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特集記事【2011年10/20日号】

北海道や東北、さらには標高の高い地域などから、紅葉の便りが届く季節になりました。今年の紅葉は例年よりやや遅めとのことでしたが、冷え込みの厳しい日もあったせいか、平年並みに落ち着くところも多くなりそうな気配です。

さて今回の特集は、紅葉を"どのように"楽しむかにこだわってみました。紅葉の中を縫うようにして走る電車の車窓から眺めたり、温泉郷をそぞろ歩きながら紅葉を楽しんだり、ロープウェイから金色のじゅうたんを見下ろしてみたり、珍しい花と紅葉のコントラストを楽しむなど、多種多彩な楽しみ方ごとに、紅葉の名所をまとめてみました。

ぜひとも秋の休日は、紅葉にドップリと浸って季節を感じてみてくださいね!
次から次に目に飛び込んでくる、赤や黄色、オレンジの色彩。

じっくりと落ち着いて眺める紅葉もステキですが、のんびりと電車に乗って車窓から眺める紅葉も見応えがありますよね。さっそく"紅葉沿線"をご紹介してみましょう。

まずは群馬県の桐生駅と間藤駅を結ぶ、わたらせ渓谷鐵道です。

沿線に沿うようにして流れる渡良瀬川、錦秋に染まる山肌、秋の柔らかな日差しを受けて輝く田園…車窓からは、深まる秋そのものが伝わってきます。紅葉の見頃は、例年10月中旬〜11月下旬頃までです。

同鉄道は観光誘致に力を入れていて、童謡や唱歌を演奏に合わせて皆で歌いながら鉄道の旅を楽しむ「うた声列車」や、普段入れない線路に立ち入る「落ち葉掻きとやきいもツアー」など、数々の興味深いイベントを随時開いています。

中でも注目は「トロッコわたらせ渓谷号」。足尾駅〜大間々駅間を走る同列車は、4月から11月にかけて、計117回の運行予定です。渓谷の風をダイレクトに感じることができるとあって、新緑と紅葉のシーズンは大人気!紅葉に染まった大自然がグッと近づいてくるような感覚です。

なお、同列車に乗るにはトロッコ整理券が必要。発売日は、乗車日の一か月前の午前11時から。JR東日本のみどりの窓口や、びゅうプラザ、東武トラベル各支店などで購入することができます。

信州を走る沿線も、紅葉ウォッチにはオススメです。愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶJR飯田線は"紅葉列車"と愛称で呼ばれることもあるほど。鉄道ファンの間では、人里離れた「秘境駅」がいくつもある路線としても知られています。

紅葉の時期は、秘境全体が錦秋に包まれ、その中を縫うようにして電車は走ります。圧巻なのは、例年11月中旬くらいに見頃を迎える天竜峡付近でしょう。全国屈指の名所として知られる天竜川の渓谷美に、紅葉の色合いが加わるわけですから、それは素晴らしいの一言です。
■わたらせ渓谷鐵道
 ホームページ:http://www.watetsu.com/
せっかくの秋の旅行ということで、ちょっと遠出してもいいかなと思っている方には、これから紹介する2つの鉄道沿線がオススメです!

まずは、黒部峡谷鉄道。富山県の黒部川沿いを走る同鉄道の魅力は、日本で最も傾斜が深いといわれるV字峡谷の風景を楽しめること。しかも、トロッコ電車です。宇奈月(うなずき)駅から欅平(けやきだいら)駅まで、走行距離は20.1km。そのうち、21回も橋を渡ります。傾斜の深い峡谷の紅葉が、ダイナミックに迫ってきますよ!特に、黒薙(くろなぎ)駅周辺は、まさに秘境の趣き。紅葉にスッポリと包まれるような気持ちを味わえることでしょう。さらに沿線には41ものトンネルがあり、トンネルを抜けるたびにパッと広がる錦秋の世界を堪能できます。

観光名所も豊富にあります。トロッコ電車の出発点となる宇奈月周辺には宇奈月ダムがあり、駅からダムまで約1kmの遊歩道が整備されています。プチウォーキングには最適です。猿が対岸に渡るために作られた猿専用の吊り橋もありますよ。走行中のトロッコ電車が、沿線で最も長い新山彦橋を渡る姿も、カメラ愛好家の皆さんに絶大な人気を誇ります。また、終点となる欅平にも、特別天然記念物に指定されている猿飛峡や遊歩道、祖母谷温泉、名剣温泉などがあり、存分に秋の休日を満喫することができます。

次に紹介するのは、関西屈指の紅葉沿線として知られる叡山電車です。京都には実に様々な紅葉の名所がありますが、叡山電車に乗りながらの紅葉見物も見逃せません。

出町柳駅から八瀬比叡山口駅や鞍馬駅にアクセスする叡山電車、その沿線は11月になると、紅葉で溢れかえります。中でも圧巻なのは、市原駅〜二ノ瀬駅間の250mに渡る「もみじのトンネル」。両脇、しかも車窓からすぐの距離に広がる紅葉は、まさに極楽絵巻。さらに11月12日(土)から11月30日(水)にかけては、「貴船もみじ灯篭」と銘打ち、夕暮れから21時頃(貴船エリアは20時30分頃まで)の間、紅葉がライトアップされます。

沿線には貴船神社をはじめ、紅葉の名所が点在。鞍馬駅から徒歩3分の距離には鞍馬寺の仁王門。岩倉駅が最寄駅となる実相院は、床板に外の紅葉が写り込む「床もみじ」で有名です。比叡山へ向かうケーブルカー、叡山ケーブルの車窓からも見事な紅葉が楽しめますよ。圓光寺や詩仙堂、瑠璃光院などもオススメです。
■黒部峡谷鉄道
 ホームページ:http://www.kurotetu.co.jp/
■叡山電車
 ホームページ:http://eizandensha.co.jp/
モミジやカエデが色づき、やがて落葉して冬を迎える木々。それとは反対に、この時期に花を咲かせる植物もあります。ここでは、ある意味でミスマッチといえるような、花と紅葉をいっぺんに楽しめるスポットをご紹介しましょう。

まずは、群馬県藤岡市にある桜山公園。木々が紅葉に染まる中、可憐な花をつけるのは、なんと桜の木。ただし春のソメイヨシノとは違う「冬桜」です。

冬桜の花は小ぶりで、パッと見たところだと梅のようにみえます。咲く時期は1年に2回。春と晩秋、例年11月半ばから12月上旬にかけてです。ソメイヨシノのようにパッと咲いてパッと散るわけではなく、寒さに耐えしのぐように下からポツリ、ポツリと咲きはじめ、ゆっくりと1ヵ月かけて上のほうの花が咲く特徴があります。同公園にはおよそ7000本の冬桜があり、例年11月中旬は全国的にも珍しい"紅葉との競演"が楽しめるというわけです。

桜山公園は起伏に富み、清流が流れる日本庭園や芝生広場などもある大きな公園です。12月4日(日)には同公園やその周辺を歩く「冬桜ウオーク」も開催され、ウォーキングを楽しむ人で賑わいをみせます。スポーツの秋ということで、紅葉と冬桜を眺めつつのウォーキングも楽しそうですよね。

また、12月1日(木)には、冬桜の満開を祝う桜山まつりを開催。歌謡ショーなどのイベントや地元の名物「とっちゃなげ汁」の販売もあります。"とっちゃなげ"とは、いわゆるすいとんのこと。水でこねたうどん粉を取っては投げる要領で鍋に入れることから、その名がついたのだとか。既に寒さを覚える季節になっていますので、じんわり暖かい郷土の汁はさぞかし美味しいと思いますよ!

ちなみに公園内には、冬桜とは異なる「十月桜」の木もあります。開花シーズンは冬桜よりもやや早め。例年10月末から11月上旬にかけてが見頃です。十月桜は八重、冬桜は一重ですので、公園内を散策して見分けてみてください。
■冬桜(群馬県藤岡市)
次に紹介するのは東京都北区にある旧古河庭園。ここで楽しめるのは、紅葉とバラの競演です。

バラは季節を問わず、何度でも咲かせることができる"四季咲き"の花。庭園や花のテーマパークなど、庭師さんが手入れしている施設は、春と秋の2回咲かせることが多いようです。旧古河庭園も例に漏れず、春と秋に花をつけます。秋バラのピークは、例年10月中旬から11月下旬にかけてです。「プリンセスマサコ」などの希少種も多く、ほのかに漂う香りも気分爽快。10月15日(土)から30日(日)までの期間は、「秋のバラフェスティバル」を開催中です。約90種180株の美しいバラに加え、音楽会やバラのオブジェの展示などの催しも行われます。

この庭園の特徴は、和と洋、双方の庭園が隣接していること。洋館の手前には、左右対称の幾何学模様の刈込みが美しい西洋庭園が広がり、バラもこのエリアがメインです。その西洋庭園に隣接するようにして、池を中心に枯滝・大滝・中島を配した日本庭園が広がっています。庭園自体がミスマッチ感覚ともいえるでしょう。主に紅葉が広がっているのは日本庭園のエリアです。すべての木が一緒くたに色づいているわけではなく、池のほとりなどに点々とモミジやハゼノキがあるのも、日本的な美を感じさせてくれます。紅葉のピークは、11月中旬から12月上旬にかけてです。

もうひとつ、ちょっと遠方になりますが、一度は訪れてみたい絶景として、皆さんに覚えておいてほしい地をご紹介します。秋の北海道・美瑛町です。

美瑛町は、なだらかな丘が続く町。見渡す限りの平原に一本道がはるか向こうまで延びている風景があちこちにあり、まさにこれぞ北海道の大自然!といったところです。何もない平原にポツリと一本だけ立っているポプラの木は、かつてCMに使われたことから「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」などの名がついていて、特に有名。春から秋にかけて、美瑛駅からこれらの木を巡るウォーキングやサイクリングを楽しむ観光客が多く訪れます。

スカッと青空が広がる新緑のシーズンもステキですが、紅葉のシーズンも負けてはいません。10月中旬からナナカマドやイチョウ、ポプラなどの広葉樹が色づきます。そして少し遅れて、11月初旬頃にはカラマツの木が紅葉のピークとなり、美瑛の丘を彩ります。夕陽が当たって金色に輝く姿は、瞼に焼き付くほど鮮烈な風景です!

そうそう、花と紅葉の競演も忘れてはなりません。ここで見られる花は、秋まきのキガラシとヒマワリ。9月下旬頃から10月いっぱいくらいまで、美瑛の一部の畑に広がっています。キガラシは菜の花の仲間で、パッとみると春の風景のように感じますが、れっきとした美瑛の秋の風物詩。キガラシもヒマワリも、そのまま畑に埋められて肥料となる「緑肥」として栽培されています。そのため、昨日広がっていたキガラシが翌日には埋まっている…といったことも。見られるか否かは、運の要素もあるわけです。

一面に広がるキガラシ畑の向こうには、紅葉したカラマツ。その向こうには雪帽子を被った山々。美瑛の秋は、なかなか他では見られない大自然の芸術です!
■旧古河庭園
■社団法人美瑛町観光協会
紅葉が映えるのは、なんといっても日本らしさが漂う場所。ともすると地味な色彩といえる寺社仏閣や日本庭園が、秋になるとその表情を変えて日本人である私たちの情感に訴えかけてくるものです。 もちろん、京都に行ければ越したことはないけれど、なかなか現実には難しいところ…そこで首都圏近郊の、紅葉が美しく映える寺社や庭園をご紹介したいと思います。

まずは庭園から。横浜市中区にある三溪園です。実業家で茶人の原三溪(はら・さんけい)によって作られた日本庭園です。広大な敷地内には、京都や鎌倉から移築された、歴史的価値の高い建築物が巧みに配置されています。春は観梅、初夏は蛍と蓮の花、初秋はお月見と、風流なイベントが1年を通じて行われている同園、その秋はやっぱり紅葉です。古い建築と紅葉が絶妙にマッチします。

モミジの盛りは、例年11月中旬〜12月中旬。林洞庵や聴秋閣の周辺がビュースポットです。一方、イチョウの盛りは11月中旬〜12月上旬。こちらは春草廬周辺が美しい色彩に包まれます。また、11月26日(土)から12月11日(日)にかけては、「紅葉の古建築公開」と題し、聴秋閣沿いの紅葉に包まれた遊歩道なども開放されます。

続いてのオススメ庭園は、駒込に位置し、国の特別名勝に指定されている六義園。江戸時代に造られた、池あり山ありの回遊式築山泉水庭園です。明治時代は三菱創設者である岩崎弥太郎が所有していましたが、昭和13年に東京市に寄付され、一般公開されるようになりました。

秋になると、園内のハゼノキやモミジが色づき、都内屈指の紅葉の名所となります。紅葉のピークは11月下旬〜12月上旬。今年は11月18日(金)から12月4日(日)までの期間中、日没から21時にかけて、紅葉のライトアップが行われます(入園は20時30分まで)。幻想的な光をまとった紅葉もまた、見ごたえがありますよ。期間中は「もみじ茶屋」「抹茶茶屋」なども楽しめます。
■三溪園
 ホームページ:http://www.sankeien.or.jp/
■六義園
次に紹介するのは、紅葉が映える寺社仏閣。まずは埼玉県飯能市に位置し、埼玉百選に選ばれている「白雲山 鳥居観音」です。

西武池袋線の飯能駅から、名栗車庫・名郷・湯ノ沢行バスに乗って約45分。辺りはすでに、深山の趣きが漂います。そこにふと、現れるのが、高さ33mにも及ぶ巨大な真っ白い観音立像。白雲山の頂に建立されています。また、西遊記の三蔵法師(玄奘三蔵法師)の霊骨が祀られている玄奘三蔵塔は、第一層が四角、第二層が八角、第三層が十六角という珍しい建築様式の塔。その周辺は、真っ赤に色づくモミジが多く、境内屈指の紅葉名所となっています。

紅葉の見頃は例年10月下旬から11月中旬にかけて。今年はやや、遅くなりそうな気配です。また、11月13日(日)の10時〜15時には、「なぐり紅葉まつり」を開催。屋外で茶を立てる野点(のだて)をはじめ、舞踊や出店などの催しが行われます。

年始に初詣で賑わう、千葉の成田山新勝寺。その大本堂の奥にある成田山公園も紅葉が見事です。同公園は、東京ドームが3個半入るほどの大きさ。お参りついでに公園内でウォーキングや森林浴を楽しむ方の姿もみえます。雄飛の滝から流れ落ちる水は3つの池に注がれ、大きな鯉が悠々と泳ぐ姿も。四季の表情が色濃く出る公園です。例年11月半ばから12月上旬にかけてが紅葉の旬。11月12日(土)から11月27日(日)の期間は「紅葉まつり」を開催。日によっては竜智の池に浮かぶ浮御堂(うきみどう)や成田山書道美術館内で、箏や尺八、二胡などの演奏会が開かれます。茶室ではお茶会も催されますので、ぜひとも秋の一日を優雅にお過ごしください。

そして、寺社仏閣といえば鎌倉。北鎌倉エリアでは円覚寺や東慶寺、建長寺などの紅葉が見応え十分です。鎌倉駅から金沢街道にかけてのエリアでは、鎌倉宮、鎌倉宮、鶴岡八幡宮がオススメ。長谷駅が最寄り駅となる長谷寺の紅葉も有名です。長谷寺では、10月15日(土)〜12月11日(日)にかけて長谷寺もみじまつりを開催。10月23日(日)にはもみじ茶会(先着100名様)、10月30日(日)には日本舞踊・箏曲の演奏会、11月6日(日)は長唄・日本舞踊、11月12日(土)には「長谷寺・秋映の調べ/東日本大震災チャリティコンサート」と銘打ち、ハープやヴァイオリン、フルート等の演奏会が開催されます。紅葉と音楽の競演を楽しみたい方はぜひ長谷寺へ!
■白雲山 鳥居観音
 ホームページ:http://www.toriikannon.org/
■成田山新勝寺
 ホームページ:http://www.naritasan.or.jp/
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