失われてはじめてわかる「健康」のありがたみ。日々、健康的に暮らすことはもちろん、年の初めには健康祈願もぬかりなく行っておきたいところです。
まずご紹介したいのは、東京都中野区に位置する梅照院。"新井薬師"と言ったほうがご存知かもしれませんね。本尊は、薬師如来と如意輪観音の二仏一体の黄金仏。左手に薬壺を持っている薬師如来は、その名のとおり薬の仏様です。特にご利益があるとされているのが、目の病。二代将軍徳川秀忠の子どもが患った目の病が、ここで祈願して治ったことから「目の薬師」と呼ばれています。
埼玉県川越市の川越八幡宮、その境内には民部稲荷神社が建っています。ここは、足腰の健康をつかさどるパワースポットで、別名は「相撲稲荷」。伝説では、侍に化けた狐と寺の小僧が仲良くなり、相撲をとって楽しく過ごしていたものの、故あって狐は住む土地を移すことになり、惜別のしるしに"打ち身の手当の術"を伝授してくれたのだとか。現在も、箱根駅伝を走る学生やスポーツ選手をはじめ、足腰の健康を願うお年寄りの参拝が後を絶ちません。
そしてもうひとつ、お次は"心の病"です。目黒区にある大円寺の境内には、大火の焼死者を供養するために建立された五百羅漢がズラリと安置されています。他にも仏様がたくさん!中でも異彩を放っているのが、顔や手がとろけたようなお地蔵様「とろけ地蔵」です。
このお地蔵様を拝むと、悩み事を"とかしてくれる"んだとか。「病は気から」といいますよね。まずは悩み事などのストレスを拭い去ってくれるよう、お参りしてはいかがでしょう。
また、ここにも薬師如来様のお姿が。腰が悪ければ薬師如来像の腰に、胃が悪ければお腹の部分に金箔を貼って祈ることで健康のご利益があるといわれています。
1年の健康を祈願しに、ぜひともお出かけください!!