新緑の季節になると、すがすがしい野山にお出かけする方も多くなると思います。そんな季節に彩りを添えるのが、つつじの花です。
つつじというと、街中でも頻繁に見かける花ですので、「そんな、わざわざ出かけて見なくても・・・」と思われるかもしれませんが、たくさんのつつじが群生して咲いている姿や、樹齢100年を超えるような巨木を見ると、「来てよかった!」と必ず思っていただけるはずです!
まずは東京・
根津神社。
例年4月上旬から5月上旬にかけてが見頃となり、同期間に「文京つつじまつり」が開催されます。境内にあるつつじ苑は約2000坪。
約50種3000株のつつじが競い合うように咲き誇り、多くのお花見客で賑わいます。起伏に富んでいるため、見下ろして眺めることも可能。つつじの色合いが微妙に異なっている様子がよくわかり、美しいこと、この上ありません。
もっとも華々しいのは例年4月下旬頃ですが、種類によって“早咲き”と“遅咲き”があります。花弁の外側が白く、中央部が濃いピンク色の「キリン」がまず開花し、濃い紅色の「キリシマ」が続きます。
その後、小ぶりな「フジツツジ」、淡紅色で花弁が細く、風車のような「ハマグルマ」、“黒つつじ”とも呼ばれる「カラフネ」などが開花。出かける時期によって苑内は微妙に趣きを変えるため、時期をずらして再度出向いてみても面白いですよ。
なお、同神社の「文京つつじまつり」期間には、甘酒茶屋や植木市、露天も登場。土・日・祝日には箏曲や和太鼓、奉納演芸などの行事が催されます。都会のど真ん中で堪能するつつじの花見、ぜひ出かけてみてください。