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特集記事【2011年2/20日号】

春の到来を最も私たちに感じさせてくれるのが、季節の花々。都会に住んでいても、ふとしたときに桜や梅を目にすると、心の底から「春だなぁ」と思いますよね。お花見は、四季のある日本が誇る立派な文化です!

もっとも、お花見というと真っ先に桜を思い浮かべると思いますが、他にも鑑賞に値する美しい花が実にたくさんあり、遠くにお出かけしなくても眺めることができます。今回は桜はもとより、それらおすすめの花々の“見頃の時期”を紹介したいと思います。「今はコレが咲いているから、散策がてら見に行こう!」といったぐあいにご利用いただけると幸いです。それではさっそく、ご紹介しましょう!

※それぞれの花の見頃時期は例年のものです。気温や天候によって 時期が前後する可能性がありますので、お出かけの際は各ホームページでご確認ください。
春に咲く花としてトップバッターを飾るのは、梅。皆さんがお住まいの地域でも、早咲きの梅がちらほらと咲き始めているのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、都心から電車でおよそ90分、東京の奥座敷といわれる秩父多摩甲斐国立公園の玄関口にあたる吉野梅郷です。

吉野梅郷がある東京都青梅市の“市の花”は梅で、“市の鳥”がウグイス。まさに春が見頃といわんばかりですよね。日本経済新聞の2009年2月14日号の記事「おすすめの梅の名所」では、全国の梅の名所約90スポットの中で、栄えある第一位を獲得。例年、30万人もの人々がこの地に足を運びます。

吉野梅郷は、JR青梅線の日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側に位置し、東西4キロメートルの区域に2万5千本もの梅の木が植えられています。華やかさでは桜に首位の座を譲りがちな梅ですが、香りとなれば桜よりも濃厚ですよね。2万5千本もの梅が漂わせる香りとなれば、まさに全身で春を感じられることになります。

梅の咲く時期に吉野梅郷を訪れた人が必ずといっていいほど足を運ぶのが、梅郷の中にある散策用に整備された区域「青梅市梅の公園」です。梅が開花する2月下旬から3月末にかけては有料開園期間となり、入園料は1人200円。午前9時から午後5時まで開園しており、例年、多くの観光客で賑わいをみせます。

同公園は起伏に富んだ山の斜面をそのまま利用し、そこに120品種、1500本もの梅が植えられています。白、桃色、紅、黄色と、色とりどりの梅のコントラストが見事で、起伏があるため上から梅を見下ろすことができるところも魅力。春の霞が山肌を覆っているかのようにみえます。

アーチを描く木造の「たいこ橋」付近の梅が最盛期を迎えるのは、例年3月中旬頃。あずまや付近の「枝垂れ梅」は他の梅に比べて開花が遅く、例年4月上旬が見頃となります。

また、2月下旬から3月下旬にかけては、同公園内に無料のボランティアガイドさんがいて、梅の木などについてレクチャーしてくれます。蛍光のグリーン色のジャンパーを着ているガイドさんがいたら、気軽に声をかけてみてください。
吉野梅郷の魅力は、「青梅市梅の公園」だけではありません。その周辺にも見事な梅の名木が点在しており、梅の里全体で春の訪れを感じさせてくれます。2月19日から3月末にかけては「吉野梅郷 梅まつり」期間。郷土物産の販売や名所スタンプハイク、俳句の募集・展示、梅の公園写真展などが各地で開催されます。

個人が所有する庭を一般に無料開放する6ヵ所の「オープンガーデン」も期間中に実施。旧鎌倉街道のかたわらにある、樹齢400年といわれる梅の名木「鎌倉の梅」をはじめ、別名“悲恋の梅”と呼ばれる「岩割の梅」、大聖院の裏庭にある樹齢700年の「親木の梅」、即清寺にある「招春梅」、天沢院にある梅の名木などが、オープンガーデンとして観梅することが可能です。それぞれ異なる風情をみせる梅の数々を堪能してください。

他にも多くの民間の梅園が点在しており、お弁当が食べられるお休み処や出店を用意しているところも多くあります。また、梅めぐりの最中に、吉川英治記念館や青梅きもの博物館などに立ち寄ってみるのも一興です。

3月6日(日)は、「青梅市梅の公園」と神代橋通りにて「観梅市民まつり」を開催。お囃子や太鼓、琴の演奏や獅子舞、野点、パレードなど、春の情緒をいっそう盛り上げる催しが満載です。

そしてお時間に余裕のある方は、JR青梅駅から徒歩15分程度の距離にある金剛寺にも立ち寄ってみてはいかがでしょう。境内にあるのは「将門伝説の青梅」。かの平将門がこの地を訪れた際に、馬の鞭として使っていた梅の枝。これを地面に挿したところ成長して、この梅の木になった、という伝説が残っています。また、この梅の木の実は梅雨や夏を経ても青々としていて、熟すことがなかったといわれていることから“青梅(あおうめ)”と呼ばれ、それが現在の「青梅」という地名の由来になったといわれています。
■青梅市観光協会
 ホームページ:http://www.omekanko.gr.jp/
 
春の到来を告げる花として、梅や桜ほど有名ではないものの、皆さんにぜひご紹介したい花があります。それがマグノリア。コブシ・モクレンなどの総称で、アメリカ南部を中心に世界中で愛されている花です。日本では「マグノリア“ハクモクレン”」が最もポピュラーかもしれません。3月中旬、枝の先にポッと大型の白い卵形の花が開いている姿をご覧になったことのある方も多いと思います。

そんなマグノリアの花見が楽しめるのが、「京王フローラルガーデン アンジェ」。園内のマグノリアガーデンには約30種類・200本のマグノリアがあります。日本でこれほどのコレクションが揃っているスポットは稀なんだそうです。

マグノリアは種類によって開花時期が異なり、早いものだと3月中旬、遅咲きの種は4月下旬が見頃となります。3月から咲き始めるマグノリアの先陣を切るのは、サラサモクレン系の「マグノリア“アレキサンドリナ”」。薄いピンク色の大ぶりな花が特徴的です。他にも、シデコブシの一種で星形に花開く「マグノリア“キングローズ”」や、内側が明るいピンク、外側が紫がかったピンク色をした「マグノリア“サルゲンチアナ”」などが例年3月に開花します。

4月に入ると、白く可憐な「マグノリア“サヨナラ”」が開花します。“サヨナラ”という名前がついていますが、15,500種のマグノリアの交配種を生み出したアメリカ人、トッド・グレイシャム氏の代表作です。ふんわりとして優しげでありながら、乱れのない咲き方が魅力。花のつけ根部分には赤紫のぼかしが入っていて、なんとも艶やかです。その他、明るい桃色をした「マグノリア“フクジュ”」や、珍しい黄色いモクレン「マグノリア“キンジュ”」、女性の名前がつけられた「ガールマグノリア」の一種である「マグノリア“スーザン”」などが次々に咲き乱れ、園内は春一色に染まります。
四季を通じて多種多彩な花が咲き乱れる同園。マグノリア以外の春の名花もご紹介してみましょう。

まずはやっぱり桜。園内の「チェリーガーデン」では、お馴染みのソメイヨシノやヤエベニシダレが4月中旬から花開くほか、ヨウキヒやギョイコウなどのサトザクラ(八重)は4月いっぱい楽しめます。中でも珍しいのは、「サトザクラ(ウコン)」。桜といえばピンク色というのが一般的ですが、この桜は淡い黄緑色をした桜です。日本ではなじみがありませんが、欧米では大人気なんだとか。ぜひ一度、足を運んで眺めてみてはいかがでしょう。

5月になると賑やかになるのが、園内の「ローズガーデン」です。ガーデンの中心には蔓バラでできた小さなアーチがあり、その周辺に色とりどりのバラが咲き乱れます。故ダイアナ元英国皇太子妃の名がついた「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」の姿は一見の価値アリ。白とオレンジがかったピンク色のグラデーションが、美しく気品ある王妃の姿を現しています。その他、モナコ公国のステファニー王女に捧げられた、ピンクのグラデーションが美しい「ステファニー・ドゥ・モナコ」、皇太子妃時代の美智子妃殿下に捧げられ、オレンジ色と丸みを帯びた花弁が特徴的な「プリンセスミチコ」など、他ではあまり見られない希少なバラも多く植えられています。

その他、園内には4月中旬から白や紅、ピンクの花をつけるハナミズキのある「ドッグウッドガーデン」や、休憩場所として心地よい芝生の広場「ロウンガーデン」、色や樹形の美しい針葉樹を集めた「コニファーガーデン」、可憐な宿根草が咲き誇る「ペレニアルガーデン」など、それぞれテーマごとのエリアで季節の花々が人々の目を楽しませてくれます。

お馴染みの花から希少種に至るまで、多くの花が開く同園の春。ぜひとも散策に訪れてみてはいかが?
■京王フローラルガーデン・アンジェ
 ホームページ:http://www.keio-ange.info/
 
花見といえば、やっぱり外せないのが桜!近年の開花は「平年よりも早め」となっており、今年もそのようになるのでは、と予想されています。時期にすると、東京では3月中旬から3月末にかけてです。

しかしながら、標高差や気温差、桜の種類などによって、微妙に開花時期は異なってきます。そこで今回は、“早咲き”や“遅咲き”などの桜についても触れて、それぞれ名所をご紹介していきたいと思います。

まずは“早咲き”の桜。関東圏で最も有名なのは、静岡県賀茂郡河津町の「河津桜」です。例年、開花時期に合わせて「河津桜まつり」が行われていますが、今年の開催期間は2月5日(土)から3月10日(木)まで。今年は例年よりも少し遅れているとのことですが、すでにちらほらと咲き始めています。開花から落花まで約1ヵ月という、長く楽しめる桜です。川沿いの桜はもちろん、河津桜の原木や峰温泉周辺、弧を描くループ橋の下など、見どころが町内に点在しています。

河津桜は開花予想が難しい桜でもありますので、お花見の際には公式サイトの開花情報をチェックしてからお出かけください。

もう少々、都心から近いところですと、神奈川県足柄上郡の松田町。ここにも河津桜が咲き誇り、満開になってから例年約2週間ほどお花見を楽しむことができます。ちなみに昨年は2月20日頃に満開となりました。2月5日(土)から3月6日(日)までの期間は「まつだ桜まつり」を開催中です。松田山ハーブガーデン会場からは、山肌を覆う桜と市街、さらに富士山の姿も満喫することができます。夜間は一部でライトアップも行っていますよね。こちらも公式サイトで開花情報をチェックしてからお出かけください。

例年、3月上旬から中旬にかけて花開くのは、小田原市の根府川付近の桜。こちらは「寒緋桜」と「豆桜」を配合して生まれた「おかめ桜」の名所です。一般的な桜であるソメイヨシノよりも濃いピンク色で、小さく可憐な花をつけます。スポットとしては、本格ログハウスの宿「離れのやど 星ヶ山」の庭や、農家レストラン「きのこ苑お山のたいしょう」が有名です。
 
3月中旬から下旬にかけては、桜の代名詞ともいえるソメイヨシノが都内各地で花開きます。千鳥ヶ淵や上野公園、井の頭公園など、名所が目白押しです。気温が若干低い都下は、例年都心部に比べて開花が少し遅めとなります。

たとえば、高尾山の桜。都心よりも1〜2週間遅く、例年4月上旬から中旬が見頃となります。高尾登山にはいくつかのルートがありますが、桜を楽しみたいのなら「一号路」がおすすめ。薬王院まで舗装されているので、比較的安全に登ることができます。

また、全国からいろいろな種類の桜を集めた多摩森林科学園も、最寄駅は高尾駅です。桜の遺伝子を保存する目的で集められた桜が約8ヘクタールの敷地に植樹されていて、その数はおよそ1500本。2月下旬の「寒桜(かんざくら)」に始まり、5月上旬にかけて次々と見頃を迎えていきます。紫がかった「矢岳紫(やだけむらさき)」や、黄緑色の「御衣黄(ぎょいこう)」、大輪の「御車返(みくるまがえし)」に強い香りを放つ「駿河台匂(するがだいにおい)」など、桜ってこんなに種類があったのか!と感じることでしょう。開花する種がグッと増える4月いっぱいがオススメです。

ソメイヨシノが葉桜になっても、まだまだ桜の楽しみは続きます。次は八重桜の季節です。八重桜は、開花が遅いだけでなく、花弁が多くしっかりしているため風にも比較的強いことが特長。花びらも枚数も8枚ではなく、多いものですと50を超えることもあります。4月中旬から5月上旬にかけて、ピンクのドレスをまとったような美しい花を咲かせます。

八重桜で有名なスポットといえば、東京世田谷区の桜新町界隈。4月半ば頃、地下にある桜新町駅から地上に出ると八重桜の桜並木が目に飛び込んできて、その華やかさは圧巻です。ピンクや白、なかには珍しい緑色の八重桜も。駅のそばには、その名もズバリ「桜神宮」という神社があり、ここの境内の八重桜も見事です。だてに、地名に「桜」の文字が入ってないな、と感心すること請け合いですよ!サザエさんでおなじみの長谷川町子美術館なども、ぶらりと立ち寄りたいところです。

また、同じく世田谷区にある馬事公苑も八重桜の名所。こちらは樹齢100年を超えるソメイヨシノの巨木もあり、長い期間に渡ってお花見が楽しめます。馬と触れ合えるコーナーもありますので、お子さんと一緒にお出かけしてもよさそうですよね。
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