水族館の花形スターといえばイルカ。賢くて人懐っこい姿が人気ですが、同水族館にいるイルカは一風変わっています。
その名も「イロワケイルカ」。南米チリのマゼラン海峡にて、同水族館を含む調査隊によって捕獲された小型のイルカです。平均体長は約135cm、平均体重は約40kgですから、相当小さいですよね。
なにより特徴的なのは、身体の色。頭部や胸びれ、背びれ、尾びれは黒く、その他の部分は白とキッチリ色が分かれていることから、“パンダイルカ”の愛称でも親しまれています。
イロワケイルカは冷たい海に生息しているため、同水族館の「極地の海」ゾーンで暮らしています。
このゾーンには淡水産の珍しい小型のアザラシ「バイカルアザラシ」の姿も。丸々とした体でぷかぷかと泳ぐ姿が愛らしいので、ぜひこちらにも注目してください。
一方、日本の海を紹介する「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンにも、珍しい動物「スナメリ」がいます。ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカで、明るいグレーの体が特徴的です。
日本の近海は、スナメリが生息する範囲の北限にあたります。瀬戸内海や伊勢湾、三河湾などでも暮らしていますが、個体数は少ないようです。鳥羽水族館は、世界で初めて飼育下での繁殖に成功した水族館でもあります。写真をご覧いただければわかるように、笑っているかのような表情が愛らしいですよね。ぜひとも真正面から眺めてみたいところです。
愛らしい姿といえば、カピバラも外せません。動物園などでカピバラが見れるところも軒並み増えましたよね。
齧歯類(げっしるい)の中で最大種にあたるカピバラは、体長105cm〜135cm、体重35〜65kgにまで成長します。
同水族館にカピバラがやってきたのは、昨年12月のこと。同時期に、カピバラが暮らす新しい水槽もお披露目されました。ガラス1枚を隔ててすぐ近くを歩く様子が観察できる点が特長です。
また、カピバラは捕食動物から身を守るために、水中に5分以上潜ることができるそうです。同水槽では、上手に足を使ってプールで泳ぐ姿を見ることができるかもしれません。眺めているだけで思わず微笑みがこぼれてしまうこと、請け合いですよ!