高麗駅から巾着田まではおよそ徒歩15分。駅からダイレクトに巾着田に行き、そのまま帰ってくるのはちょっと物足りない、という方もいらっしゃるかもしれません。もっとハイキングを楽しみたいという方は、彼岸花で真っ赤に染まる巾着田を、山の上から見下ろしてみてはいかがでしょう。
巾着田の北側には日高市のシンボル、日和田山(ひわださん)があります。日和田山は標高305.1mで、山頂まで約2km。そのお手軽さと、首都圏からのアクセスの良さを考えると、お手軽ハイキング登山にはもってこいの山。小学生の遠足でもよく利用されています。
高麗駅から登山口までは、約20分。そこからゆっくり歩いて山頂まで50分といったところです。途中に分岐があり、ひとつは「男坂」、もうひとつのコースは「女坂」と呼ばれています。その名のごとく、男坂のほうが勾配はキツめで岩がゴツゴツしています。双方ともやがて合流しますので、体力に合わせてコースを選びましょう。
途中には金比羅(ことひら)神社があります。社そのものは質素なものですが、ここからの景色はなんとも贅沢。鳥居越しに巾着田と野山がパノラマで広がり、気分爽快!キンチャクのカタチをしていることが上からだとよくわかります。この神社から少し登るともう山頂です。山頂は宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建っていますが、木々に囲まれていて視界はそれほど開けていませんので、記念写真を撮るなら先程の金比羅神社のほうがオススメですね。
さらにまだ余力がある方は、日和田山の山頂から山づたいに物見山方面に足を運んでみましょう。物見山は、日和田山よりもちょっと高い標高375.4m。秋は紅葉も素晴らしく、高麗随一のハイキングコースとして賑わいをみせます。奥武蔵自然歩道として整備されているため、お子さんからご年配の方まで楽しめますよ。
他にも周辺には聖天院や高麗神社などの寺社仏閣や、かやぶき入母屋造りで国指定重要文化財にも指定されている高麗住宅、高麗石器時代住居跡などのスポットが点在しています。巾着田の風景とともに、高麗ハイキングをぜひお楽しみください!