昨年12月に東北新幹線が延伸。これまで八戸どまりだった新幹線が、新青森駅までやってくるようになりました。震災の影響で観光客の出足が伸び悩んでいますが、県をあげての観光誘致に積極的に取り組んでいます。
青森で有名なお祭りといえば、ねぶた。今年は開催が危ぶまれましたが、例年どおり8月2日から7日にかけて開催されることになりました。その開催日以外にも、ねぶたを体感してもらうためにオープンしたのが「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。青森駅、新青森駅のすぐそばという好立地にあります。1階は広々とした吹き抜けになっていて、そこに祭本番に出陣した5台程度の大型ねぶたがドーンと構え、迫力満点です。館内の照明が落とされているので、闇に浮かぶねぶたのきらびやかな姿も再現されています。その他、中型のねぶたや歴史を垣間見る展示スペースなども設置。新幹線で青森について、まずぶらりと立ち寄りたいスポットです。
そして、よくテレビなどにも登場するグルメスポット、青森魚菜センター。こちらも青森駅のすぐそばにあります。プロが買い付けにくる魚市場を一躍有名にしたのは、「のっけ丼」。どんぶりご飯を片手に市場を回り、のっけ丼の旗が出ているお店で気になる食材をみつけたら、その場で乗せることができるシステムになっています。マグロにホタテ、ブリやサーモン、うに、赤貝などの魚介類はもちろんのこと、筋子やたらこ、ほたるいか、牛肉のあぶり焼きなどもあるので、オリジナリティ豊かなどんぶりをぜひ作り上げてみてください。
これからの季節にふさわしい名所を紹介するとすれば、青森と秋田の間に広がる世界自然遺産、白神山地でしょう。新緑が目に眩しい季節は、神々しささえ感じます。トレッキングコースなどを案内する白神山地ビジターセンターは震災の影響で一時クローズしていましたが、現在は通常通り開館しています。ハイキング感覚で楽しめるブナ林散策道コースや、樹齢400年といわれるブナの巨木「マザーツリー」を目指すコース、白神山地の眺めを満喫するコースなど、多彩なコースが用意されています。
33の湖沼とブナ等の原生林で構成される十二湖もおすすめ。点在する湖(池)の中で最も有名な青池は透明度がひときわ高く、お天気によってはこの世のものとは思えないほど美しい青色を放ちます。今の季節ですと、その水面に周囲の新緑が映り込み、神秘的なこと、この上ありませんよ!