皆さんがお住まいの地域でも、チラホラと梅が咲き始めていると思います。桜が咲いて本格的な春が訪れる前に、もっとも春を予感させる花が梅かもしれませんね。抜けるような青空が広がった日は、空の青とのコントラストが見事です。
ご紹介するのは、東京は八王子に広がる高尾梅郷。旧甲州街道と小仏川に沿って点在している梅林と梅の木の総称です。この梅を巡るウォーキングが近年注目を集め、老若男女問わず春の散策を楽しんでいるようです。
最も東に位置するのは「遊歩道梅林」。まさに"田舎道"といった風情の中、梅の香りが漂います。東京の喧騒から離れ、柔らかな日差しの中でウグイスの鳴く声を耳にしながらの散策。なんとも贅沢な気分です!
次にたどり着くのは「関所梅林」。甲州道の小仏関所跡があり、現在は駒木野バス停がある脇に、梅が20本ほど咲いています。規模は大きくないものの、白、ピンク、黄色、紅色と色とりどりな様子が珍しく、賑々しい華やぎが味わえます。
そして、山の斜面に建つ高尾天満宮を囲む「天神梅林」、観梅の穴場スポットとして静かに満喫できる「荒井梅林」と続きます。
次は「木下沢梅林」。約1400本もの紅梅や白梅の木が、小高い山に植えられています。例年3月に「高尾梅郷梅まつり」が開催されていますが、その期間のみ木下沢梅林の園内は特別開放となり、園内のトレッキングコースを散策できるようになります。今年の「高尾梅郷梅まつり」は3月9日(土)・10日(日)開催。YOSAKOI踊りや琴の演奏、野点などが行われます。
旧甲州街道沿いの民家の庭先から、山の斜面に広がる梅林、畑まで、さまざまな情景の梅が観られるところが高尾梅郷の醍醐味。ぜひ運動がてら、ウォーキングに出かけてみては?