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特集記事【2009年10/20日号】

11月のお祭りといって「酉の市(とりのいち)」をイメージする方も多いのでは?酉の市とは、各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)で行なわれる祭礼のこと。例年、11月の「酉の日」に行なわれます。去年は「三の酉(酉の日が11月中に3日ある)」まで催されましたが、今年は2回。「一の酉」は11月12日、「二の酉」は11月24日です。

関東地域の酉の市では、「熊手」がズラリと並ぶことで有名ですよね。今では鯛や七福神、宝船など、まるで「福を呼ぶクリスマスツリー」のようにおめでたい飾りが施されているものが多くありますが、もともとは至ってシンプル。

竹でできた熊手に稲穂が一本あしらわれた質素なものが多く、江戸の町民たちはこれを買ってかんざし代わりにしたり、襟首にあしらったりしていたそうです。

ところでなぜ「熊手」なのかといいますと、その姿カタチから「福」を「かっこむ(かき集める)」から、とのこと。つまりは洒落ですね。祭礼においても洒落を取り入れた、昔の人々の「ゆとり」と「粋」を感じます。

もちろん、現在でも1000円にみたない、上記のようなシンプルな熊手も多く売られていますが、一方で数万円にも上る大きな熊手も。商売をしている方などには、2万円程度のものがよく売れるそうです。また、熊手は職人さんの手作りによるものが多く、大きさや装飾品などもまちまち。そのため、境内をぐるっと散策し、品定めをしてから購入するとよいでしょう。値切り交渉も熊手を買う楽しみのひとつ。縁起物を値切るとなるとちょっとためらわれますが、この風習は江戸から現在に至るまで続いています。昔は、値切った分だけご祝儀でお店に置いてきたとか。ちょっとでも得したいというより「値切る行為」そのものを楽しんでいたわけですね。売買行為が終われば、売り手と買い手が一体となってシャンシャンシャン!と手締めを行ないます。

装飾品で極彩色を発する熊手がズラリと掲げられ、夜にはランプの灯りで幻想的な雰囲気を醸す・・・その中をそぞろ歩く楽しさが、酉の市の醍醐味です。
東京で有名な酉の市は、まず浅草の酉の市。国際通りに位置する長國寺、ならびに隣接する鷲神社の境内で行なわれます。最寄りの駅である東京メトロ日比谷線「入谷駅」3番出口から徒歩7分、東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から徒歩9分あるので、都バスを利用することもおすすめ。日暮里〜錦糸町の都バスに乗ってバス停「竜泉」で下車すると徒歩2分です。

浅草・酉の市ではズラリと並ぶ熊手を眺めつつ、本堂前に新たにできた香炉のごりやくも授かりたいところ。けがれを除き、心を清浄にするといわれている香炉の煙を身体になじませてください。

また、機会があればぜひ観てみることをおすすめしたいのが、「酉の市」のご開帳。市が始まる瞬間です。“おとりさま”と呼ばれる鷲妙見大菩薩を安置する扉が開き、法要が始まります。その後、熊手を売る人たちの音頭で、参詣者全員が威勢のよい開運手締め!多いときには1000人もの人々が一斉に手締めを行なうそうです。境内に拍手(かしわで)の音が響き渡り、活気に満ち溢れます。このご開帳〜手締めが行なわれるのが、夜中の12時から12時15分くらいまで。このあと、酉の市は終日行なわれ、翌日の午前0時をもってご閉帳となります。

今年は平日ですし、近隣の住民で無い限り、夜中に足を運ぶのはなかなか難しいと思いますが「酉の市のご開帳は一見の価値アリ!」と覚えておくとよいですよ。

浅草以外では、新宿の花園神社をはじめ、谷塚の花畑大鷲神社、築地の波除稲荷神社、四谷三丁目の四谷須賀神社、府中の大國魂神社、石神井公園の大鷲神社などで開催されます。西新井大師や、埼玉の武蔵一宮氷川神社などは例年12月の開催です。

景気があまりパッとしない今だからこそ、熊手のご利益を授かってみてはいかがでしょう。
■浅草・酉の市(長國寺)
住所:東京都台東区千束3-19-6
お問い合わせ:03-3872-1667(長國寺)
ホームページ:http://torinoichi.jp/
 
日本中、いや世界中の人々が一年を通じて訪れる、東京の一大観光地といえば浅草。浅草寺に雷門、仲見世、伝法院、花やしきなど、独自の文化が今もなお残っています。通常、ここまで規模の大きい観光地となりますと、「放っておいても人が来る」とタカをくくりがち。あまり新しいことに取り組まないケースが多いかもしれませんが、浅草は別です。夏に浅草サンバカーニバルを催すなど、積極的にイベントを開催してきました。11月3日の「文化の日」、12時15分頃から16時にかけて行なわれる「東京時代まつり」もまた、しかりです。

東京時代まつりは、さまざまな歴史装束を纏った人々が街を練り歩く“行列”系のイベント。「ひとつの時代」にフォーカスした歴史行列ではなく、時代を追ってさまざまな歴史の一幕を垣間見ることができる点が、このパレードの楽しいところです。「街で眺める“歴史年表”」といったところでしょうか。浅草寺本堂北側広場を出発し、街を巡り歩いて雷門通り西端まで行なわれる、総勢1600名あまりの大行列です。

まず最初に行なわれるのが、浅草の象徴といえる浅草寺の創建。今を遡ること、およそ1400年前。隅田川の清流で漁をしていた漁師の兄弟が、漁網の中に黄金の観音像がかかっているのを発見しました。その像を地元の豪族のところへ持っていくと、その豪族は深く感銘。そこで豪族は自宅を“寺”に改め、漁師も含めた3人は、その観音様を礼拝することになったそうです。その夜、寺を守るようにして周辺に千本の松が一夜にして生え揃い、その3日後には空から金色の龍が舞い降りた、という伝説もあります。

これが、浅草寺創建のあらまし。観音像は今でも秘仏して浅草寺本堂に祀られています。浅草の有名なお祭り「三社祭」の“三”とは、お寺ができるきっかけとなった3名が由来となっています。

このエピソードが、「東京時代まつり」スタート直後に演じられます。船に乗った2人の漁師の格好をした兄弟が現れ、長さ15メートル、重さ150キロの“金色の龍”が男衆の手によって操られる・・・その姿は勇壮にして絢爛。この後、さまざまな時代の有名なエピソードが、次々と登場します。
浅草寺創建のエピソードの後は、在原業平、源頼朝、北条政子といった時代の傑物たちが登場します。そして、時は江戸時代。三社祭が浅草で行なわれるようになります。

当時は、お神輿を奉じる船が、駒形の地を目指して隅田川を遡る“船祭”も行なわれていたとか。パレードでは舟形の山車が出現し、この“船渡御”の模様が再現されます。

江戸時代の幕開けに際してパレードに登場するのが、皆さんご存知の徳川家康。さらに江戸城を造った太田道灌です。ここまで登場する歴史のヒーロー達は男性が主。やっぱり行列には“華”が欲しいところですよね。そこで登場するのが、和服を身につけた女性達。「大奥御殿女中」です。徳川将軍家夫人の居所だった大奥は、雑用から夜間の警備に至るまで、男手を使わずに構成された「女たちの世界」。大奥の女中の装束をまとった一行は、パレードに華を添えてくれます。

さらにパレードは、徳川家光、参勤交代による大名行列が続きます。さらに「待ってました!」の声が思わずかかるのが、忠臣蔵。大石内蔵助を筆頭とする赤穂浪士四十七士の吉良邸討ち入りのシーンの登場です。その後も「大岡越前守と江戸町火消」「元禄花見踊り」「江戸歌舞伎」「江戸芸者」など、庶民になじみ深い文化芸能が相次いで登場。“鬼平”こと、火盗盗賊改方・長谷川平蔵が登場する寸劇も、かつて行なわれました。

そして幕末。浦賀沖にやってきたのが、黒船です。「ペリー来航」もパレードで表現されます。徳川最後の将軍・徳川慶喜や、「江戸城無血開城」の立役者、西郷隆盛や勝海舟、幕末から戊辰戦争にかけて活躍した新撰組なども登場。いやはや、お腹いっぱいです。歴史の偉人達をタイムマシンでいっぺんに連れてきた、といったところでしょう。まだまだ終わりません。明治時代に移り、鹿鳴館時代の洋装に身をつつんだ、レトロで気品ある行列の一行や、郵便配達、人力車なども登場します。

歴史の教科書を読むよりも数倍おもしろく、時代の移り変わりがわかる「東京時代まつり」。ぜひ家族揃って出かけてみてはいかが?
■東京時代まつり
場所:東京都台東区
お問い合わせ: 03-3844-1221(浅草観光連盟)
ホームページ:http://www.e-asakusa.jp/event/0711_jidai.html
 
10月29日(木)から11月2日(月)まで、東京・世田谷で行なわれる農大の学園祭。秋は学園祭、文化祭のシーズンですが、農大の場合は「収穫祭」と銘打ち、地域住民や一般市民が毎年大勢訪れる点が、他の大学のお祭りとは異なる特長です。早朝の「大根無料配布」では例年多くの人々が行列を作ります。食べ物の屋台も多く、有機野菜などを駆使した手作り感覚なのが嬉しい限り。野菜や植物の販売も随時行なっています。
住所:東京都世田谷区桜丘1丁目1-1
ホームページ:http://www.nodai.ac.jp/harvest-fes/
東京屈指の「いちょうの名所」といえば、明治神宮外苑にある絵画館前の並木道。毎年秋になると黄金一色に染まり、葉が落ちる季節には金色の巨大なじゅうたんが敷き詰められたかのようになり、スタイリッシュな街をさらに印象深いものにしてくれます。11月中旬から12月上旬にかけては、外苑いちょう並木や噴水池周辺、軟式野球場を舞台にして「神宮外苑いちょう祭り」を開催。産地直送の野菜や特産品の販売や大道芸、模擬店が出て賑わいをみせます。
住所:東京都新宿区
お問い合わせ:03-3401-0312(明治神宮外苑)
ホームページ:http://www.meijijingugaien.jp/event/ginkgo-festa.html
10月27日(火)〜 11月3日(火・祝)にかけて、本の街・神田神保町を舞台に繰り広げられる「東京名物神田古本まつり」。今年で第50回となる、歴史ある本のお祭りです。駿河台下から専修大学前の交差点まで、神保町表通りの舗道にズラリと並ぶ本棚。靖国通り沿いに古書店と本棚に囲まれた「本の回廊」が出現し、街そのものが古本屋の様相。100万冊の大バーゲンセールが繰り広げられます。
住所:東京都千代田区(神田神保町古書店街)
ホームページ:http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html
ハイキングの街・飯能で、11月7日(土)と8日(日)の2日間に渡って行なわれる「飯能まつり」。 7日の宵祭りは、珍しい底抜け屋台の町内廻りが行なわれ、8日の本祭りでは11ヶ町11台の山車が巡行します。本祭りでは、屋台が一同に勢揃いする「引き合わせ」が一番の見どころ。他にも獅子舞や纏(まとい)、ハシゴのりなど、威勢のいい縁起物が次々とお目見え。市民パレードも行なわれ、活気に満ちた秋の休日となること、請け合いです!
住所:埼玉県飯能市(飯能駅周辺)
お問い合わせ:042-974-7900(飯能市観光案内所)
ホームページ:http://www.city.hanno.saitama.jp/syoukoukankou/kankou/meibutsu/matsuri/
 
 
今後の特集の参考にさせていただきます。
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