思わず「ココどこ?日本?」と思ってしまう、見渡す限りの青。胸のすくようなこの風景が広がるのは、茨城県の国営ひたち海浜公園にある「みはらしの丘」です。
咲いているのはネモフィラの花。聞き慣れない名前のこの花は、北アメリカ原産の一年草です。大正時代に日本に入ってきたネモフィラの和名は、その色から「瑠璃唐草(るりからくさ)」といいます。
「みはらしの丘」の植栽面積はおよそ3.5ヘクタールで、見頃になるのは、例年4月中旬から5月下旬にかけて。花の大きさは2センチ程度で、ここ国営ひたち海浜公園には空色の「ネモフィラ・インシグニスブルー」と、白に紫の斑点が入った「ネモフィラ・マクラータ」の2種類があり、約450万本ものネモフィラが花開きます。この規模は、もちろん日本一です。
草そのものの丈が短いところは、同時期に開花するピンク色の芝桜に似ていますね。春先からゴールデンウィークを経て、初夏まで楽しめるとあって、例年多くの人が見物に訪れるようになりました。とりわけ、スカッと晴れた日の青空や海とのコントラストは息を呑むような美しさ。もし天国があるとしたら、こんな風景かもしれないな〜と感じてしまうほどです。
ちなみに、同公園は多彩な花が咲くオアシス。4月上旬から5月上旬にかけて、ハナモモ、ユキヤナギ、レンギョウが見頃を迎えます。4月下旬には菜の花とネモフィラ、黄色と青の競演も楽しめますよ。さらに、5月中旬からはポピーやバラが開花。いつ訪れても季節の花がお出迎えしてくれます♪