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特集記事【2011年8/20日号】

まだまだ暑い日が続いていますが、そろそろ秋の便りもチラホラと届く頃。ハイキングや登山にピッタリの季節がやってきます。

素晴らしい景色はもちろん、その季節でしか咲かない野山の花や、樹齢を重ねた巨木、山に残る歴史の痕跡や、火照った体を癒してくれる清流など、ハイキングに感じる醍醐味は人それぞれ。日ごろの運動不足の解消や、「疲れた後の温泉や食事が楽しみ!」という方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、関東圏の5つのハイキングコースを厳選。小さなお子さん連れでも気軽に楽しめるようなライトな登山なども含めました。プラス、登山後にリフレッシュできる近隣の温泉施設などもご紹介しています。

晩夏から秋にかけて、充実したアウトドアな一日をお過ごしください!
比較的お手軽に登山できる東京の山といえば高尾山。もうひとつ挙げてといわれたら、御岳山をオススメします。標高929mの御岳山は、高尾山と同様、古くから山岳信仰の地として知られています。さっそくハイキング登山のコースに沿って、見どころをご紹介しましょう。

出発地はJR御嶽駅。ここから10分ほどバスに乗ると、御岳登山鉄道(ケーブルカー)の滝本駅にたどり着きます。クルマの場合は滝本駅の有料駐車場まで行きましょう。ケーブルカーを降りると、さっそく絶景スポット。お天気が良い日には都庁が見渡せるほどのパノラマが広がっています。

ここからさらにリフトに乗って、富士峰園地へ。展望台や、3本の御神木のある産安社にたどり着きます。もうひとつ、今の季節ならではの見どころは「レンゲショウマ」という花。キンポウゲ科の日本でしか見られない花で、下を向いて咲く姿はなんとも可憐。例年8月中旬から見頃を迎え、関東一の群生地として約5万株のレンゲショウマが咲き誇ります。

そのまま御岳山の山頂へ向けて、ハイキングスタート。といっても舗装された道ですので、気軽に登ることができます。

途中には、御岳山の歴史と今がわかる御岳ビジターセンターや、国の天然記念物に指定されている推定樹齢1000年の神代ケヤキがあります。神社の参道にさしかかるとお土産屋や飲食店がチラホラ。そして、神社の石段へ。

250段ほどあるので、ここがもっともキツイかもしれません。登り切ると、厳かな朱塗りの武蔵御嶽神社拝殿が迎えてくれます。リフトを降りてからここまで、約30分といったところ。山頂だけあって、見晴らしも抜群です!

その後は、お好みによっていろいろなコースを辿ることができます。オススメは、七代の滝方面。落差50mほどの大小8つの滝があり、夏場でも涼しさを提供してくれます。ここから鉄のハシゴ階段でぐんぐん登ることになりますが、原生林のまっただ中を歩いている気分に浸れてなんとも素敵!登り切ると、「天狗岩」が現れます。天狗が上を向いているような形をした巨岩の付近で一休みしつつ、この後、御岳ハイキングのクライマックスの地へ!!
天狗岩を過ぎると、およそ1.5kmに渡って続くのが「ロックガーデン」と呼ばれる山道。苔むした沢づたいに歩くことになりますが、あちこちに大小さまざまな奇岩や巨石!沢の中の飛び石を渡ったりと、プチ冒険気分が味わえます。なにより東京でありながら、ちょっと屋久島っぽい雰囲気!「もののけ姫」の世界のようです。清流と涼しさがハイキングの疲れを癒してくれます。非日常的な自然にドップリと浸りたい人は、御岳山のロックガーデンはイチオシですよ!その終点には、山伏達が禊ぎの滝行を行っていたといわれる「綾広の滝」があり、こちらも厳かな雰囲気を醸し出しています。

ここから平坦で歩きやすい道が続き、天狗の腰かけ杉を経由して、元のルートに再び合流します。そのまま元のルートを戻ることもできますが、まだ少し時間と体力に余裕があるようなら、日の出山方面に向かうのもひとつの手。およそ2kmほどで、日の出山の山頂にたどり着きます。登山道はきちんと整備されていて、歩きやすいコースです。ロックガーデンや神社に寄らなければ、ケーブルカーの山頂駅から1時間半ほどで日の出山の山頂に着きますよ。

ここから東側の登山道で下山するのですが、このコースを辿る醍醐味は「温泉」があること!知る人ぞ知る「つるつる温泉」です。その名のとおり、お肌がつるつるになるといわれている同温泉、やはり今回ご紹介した「御岳ケーブルカー山頂駅⇒日の出山の山頂⇒つるつる温泉」というハイキングコースを辿る人が多いようです。ここでひとっ風呂浴びて、ハイキングの疲れを癒しましょう。釜飯などのお食事も楽しめます。なお、同温泉とJR武蔵五日市駅間には、青色汽関車バス「青春号」が走行中。このバスを利用して帰途につきましょう。

日の出山とつるつる温泉に立ち寄らない方は、来た道を戻ってJR御嶽駅へ。御嶽駅付近の立ち寄りスポットですと、御岳渓谷の景観も素晴らしいですよ。その地にある料亭旅館が「ゆずの里勝仙閣」。宿泊しない場合でも、ここでお食事をした方なら、別途500円で「ゆず風呂」に入ることが可能。この地は知る人ぞ知る、ゆずの産地だそうです。また、渓谷に向かって座席を作った、京都さながらの“川床”もあり、ゆったりとしたお食事を楽しめそう。ハイキングの後は温泉に立ち寄って、充実した一日を締めてくださいね。
■御岳山ハイキングコース(青梅市観光協会)
 ホームページ:http://www.omekanko.gr.jp/hiking/mt_mitake/index.htm
■つるつる温泉
 ホームページ:http://www.gws.ne.jp/home/onsen/
■ゆずの里勝仙閣
 ホームページ:http://yuzunosato-shosenkaku.com/
都心からアクセスもよく、多くの観光客が訪れる地といえば箱根。特集でも何度か取り上げていますが、ハイキングを楽しむとすればどのあたりを歩けばいいの?と思われる方もいらっしゃるはず。さっそく複数のルートと見どころをご紹介してみましょう。

まずはライトなコースから。箱根登山鉄道の強羅駅からケーブルカーで早雲山駅へ行き、そこからさらに箱根ロープウェイに乗りましょう。ここで芦ノ湖畔の桃源台駅まで一気に行ってしまうとハイキングとはちょっといえません(笑)。なので、大涌谷駅で下車するのがオススメです。

ご存じのとおり、大涌谷は大地のパワーをまざまざと感じずにはいられないスポット。噴煙や硫黄がモクモクと立ち込めていて、かつては“地獄谷”ともいわれていました。観光スポットとしての人気は健在で、昨今では中国や韓国など海外からの観光客も大勢足を運んでいます。その理由のひとつは、大涌谷から眺める富士山の美しさ。視界が開けていて、富士山の両翼の裾野のラインが長く美しく見えるからです。

あとは名物、黒たまご。地熱を利用した美味しい茹でたまごを食べて、ハイキング出発前にパワーをチャージしましょう。

さて、大涌谷からのハイキングは、姥子方面へ向かう自然探勝歩道。この道は箱根ロープウェイとほぼ並行して延びていて、芦ノ湖畔の桃源台にたどり着きます。歩くと1時間強といったところです。道はしっかり整備されていて、濃い緑の中を、森林浴しながらのハイキング。ロープウェイのちょうど真下を通る道もあります。後半は石畳の下り坂になっていて、雨が降ると滑りやすくなるので、滑りにくい靴を履いていきましょう。芦ノ湖が見えた瞬間は感動モノですよ。

芦ノ湖に着いたら、お次は船!芦ノ湖畔の桃源台、箱根町、元箱根の3点を箱根海賊船が結んでいます。もちろん、ここから眺める富士山も最高。他にも箱根九龍神社や駒ヶ岳など、見ごたえがありますよ。そして船は一路、箱根町港へ!
箱根町港に着いて15分ほど歩くと、箱根関所にたどり着きます。江戸時代にできた箱根の関所は、東海道における重要な要所。「入り鉄砲に出女」という言葉は関所を意味したもので、江戸の治安を維持するために西側諸国から入ってくる鉄砲を厳しく取り締まると同時に、江戸に駐留している諸藩の奥方などが逃げ帰らないようにする、という意味です。この関所は江戸末期に解体されてしまいましたが、修理報告書など当時の図面をもとに、関所の建物や門、厩などが忠実に再現されています。小さな町の様相を呈していて、なんとも不思議な歴史散策が楽しめます。

次に向かうは、芦ノ湖畔に沿うようにして延びる旧東海道。ここには箱根宿が出来た江戸初期に植えられたといわれる杉並木があります。スックと伸びる杉並木は今もなお健在で、409本の大木が残っています。石畳で整備されているところがあったり、当時の関所を越える通行手形がなくて悩んだ旅人が引っ掻いたという「爪かきの杉」などもあり、歴史の風情を感じながらのお手軽ハイキングが楽しめますよ。ちなみに、お時間に余裕のある方は、すぐそばにある恩賜箱根公園もオススメ。芦ノ湖に対して出島のようになっていて、富士山や箱根外輪山などを遠くに見据える眺めがステキです。

そして元箱根港に到着。ここから強羅駅や箱根湯本駅、小田原駅行のバスが出ています。正味2時間ほどのハイキングを楽しみつつ、ケーブルカー、ロープウェイ、船、バスにも乗る旅。都心からの日帰りも十分可能です!

もう少しキツくても構わない、もうちょっと歩きたいという方には、大涌谷登山道から冠ヶ岳や神山を目指すコースがオススメです。仙谷原から眺めると、烏帽子のようなとんがった形をしていることから名がついた冠ヶ岳は、10月末頃の紅葉が見事です。神山は、山岳信仰の霊山として崇められてきた山。標高は1438mで、箱根一の高さを誇ります。さらにその先に歩みを進めると、視界がパッと開けて箱根駒ヶ岳にたどり着きます。山頂から見下ろす芦ノ湖は、まさに絶景!お天気がよい日の富士山も見事の一言です。小田原方面に目をやると、相模湾がみえます。そして駒ヶ岳にはロープウェイが通っているので、下りは一気に芦ノ湖畔まで下りてしまえばOK。芦ノ湖畔からロープウェイで登るとあっという間ですが、大涌谷から冠ヶ岳、神山を経てたどり着いたほうが、疲れている分、景色が素晴らしいご褒美に感じるから不思議です!
■箱根のハイキングコース(箱根町観光協会)
 ホームページ:http://www.hakone.or.jp/blog/hike/index.html?CATEGORY=780
神奈川県中西部に位置する秦野市は、丹沢山地のふもとに位置する自然豊かな地。新宿から小田急線で約1時間というアクセスのよさも魅力です。いくつものハイキングコースがありますが、まずは最も手軽といえる「弘法山公園・吾妻山コース」をご紹介してみましょう。秦野駅から鶴巻温泉駅まで歩く、2時間ちょっとのコースです。

秦野駅を降りて最初に目指すのは、弘法山(こうぼうやま)公園。同公園には浅間山、権現山、弘法山の3つの山があります。“山”とは言うものの、いずれも200〜250m程度とお手軽。春は桜の名所としても有名ですが、晩夏から秋にかけてもまた風情があります。

浅間山(せんげんやま)は、富士山ビューの素晴らしさが特徴です。権現山は、“千畳敷”とも呼ばれる広い山頂がありますので、お弁当を持参して山頂で広げてもよさそう。弘法山には、江戸時代から時を知らせてきた鐘楼と、飲むとお乳の出がよくなると言い伝えられている「乳の井戸」があります。その他にも展望台や歌碑、賀茂神社、釈迦堂などの歴史的建造物が周辺に点在。アップダウンも少ないので、のんびりとハイキングを楽しむことができます。

次に向かうは吾妻山。こちらも標高約125mで、小高い丘といった印象ですが、山頂からの眺めはなかなかのもの。市街を一望することができ、山頂には吾妻神社の石碑が建っています。

そしてこのコースの締めは、なんといっても鶴巻温泉。このハイキングコースの醍醐味は、ハイキングで汗ばんだ体をリフレッシュできる温泉が最後に待っていることです!

同温泉はカルシウムが豊富で、神経痛、婦人病、外傷に効果が期待できるといわれています。日帰り入浴施設としては、鶴巻温泉駅から徒歩2分の距離にある「弘法の里湯」が有名ですが、現在改修工事のため、10月31日(月)まで休業中・・・。そこで活用したいのが、鶴巻温泉周辺の温泉旅館の日帰り入浴。風情溢れる温泉旅館「陣屋(じんや)」と「大和旅館 (やまとりょかん)」の双方では、昼食と入浴がセットになった日帰りプランが用意されています。事前に予約してお出かけください。

あるいは、このコースを“逆に辿る”というのもひとつの手!鶴巻温泉から吾妻山、弘法山公園を経て秦野に向かうコースです。このルートなら、最後の締めは日帰り入浴施設「万葉の湯」。秦野駅から徒歩10分程度ですが、駅の南口から無料シャトルバスも出ています。こちらの温泉は、湯河原・熱海温泉から毎日運んでくるお湯が使われています。思う存分リフレッシュできますよ!
先程は、秦野駅から東、鶴巻温泉駅方面へ向かうコースでしたが、秦野駅から西、渋沢駅方面に向かう「震生湖・渋沢丘陵コース」も見どころ満載。アップダウンの少ない、およそ2時間半のハイキングコースです。

まずは秦野駅南口から徒歩6分のところにある今泉名水桜公園へ。水生昆虫のいるビオトープにウッドデッキ、せせらぎなど、美しく整備が行き届いています。それもそのはず、同公園の基本構想に携わったのは、日本を代表する建築家の安藤忠雄氏。なんとも居心地がいい公園です。

次に向かうのは震生湖。その道中、南公民館の敷地内には「まいまいの泉」と呼ばれて地元の人々に親しまれている湧水があります。秦野の地は古くから名水の里としても名高く、「まいまいの泉」も飲水が可能。ハイキングの途中で喉を潤しましょう。

程なくして震生湖にたどり着きます。関東大震災が起きた際に丘陵が崩落し、河をせき止めたことによって生まれたため、このような名前がついたそうです。湖の外周はおよそ1km。木々が生い茂り、湖畔は涼しく保たれているため、残暑の季節にはぜひ訪れたいところ。秋は一部が紅葉に染まり、すすきが風に揺られる姿も見られます。ハイキングを楽しむ方の他、ヘラブナ釣りの名スポットとしても知られ、多くの釣り人が釣り糸を垂らしています。釣り道具を持ってハイキングに出かけるのも楽しそうですよね。また、湖畔には秦野福寿弁財天がありますので、ハイキングがてらお参りもいかがでしょう。

その後に続くのが、渋沢丘陵。なだらかな平地が遠くまで広がり、その向こうには秦野の市街地と丹沢の山々。視界が開けて、なんとも爽快な気持ちでハイキングを楽しめます。なだらかな平地には蕎麦の花が植えられているところもあり、例年9月中旬から下旬にかけて、白く可憐な花が野いちめんに咲き誇ります。ちなみに、春は菜の花の名所となります。

そのまま西へ進み、大いちょうのある國榮稲荷神社を経て渋沢駅へ。ちなみに、駅からバスで8分の距離に、日帰り入浴施設「湯花楽(ゆからく)」があります。豊富な種類の内湯に露天風呂、寝湯、壷湯、さらにアメジストサウナや黄土サウナ、体をクールダウンさせるクールルームなど充実の設備。ハイキングの疲れをサッパリと洗い流してくださいね。
■秦野ハイキングガイド(秦野市観光協会)
 ホームページ:http://www.kankou-hadano.org/hadano_hiking/hiking_top.html
■陣屋
 ホームページ:http://www.jinya-inn.com/
■大和旅館
 ホームページ:http://www.yamato-ryokan.com/
■万葉の湯
 ホームページ:http://www.manyo.co.jp/hadano/
■湯花楽 秦野
 ホームページ:http://www.yukaraku.com/hadano/
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