豊かな自然と、長さ本州一の吊橋「竜神大吊橋」で知られる茨城県の常陸太田市。 この地の収穫祭といえば、里美(さとみ)地区で毎年11月上旬に開催される「さとみ秋の味覚祭」です。
会場となるのは、里美ふれあい館イベント広場。収穫の秋にふさわしく、お米をはじめとした農作物から食肉、乳製品に至るまで、地元の豊かな自然が育んだ特産物の即売会が行われるほか、料理を振る舞うブースが立ち並び、舌鼓を打つお客さんで賑わいをみせます。
さらに注目したいのは、この収穫祭と同時に開催される「かかし祭り」。古来から田んぼの守り神であり、収穫をもたらす象徴といえるかかし、最近はなかなかお目にかかる機会がありませんよね。「みたことがない」というお子さんもいらっしゃるかもしれません。
このかかし祭りは、一般応募のコンクール形式で行われ、大小さまざまなかかしが会場を埋め尽くします。ユーモアたっぷりの表情だったり、龍やアニメのキャラクターなど個性豊かなかかし達が、収穫祭の雰囲気を盛り上げてくれますよ。
ちなみに「さとみ秋の味覚祭」「かかし祭り」が開かれる11月上旬といえば、紅葉に染まる季節です。竜神大吊橋をはじめ、いくつもの滝や奇岩が美しい風景をつくり出している竜神峡の周辺は、絶好の紅葉狩りスポット。立ち寄らない手はありません!
11月上旬から下旬にかけては、竜神大吊橋を中心に毎年「竜神峡紅葉まつり」が開催されています。高い品質を誇る「常陸秋そば」の発祥地でもある常陸太田市にちなみ、新そばフェアののぼりが目印の各店で、常陸秋そばの新そばも振る舞われますよ。
収穫と紅葉、そしてかかしもいっぺんに楽しむ秋の休日、なんとも優雅な一日になりそうです!