お腹が満たされたら、いざ浅草散策。有名な雷門を擁する仲見世通りなど、一年を通じて賑々しい街、それが浅草ですよね。見どころも実にたくさんあります。
2月のオススメは、やっぱり節分の頃。節分に豆まきをするという習わしが世間に広まったのは江戸時代の頃。当時から、浅草寺の節分会はご利益があるとして、とみに有名でした。現在も2月3日に、本堂東側回廊の外周に設置された舞台で盛大に豆まきが行われています。節分会と同時に行われる「福聚の舞(七福神の舞)」も見どころのひとつ。衣装をまとい、小道具を身に着けた七福神が登場し、奉演が行われます。
2月27日(日)も、季節感と江戸情緒あふれる催しがあります。それが「江戸流しびな」。流しびなの風習は全国各地にあり、一説によると「ひな祭りより古い」といわれています。かの「源氏物語」にも登場しているほどです。江戸流しびなは、子どもの無病息災を紙製のひな人形に託して、隅田川に流す伝統行事。例年1500人もの人が参加しています。会場となるのは、隅田川に沿って広がる隅田公園の吾妻橋付近。正午から行われますが、参加希望者は11時半までに現地集合となっています。
そして!今、話題の東京スカイツリー。隅田公園からも川越しに建設中のツリーをみることができ、いつ行っても橋の上からケータイで写真を撮っている人の姿があるほどです。黄色い雲のようなオブジェで有名なアサヒビール本社ビルとのコントラストがみれるのも、浅草ならではのことです。
この東京スカイツリーがあるのは、墨田区押上。駅でいえば東武伊勢崎線の琴平橋駅の真隣に位置します。実は、浅草から歩ける距離なんですね。隅田川にかかる吾妻橋を渡ってから、徒歩20分もあればたどり着きます。どんどんと近づくにつれ、巨大な威圧感が次第に増してくるところが“徒歩で見るスカイツリー”の醍醐味!ビルとビルの隙間に顔を出したり、まっすぐ伸びた道の中央に現れたりと、さまざまな表情をみる楽しみがあります。
オススメしたいスカイツリーのビューポイントは、隅田川から流れ出る支流、北十間川と、三つ目通りが交差する「源森橋」という橋の上。北十間川には屋形船が停泊し、その脇には東武伊勢崎線が走っています。その向こうにそびえる東京スカイツリー。昔ながらの下町らしい風景と、最先端の風景が合わさって、味わい深い風景が広がっています。
浅草散策と、東京スカイツリー詣で。ぜひとも訪れてみてはいかがですか?