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特集記事【2010年9/20日号】

古都・鎌倉と湘南・藤沢を結ぶ江ノ島電鉄。皆さんご存じ“江ノ電”は、全長10キロの距離をのんびりと、34分かけて走ります。海沿いやトンネルをトコトコと走る江ノ電に揺られていると、つかの間、日常の忙しさを忘れることができますよね。家々の軒先をかすめるようにして走る電車は、いつ乗っても新鮮な風景を私たちに提供してくれます。

その沿線は、山あり、海あり、寺社仏閣や若者たちに人気のスポットありと、誰もが楽しめる名所が目白押し。今回は、秋の散策にふさわしい、選りすぐりのスポットを紹介しましょう。

その前に、ひとつお知らせを。江ノ電の途中下車の旅なら、1日何度でも、どの駅でも乗り降りができる乗車券「のりおりくん」の利用がオススメです。料金は大人580円、小人290円。沿線のレストランや観光名所、ホテル宿泊などの割引特典も受けられます。江ノ電の各駅などで販売していますので、ぜひお求めください。

また、小田急線を利用して江ノ電散策を楽しみたい方には、江ノ電全線(藤沢〜鎌倉間)と小田急線(藤沢〜片瀬江ノ島間)が乗り降り自由になる江の島・鎌倉フリーパスが便利ですよ。
■のりおりくん(江ノ島電鉄)
http://www.enoden.co.jp/toku_ticket/noriori.html
■江の島・鎌倉フリーパス(小田急電鉄)
http://www.odakyu.jp/ticket/couponpass/enoshima.html
江ノ電沿線散策のスタート地としてご紹介するのが、皆さんご存じの鎌倉。四季を通じて多くの人々が観光に訪れていますが、皆さんやはりお目当ては寺社仏閣。昨今は「パワースポットとしての鎌倉」もクローズアップされ、たくさんの若者たちがお参りと鎌倉散策を楽しんでいます。鎌倉駅を最寄り駅とする寺社仏閣はいくつもありますが、ぜひとも押さえておきたいところをご紹介してみましょう。
まずは、鶴岡八幡宮。日本に数ある八幡様の中でも、京都府の岩清水八幡宮、大分県の宇佐八幡宮と共に「日本三大八幡宮」に数えられる神社です。鎌倉幕府を設立した源頼朝は、鶴岡八幡宮を源氏の氏神と定め、この地を中心に鎌倉の町づくりを行いました。 三の鳥居をくぐってすぐ、両脇に広がるのは源平池。夏場は大きな池のいちめんに白い蓮の花が咲き誇ります。

そのまままっすぐ進むと、おごそかで美しい舞殿が見えてきます。源義経伝説のヒロインにして、日本史上きっての美人といわれる静御前(しずかごぜん)が、義経を慕って舞を披露した若宮廻廊跡に建てられているとか。

ちょうど訪れた時は、ここで神前結婚式が行われていました。境内の中心で催される結婚式は、さぞかし記憶に残るはずです。 さらに進むと、大石段。登り切って振り返ると、かなり遠くまで見渡すことができて、なんとも晴れやかな気分!

そして本宮は、国の重要文化財に指定されています。この時も、本宮にはお参りの長蛇の列が出来ていました。

本宮の他にも、境内で最も古い室町期に建てられた丸山稲荷社や、源頼朝公らが祀られている白旗神社など、霊験あらたかなスポットが点在しています。
なお、門前から伸びる若宮大路は桜並木が長々と連なり、春は格別の風情を醸し出しますが、忘れてならないのはこの通りと並行して伸びている小町通り。飲食店や骨董店、和菓子屋、飲食店、土産物屋、和雑貨店、鎌倉彫のお店などがひしめく、鎌倉で最も賑々しい通りです。ぜひともそぞろ歩いて、鎌倉ならではのお土産をみつけてみてください。
さて、次にご紹介するのは鎌倉宮。後醍醐天皇の第一皇子・大塔宮護良親王を祀っています。ここは紅葉の名所としても有名。

さらに鎌倉の秋の風物詩のひとつといえる「鎌倉薪能」が催される地でもあります。今年で52回目を迎える鎌倉薪能の開催日は10月8日(金)と9日(土)。

月の光を浴び、虫の音を聞きながら、由緒正しい薪能を満喫してみてはいかがでしょう。申し込み方法などは鎌倉市観光協会のサイトをご覧ください。
お次は鎌倉宮からも程近い距離にある報国寺。上杉氏や足利氏の菩提寺として知られる禅寺です。このお寺のみどころは、なんといっても竹林。別名「竹寺」と呼ばれるだけあって、その美しさは格別。竹林の奥へ進むと茶席があり、竹が凛々とそびえる庭を見ながら抹茶とお菓子(500円)で一服できます。 葉がこすれあうサワサワとした音と、かすかに響く水の流れる音。晴れた日は木漏れ日が美しく、雨の日もシトシトと降る雨音とマッチして、時間を忘れさせてくれます。ズバリ!おすすめのお寺です。
その報国寺のすぐ向かい側にある浄妙寺も、ぜひ立ち寄ってほしいところ。禅宗の寺格である「鎌倉五山」のひとつに数えられる同寺、その本堂でお参りを済ませた後は、左手に広がる枯山水の庭へ。

苔と砂がかたちづくる見事な山水を眺めながら抹茶を頂くと、鎌倉へ来た気分が否応なしに盛り上がってくるはずです。

また、境内には野草が咲く散策路や、古い洋館を改装したカフェ&レストラン「石窯ガーデンテラス」もあり、イングリッシュガーデンが広がっています。お寺の境内で「和」のみならず「洋」も満喫できるとは、鎌倉って奥が深いなぁ・・・と思うこと請け合いです!
次に赴くのは、鎌倉駅の西側、徒歩で30分程度の距離にある銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)。途中から山道となりますので、軽めのハイキング気分で訪れたいところです。神社には、神様が降りてくる「ご神体」というものがあり、場所によって老木だったり、山だったり、滝だったりします。銭洗弁財天のご神体は「水」。洞窟から湧き出る清水は鎌倉五名水のひとつでもあり、この水でお金を洗うと金運に恵まれるといわれています。洞窟内にはザルが用意されていますので、お財布から小銭を出してジャブジャブ洗いましょう。 洗ったお金はすぐ使うのがよいとされていますが、鎌倉市内にはこれを見越して「濡れ銭おことわり」と注意書きがある飲食店もありますのでご注意を。レジが濡れちゃうので、致し方ないですね(笑)。
さて、これまでご紹介した6つの寺社仏閣以外にも、鎌倉情緒に満ちたお寺はたくさんあります。なるべく多くのお寺を回りたいのであれば、鎌倉駅前などに停まっている人力車の利用がオススメです。ある程度、目的地を決めてから出かけ、人力車のお兄さんと、その道中や近くでオススメのスポットがないかどうか聞きながら、秋の鎌倉散策をお楽しみください!
 
江ノ電沿線の次の散策エリアは、和田塚・由比ヶ浜界隈。鎌倉駅、和田塚駅、由比ヶ浜駅はそれぞれの区間がそれほど長くないため、鎌倉駅から由比ヶ浜駅までは歩いても移動できます。ところどころ歩きながら散策するのが“江ノ電流”といえるでしょう。
鎌倉駅の西口から直進し、市役所前交差点を左折。北鎌倉から由比ヶ浜まで続く「今小路」という道をしばらく進むと「御成中学校入口」交差点がみえてきます。これを右折して少し進むと、まず最初に紹介したい「宗達 本店」に到着。このお店は、知る人ぞ知る昆布・佃煮の名店。北海道産の天然真昆布をスッポンのだし汁で煮込んだ逸品を販売しています。

さらに併設されている和カフェは、ゆとりある心地いい空間。16歳未満のお子さんはご遠慮願っている大人の空間です。おりしもカフェタイムということで、金魚が涼しげに泳ぐ中庭の水盤を眺めながら頂いたのは昆布煮汁ソフトクリームのセット。甘みを抑え、和テイストに仕上がった逸品でした!ランチタイム、夜の会席料理ともに完全予約制です。
今小路に戻り、再び南下。すると国道311号との交差点に「六地蔵」が建っています。その後ろには松尾芭蕉の有名な句「夏草や兵どもが夢のあと」が刻まれた句碑も。その交差点の斜向かいにあるのが、鎌倉界隈では名の知れたバー「ザ・バンク(THE BANK)」。横浜銀行の由比ヶ浜出張所を改築した建物は、クラシカルなコンクリート造り。内装もシックで格調があり、なかなか他では味わえない雰囲気が心地いいです。
次にご紹介するのは、鎌倉の代名詞的存在の甘味処、無心庵(むしんあん)。ご存じの方も多いと思いますが、驚くべきはその立地。店の前に道路はなく、江ノ電の線路沿いに門が開いています。ホームの端から降りて、線路を渡って到着。徒歩15歩くらいです。昔懐かしい平屋木造の建物に身を置くと、心が落ち着いてきます。メニューも豆かんやあんみつ、抹茶、お汁粉など、郷愁を誘う甘味が揃っています。小ぢんまりとした庭を眺め、江ノ電の走る音を聞きながらいただく甘味。鎌倉ならではのひと時が訪れます。
さらにもう一軒、とっておきのお店をご紹介しましょう。

ちょっと豪華なランチをしたい時や、ゆったりと「昼飲み」したい時、お蕎麦で一杯やりたい時などに重宝するのが、由比ヶ浜駅から海の方角(由比ヶ浜4丁目交差点)へ向かう住宅街の一画にある松原庵です。
風にそよぐ白いのれんをくぐると、緑あふれる開放的な外庭に広がるテラス席と、大きなガラス張りでしつらえた和室の母屋。築70年の日本家屋を改築したそうですが、空間デザインが見事としかいいようがありません。

テラス席の奥にはカフェスペースがあり、とりあえずまだお昼ですがビールを一杯(笑)。これぞ、贅沢の極みです。きりっとしまった蕎麦の美味しさもさることながら、天ぷらや一品料理も充実。お酒の種類も豊富です。ご飯どきには混み合いますので、事前に予約するか、時間をずらして訪れるのがお薦めです。
そのままほろ酔い気分で、由比ヶ浜へ。夏場は海水浴客で賑わう浜も、秋となればひと段落。ヨットやウィンドサーフィンが浮かぶ海を眺めながら、のんびりとお散歩するのはなんとも気持ちがいいものです。特に、写真をご覧いただければわかるように、夕暮れ時の美しさは特筆すべきものがあります。たなびくいわし雲と、風に揺れるススキも秋らしさを演出してくれることでしょう。

海に向かって東は材木座、西は稲村ヶ崎。このあたりの海岸に点在する公園は鎌倉海浜公園として整備されており、由比ヶ浜地区の一画には、かつて50年間に渡って現役だった江ノ電の車両が展示されています。“タンコロ”の愛称で親しまれた100型車両です。朝9時から夕方4時までは車両内に入ることも可能。木造の内壁に、木造の椅子が、当時をしのばせます。
さて、ここでもうひとつ、由比ヶ浜駅を最寄駅とする名所をご紹介します。由比ヶ浜駅から徒歩7分の位置にある鎌倉文学館です。 古くから鎌倉は、夏目漱石をはじめとした文人墨客に愛されてきた地。川端康成、大佛次郎らもこの地に居を構え、文筆活動に精を出していました。そんな彼らの作品や貴重な資料が展示されています。建物は、旧前田侯爵家別邸。

和・洋の様式が融合した貴族の別荘を改築したもので、格調高いレトロなたたずまい。高台に位置しているため、庭から湘南の海を見渡すこともできます。庭園の南側にはバラ園が広がり、鎌倉ゆかりの名前がついたバラなど、186種221株が植えられています。秋のバラは、10月中旬から11月下旬が見頃です。
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