割を学びます。
まるで「巨大なUFOキャッチャー」を操っているかのような気分になりますよ。その他、液状化現象や洪水、地震といった天災についての体験コーナーも。天災の恐ろしさと、天災から人々の安全を守るテクノロジーについて学ぶことができます。