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特集記事【2009年9/20日号】

子どもの頃に行った美術館や博物館、科学館の記憶、ありますか?堅苦しいミュージアムだと退屈しがちですが、なかには興味津々で見入ってしまい、いつまでも記憶に残るようなミュージアムもたくさんあります。

お子さんがみても「楽しい!」「面白い!」と思える絵画や芸術、「未来ってすごい!」と思えるような科学館、恐竜の骨格標本に思わず息を飲む博物館。今月は、子どもから大人まで、誰もが楽しめるようなミュージアムを厳選して紹介いたします。

見て、触れて、遊びながら学ぶ感動を、ぜひとも家族揃って体感してください。
約4,000点の現代アートを所蔵する東京都現代美術館は、絵画をはじめ、彫刻やファッション、建築、デザインなど、国内外問わず幅広いジャンルに及ぶ展覧会を実施しています。

現在のオススメは、10月5日(月)まで開催している「メアリー・ブレア展」。子どもから大人まで楽しめる展覧会として、この夏話題となりました。

「メアリー・ブレア」という名前には馴染みがなくても、彼女の功績をみれば誰もが納得します。

1939年、ディズニー・スタジオに入社したメアリーは、ウォルト・ディズニーと出会い、その才能が開花。「シンデレラ」(1950)、「ふしぎの国のアリス」(1951)、「ピーター・パン」(1953)など、名だたるディズニーの名作において、カラー・スタイリストを担当しました。

感性豊かな色彩感覚は、彼女の作品を見れば一目瞭然。ディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザイン担当や、絵本の挿絵、広告デザインの実績なども、目をみはるものがあります。

ディズニー特有の「大人も子どもも楽しませる」精神をしっかりと表現してきたといえるでしょう。

彼女の作品は、2006年から2007年にかけて全国各地で開催された「ディズニー・アート展」で注目を集めました。それがきっかけとなり、彼女の人生と功績を辿る今回の「メアリー・ブレア展」開催となったのです。

展覧会の企画、および膨大な作品群から約500点の作品選定を担当したのは、皆さんご存知「スタジオジブリ」。

かつてのアニメーション業界は、いわゆる“男の職場”でした。その中にあって、豊かな才能で後世に残る仕事をした女性、メアリー・ブレア。

その世界にぜひ、触れてみてください。

※左の写真はクリックで大きくご覧頂けます。
「メアリー・ブレア展」以外にも、さまざまな展覧会が並行して開催されています。日本を代表する現代美術作家、伊藤公象の作品を展示した「伊藤公象 WORKS 1974-2009」は10月4日(日)まで開催中です。

伊藤公象は、土を素材にした作品づくりのパイオニアとして国内外で高い評価を受ける現代美術作家。凍らせた土や、乾燥して亀裂の入った土などを作品に採り入れ、自然の作用をそのまま利用したアートを創り上げています。広大な展示空間にあわせ、有機的な印象をもたらす巨大アートの数々は必見です。

さらに10月31日(土)からは、「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を開催(2010年1月17日まで)。

視覚的にラグジュアリーで贅沢な表現から、より個人的で知的な遊びにも近いラグジュアリーまで、多角的な視点で選び抜いた17世紀から現代までの作品約100点を展示します。

また、特別展示として川久保玲が手掛けるコム・デ・ギャルソンの服、30点を、建築家である妹島和世デザインによる空間に展示。ファッションに興味のある方も、そうでない方も存分に堪能できる催しになっています。

同時期には「レベッカ・ホルン展」も開催。ドイツのアート界を牽引する女性アーティストの一人、レベッカ・ホルンによる、日本初の大規模な個展です。

羽や角、鏡をまとう70年代のパフォーマンスの記録映像から、90年代の物語性の強い長編映画、平面や立体に詩、音楽などをあわせたインスタレーション作品、40点を公開。

柔らかい羽や双眼鏡、楽器など、五感のはたらきをイメージさせる機械たちが静かに動き、私達の想像力に訴えかけてきます。

思い思いのスタイルで、芸術の秋を満喫する休日をお過ごしください。

※左の写真はクリックで大きくご覧頂けます。
■東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
ホームページ:http://www.mot-art-museum.jp/
メアリー・ブレア展 公式サイト:http://www.ntv.co.jp/mary/
 
上野公園にある国立科学博物館は、明治10年に設立した歴史ある博物館です。日本有数の規模を誇る同館には、「日本館」と「地球館」があります。まずは地球館から見どころをご紹介しましょう。 じっくり見て回ると丸一日かかってしまいそうですが、「ここだけは絶対に見ておきたい!」と思えるのは、地球館地下1階の恐竜ゾーンです。

ツノのある恐竜として人気のトリケラトプス、その全身骨格はまだ2個体しか見つかっていません。そのうちの1つが同館にあり、世界で最も保存状態がよいと言われています。その他、ステゴザウルスやヒパクロサウルスなどの大型恐竜の化石が所狭しと並んでいますが、はやり圧巻なのが最強の肉食恐竜、ティラノサウルス。骨格の大部分が見つかっており、推定全長は約12メートル、推定体重は約6トン。その鋭い牙を眺めていると、思わず身震えしてしまうほどの迫力です!

迫力溢れるエリアはまだまだ続きます。地球館1階は「地球の多様な生き物たち」。海洋生物はもとより、熱帯雨林や湿原、高山、砂漠などに棲む動物や鳥類の剥製や昆虫の標本など幅広く網羅。まるで地球の生物がすべてここに集約したかのようです。

B2階のエリアは「地球環境の変動と生物の変化」。生命が誕生し、移り変わる地球環境の中で恐竜やさまざまな動植物が生まれては死に絶え、やがて哺乳類から人類の祖先が生まれる・・・その壮大な歴史を垣間見ることができるゾーンです。こちらも骨格標本をはじめ、躍動感そのままに表現された動物達のレプリカが林立しています。
一方「日本館」は、文字通り日本における自然史を紹介する施設です。まず最初、3階南は日本の陸地や近海に棲む動物たちのエリア。ひとえに日本列島といっても亜熱帯や寒冷地など気候に応じた生物がそれぞれ棲息していることがわかります。日本の鉱物や、苔、キノコなどもここで網羅されています。

3階の北側は「日本列島のおいたち」。ここにも恐竜の化石があります。日本に生息していたといわれる首長竜「フタバスズキリュウ」の骨格標本です。大きな体と、ひょろりと長い首。恐竜が日本近海にも棲息していたことを知っている方は多いと思いますが、実際の標本を目の当たりにするといっそう感慨深いものがあります。その他、古生代や中生代の森に棲む生物の化石やアンモナイトの化石も充実しています。

2階のエリアは「生き物たちと日本列島」「日本人と自然」がテーマ。縄文人の等身大模型や骨、稲作文化など、日本人のルーツがわかります。

それともうひとつ、意外と皆さんご存知ないかもしれませんが、映画『南極物語』でも有名な、南極観測隊に同行した樺太犬「ジロ」の剥製と、忠犬ハチ公の剥製がここにあるんです。写真は忠犬ハチ公の剥製。知らずに訪れて、剥製をみるやいなや「えっ!?」と驚かれる方も多くいます。ちなみに「タロ」の剥製は北海道大学植物園に展示されています。

1階は、「自然をみる技」。日本の暦の移り変わりや、江戸時代の天球儀や地球儀、望遠鏡、和時計など、科学に関するさまざまな道具などが並んでいます。

ざっとこれまで紹介した見どころは、すべて常設展示。いつでも見ることができます。それとは別に、期間限定の特別展や企画展も随時開催中。10月12日(月・祝)までは、特別展「インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」を開催しています。インカ帝国のルーツとみられる文化は日本人考古学者・島田泉教授によって発掘され、教授はこの文化を「シカン」と名づけました。世紀の大発見といわれる文化の遺物の数々をぜひご覧ください。
■国立科学博物館
住所:東京都台東区上野公園7-20
お問い合わせ:03-5777-8600
ホームページ:http://www.kahaku.go.jp/
 
東京・お台場にある国立の科学博物館が、日本科学未来館。“未来”の文字通り、先端の科学技術に触れることのできるミュージアムです。 館長は宇宙飛行士の毛利衛さんが務めています。

館内に入ってまず目に付くのは、1階シンボルゾーンの吹き抜け空間に浮かぶ「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」。

同館のシンボルといえる展示です。写真では地球の姿かたちをしていますが、世界初の球体ディスプレイとして、様々なコンテンツを映し出すことができます。

そして、“未来”といえば、なんといっても「ロボット」の存在は外せません。同館では、人間の形をしたヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」や、セラピー用ロボット「パロ」をはじめとした、多彩なロボット達が出迎えてくれます。実際のロボットに乗って、それを操縦している感覚を体験できる「ライドカム」もお子さんに人気。技術革新の粋に触れることができます。

10月3日(土)、4日(日)の2日間は「中秋の名月 未来館でお月見!2009」と題したイベントも開催。「Geo-Cosmos」が月に変身するほか、観測データを元に制作した凸凹の月球儀を、実際に触ることができたり、「ライドカム」で月面を歩きまわるバーチャル・リアリティ体験ができたりと、館内の各所で「月」にまつわるさまざまな催しが開催されます。10月3日(土)は中秋の名月、さらに今年はアポロ11号の月面着陸40周年。科学技術を通しての「お月見」をぜひとも体験してみてください。
6階のドームシアターガイアでは、詩人・谷川俊太郎氏原案によるオリジナルプラネタリウム作品「夜はやさしい」を上映中。東京の夜空からアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米、オーストラリアの世界6か所の夜を旅するプログラムです。

星空だけでなく、大自然や人々の喧噪、音楽や鳥、獣たちの鳴き声などの環境音とともに、詩の朗読が加わります。谷川氏といえば、世界各国の“朝”の情景を描いた詩「朝のリレー」が有名ですが、その世界観を投影したかのようなプログラムです。

5階にもシアターがあり、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトが提供する3D映像を楽しむことができます。最先端の天文学で得られた観測やシミュレーションに基づき、太陽系から宇宙の果てまで移動する旅を体験。コントローラーを使って、実際に操作することも可能です。

その他、日本の月・惑星探査計画の全体像が一望できるガラスウォールや、地層に刻まれた巨大隕石衝突の記録、すばる望遠鏡やニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」の紹介など、地球と宇宙に関する常設展示が目白押し。お子さんは楽しく、大人は深く、宇宙について知ることができるのが日本科学未来館の特長です。

なお、2009年11月21日(土)からは「“おいしく、食べる”の科学展」を開催。現在の食をとりまくさまざまな問題に対し、先端科学技術の視点で迫ります。“おいしい”のメカニズムを味覚生理学や脳科学などの視点から解き明かしたり、日本人によって発見された“うま味”の正体に迫ったり、生産技術や保存技術、さらに未来の食事に至るまで、“食”に関するあらゆる事柄を分かりやすく、楽しく私達に伝えてくれます。お子さんの「食育」も兼ねて、ぜひともご家族で訪れてみてはいかが?
■日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2-41
お問い合わせ:03-3570-9151
ホームページ:http://www.miraikan.jst.go.jp/
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