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特集記事【2009年10/20日号】

秋には様々なお祭りが開催されます。皆さんがお住まいの地域の神社でも、秋祭りが行なわれたところも多いはず。だけどまだまだ、秋祭りは続きます。

これからの季節、東京近郊で目立つのは、豪華絢爛な装飾を施した「山車」が登場するお祭り。京都の祇園祭で有名な「山車」は、お神輿とはまた別の優雅さと美しさに満ちています。賑やかなお囃子の音が響き渡る中、時におごそかに、時に威勢よく街中を曳き回される山車の巡行は、秋の風物詩ともいえるでしょう。

そして11月といえば、酉の市。さらに歴史を感じさせてくれる装束を身にまとった人々によるパレードも見どころ満載です。秋の休日は、お祭りに出かけて情緒溢れるひとときをお過ごしください。
京都祇園祭、飛騨高山祭とともに「日本三大曳山祭」に数えられる祭りが、秩父で催されます。それが「秩父夜祭」。300年あまりの歴史を誇るお祭りです。江戸時代には絹の名産地だったことから、祭りの頃になるとたくさんの「絹の市」が立ち並び、良質な絹と祭りの風情を求めて多くの人が足を運んだとか。現在、「絹の市」は現れないものの、祭りの別名「蚕祭り」に、その名残を感じることができます。

開催日は、例年12月2日と3日。2日に「宵宮(よいみや)」が行なわれ、3日には「大祭」が行なわれます。今年は水曜・木曜と両日とも平日ですが、例年秩父鉄道では臨時列車が増発され、都心部からも大勢の人々が訪れ、大賑わいとなります。

秩父夜祭の見どころは、まずなんといっても2基の「笠鉾(かさほこ)」と4基の「屋台」。豪華な彫刻が張り巡らされ、塔のようにそびえる「笠鉾」は、“動く陽明門(日光東照宮)”とも呼ばれ、その豪華絢爛ぶりには目を見張るものがあります。祇園祭の山鉾のような鉾(標木)に加え、何層も折り重なった花笠がついているのが特長。塔のように高くそびえる笠鉾が、街を練り歩きます。

一方「屋台」は、“動く舞台”とでもいいましょうか。踊りやお芝居を行なう舞台と、お囃子担当が控える楽屋が備わっています。芝居を演じる時には、屋台の両袖が開いて舞台がワイドに拡張されます。

6基の笠鉾・屋台は国の重要有形民俗文化財に指定され、その姿はまさに芸術品です。昼に眺めるだけでなく、夜にライトアップされた姿を楽しめるのが、秩父夜祭の真骨頂といえるでしょう。
それでは順を追って、お祭りの見どころを紹介しましょう。まずは2日の宵宮。お昼を過ぎたころから、数基の屋台が街中を練り歩きはじめます。秩父神社へ宮入りし、18時ごろから宵宮です。

日が落ちてからも屋台のけん引は続き、提灯などの灯りに照らされた屋台は美しいこと、この上なし。例年、19時から20時の間には単発の打ち上げ花火やスターマインの打ち上げが行なわれます。

豪華絢爛な山車や笠鉾と花火のコントラストは、他ではなかなかお目にかかれませんよ!ちなみに「夜祭」の「宵宮」というと、夜通し行なわれる祭りかと思いがちですが、2日は花火終了時刻の20時頃にはお開きとなります。

そして3日の本祭。この日は午前中から6台の笠鉾・屋台が曳き回されます。さらに屋台によっては「屋台芝居」の公演が行なわれるので、こちらも必見です。曳き回していた屋台が歌舞伎の舞台に転換する様子も見逃せません。

3日の19時を過ぎる頃になると、いよいよ祭りのクライマックスが近づいてきます。まずは前日同様、花火の宴。ただしこの日は「日本芸術花火大会」と銘打たれており、工夫を凝らした芸術性の高い花火が次々と打ち上げられます。笠鉾・屋台の曳き回しも引き続き行なわれていますので、光の競演を心ゆくまで楽しんでください。ちなみに花火は、市役所付近から西武秩父駅にかけての国道140号沿いや「道の駅ちちぶ」などから眺めると、よりいっそうワイドに楽しめます。

クライマックスでは、笠鉾・屋台が秩父神社から約1km離れた御旅所へ向かいます。沿道は群集で埋まり、その中を悠々と進む、きらびやかな屋台。夜を焦がす師走の祭りを、ぜひお楽しみください。夜は冷え込みますので、しっかり防寒対策を!
■秩父夜祭
住所:埼玉県秩父市番場町1-3(秩父神社)
お問い合わせ:0494-21-2277(秩父観光協会)
ホームページ:http://www.chichibuji.gr.jp/yomaturi/16yomaturi.html
 
四季折々の自然と、心温まる温泉。一年を通して観光客が訪れる箱根ですが、とりわけ賑わいをみせるのが11月3日の「文化の日」。例年、箱根七湯発祥の地といわれる箱根湯本の町を舞台に「箱根大名行列」が開催されます。

大名行列とは、かつて徳川幕府が諸国の大名に命じた参勤交代に由来します。大名の妻や子どもは江戸に暮らすようになり、大名達は一年おきに自らの国と江戸を行き来する・・・もちろん家来を大勢引き連れての旅です。費用もバカになりませんよね。とどのつまり、大名が財産を蓄えて、徳川幕府に反旗を翻さないための策が参勤交代でした。

その大名行列の規模は、各藩の「石高」によって決められます。大きな藩になればなるほど行列の規模が大きく、駕籠などの装飾もきらびやか。各藩の力を広くしらしめる意味で、大名達にとってもおざなりにできないものでした。

関西方面の藩の大名行列が江戸に向かうとなると、多くは旧東海道を利用しました。箱根は旧東海道において、山が険しくかなりの難所。それゆえ、この地に湧く温泉が、旅に疲れたかつての人々にとっては有り難いものだったはずです。

そんな江戸時代の大名行列を、今の時代に再現しようとする試みが箱根大名行列。かつてのしきたりに忠実に、先頭は露払いが務め、その後に六尺、挟み箱、毛槍、弓、鉄砲、徒士(かち)、小姓、大名、家老、大名駕籠、奥女中、腰元、長持等が続きます。総勢170名の大行列は、小田原藩11万3千石の格式にならったものです。

この行列が始まったのは昭和10年のこと。今年で56回目を迎える、由緒正しいお祭りです。
それでは当日の見どころをご紹介しましょう。スタート地点は湯本小学校で、9時45分より火縄銃の演技開始。

秋空に火縄銃の銃声がこだまして、10時に出発です。

その後、早雲通りや温泉街、箱根湯本駅前など、約6kmの距離を巡ります。

かつてのしきたりにならい、旗持ちは「下にー、下にー」と掛け声を発し、粛々とした行列に活気を与えます。衣服などを持ち運ぶための長方形の箱「挟み箱」を機敏に交換したり、天に突き上げる「毛槍」さばきなど、細かい所作についても再現してあるところがポイント。本番前から練習しているそうです。行列ルートの要所要所で、こうした演技を見ることができます。

火縄銃の演技も、観光客から歓声が上がる見どころのひとつ。スタート地点をはじめ、片倉橋や鮎見橋、湯本橋、湯本大橋などが例年演技ポイントとなっています。ちなみに行列のルートは箱根湯本観光協会のホームページに掲載されているので、プリントアウトして持参してはいかがでしょう。また、大名行列の順序も細かく掲載されています。こちらも印刷して持参すれば「あれは医者だな」「勘定奉行が来た!」「そろそろ大名駕籠だな」といった具合に行列を楽しむことができるので、オススメです。

また、大名行列の前後にも、実は延々と行列が連なっています。地元の学校や企業、有志団体などによる鼓笛隊や吹奏楽団が連なるとともに、根湯本温泉郷の若い芸妓さんによる「ヨッシャ踊り」のパレードや、火縄銃の保存団体なども列を作ります。歴史の風情漂う大名行列と、市民参加型の賑やかなパレードを、存分に満喫してください。

なお、大名行列当日は行列の通過道路などが車両通行禁止になります。そのため周辺道路が混み合うため、時間に余裕をもって出かけるようにしましょう。
■箱根大名行列
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本399(湯本小学校)
お問い合わせ:0460-85-7751(箱根湯本観光協会)
ホームページ:http://www.hakoneyumoto.com/pr/daimyogyoretu/index.html
 
埼玉県の北西部に位置する本庄市は、かつて中山道の中で最も栄えたといわれる宿場町「本庄宿」のあった地。明治時代には、この地に遷都を望む声や計画が持ち上がるほどだったとか。そんな本庄を舞台に繰り広げられる秋祭りが「本庄まつり」です。市内最大のお祭りとして、例年多くの人々が詰め掛けます。

毎年11月2日・3日に開催される本庄まつり、その最大の見どころは10基の山車です。

いずれも明治初期から大正時代にかけて建造された、由緒あるものばかり。それぞれに、日本神話等にまつわる英雄をかたどった人形が乗っているところもポイントです。

山車は、輪台車の上に、囃子方が演奏する場所「囃子座」と、人形が鎮座する「人形座」のある“江戸型”のスタイル。

人形座の内部にある人形はカラクリによって迫り出す仕組みになっていて、精巧な彫刻や漆塗り、金箔や彫金、華麗な文様の幕類で飾られています。

ざっとそれぞれの山車に鎮座する人形を紹介すると、宮本町が日本武尊(やまとたけるのみこと)。武勇の誉れ高く、いわずとしれた日本神話のヒーローです。泉町は武内宿禰(たけのうちすくね)。300歳近く生きたといわれ、かつてはお札の肖像にもなった伝説の人物です。上町は、応神天皇の母といわれる神功皇后(じんぐうこうごう)。照若町は、皆さんご存知の桃太郎。七軒町は戦国時代の武将、加藤清正。台町は、1つの胴体に8つの頭を持つ怪物「ヤマタノオロチ」退治で知られる素盞鳴尊(すさのおのみこと)です。

人形の違いをはじめ、山車の装飾の違いやお囃子の違いなどに注目しつつ、町を練り歩く山車の豪華絢爛さに触れてみましょう。
11月2日(月)には、各町山車の曳き廻し巡行が行なわれます。本祭は3日(火・祝)。午前11時からは平和行進が行なわれ、高橋外科病院前から中山道を通り、台町十間通り交差点まで行列が連なります。

午後1時からは銀座通りを舞台に、民踊流し。お囃子の音もかろやかに、地元の愛好団体の皆さんが踊り歩きます。

注目の山車は、午前11時に金鑚(かなさな)神社前に集合。同神社は古式ゆかしく由緒ある神社です。三間四面のこけら葺きを施した二重の塔・多宝塔は一見の価値があるので、訪れた際はぜひ眺めてみてください。

神社を出発した山車は中山道を通り、台町を経て駅前通りを進みます。パレードの順列は、

太田道灌の人形を備える諏訪町の山車を先頭に、南本町(人形:連獅子)、台町(人形:素盞鳴尊)、本町(人形:石橋)、仲町(人形:神武天皇)、七軒町(人形:加藤清正)、照若町(人形:桃太郎)、上町(人形:神功皇后)、泉町(人形:武内宿禰)、宮本町(人形:日本武尊)、宮本町(供車)の順で進みます。駅前通りをパレードするのは午後3時〜4時30分までの時間帯。

この際、山車はより高い三重高欄となり、人形のせり上げが行なわれます。せり上げのカラクリはすべて手動。屋根や人形が複雑に上下左右する姿もぜひお楽しみください。

そして夜のとばりが下りた午後18時30分からの30分間は、市民プラザに10基の山車が勢揃い。幽玄な灯りに照らし出された山車が一同に集まる姿は必見です。午後20時からは、辻の叩き合い。叩き合いとは、いわばそれぞれの山車の「お囃子合戦」です。目に鮮やか、耳に賑やかな一幕を、ぜひ堪能ください。
■本庄まつり
住所:埼玉県本庄市
お問い合わせ:0495-25-1174((本庄市役所商工課)
ホームページ:http://www.honjo-kanko.jp/maturi_honjo.htm
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